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武勇伝崩壊の話。自分のInochiを大切に生きたい。

先日、京都まで出かけてきました。お友達の敏腕カウンセラー和美ちゃんの次男君、窓田真子のバンド『195』のファーストライブと聞き!!

和美ちゃんのプロフィールはこちらに詳しくありますが

私の言葉で一言で表すと、自らが虐待や性暴力犯罪の被害経験も加害経験も経て『被害者も加害者も作らないための家族関係づくり』を日々実践してそれを世の中に伝導しているゴッドマザー。

何故そんなビッグネームと仲良くさせてもらってるかというと、私と和美ちゃんの共通項は【性暴力の被害当事者】で、トラウマを乗り越えて生きていこうー!と実名活動をさせてもらったことがあるのです。

さて、タイトルの武勇伝。

【私、警察相手に裁判して(実質)勝訴しました】

19歳の時に強盗強姦事件の被害者となり、事件発生半年後に犯人らしき男の拘留の知らせを聞いた後、警察は捜査放棄。20代の前半、ひどいPTSD症状で日常生活がままなりませんでした。

「事件のせいで自分の人生がダメになったなんて言い続けて生きていきたくない」

一念発起して起こした国家賠償訴訟は、優秀すぎる弁護士さんと支援者さんのおかげで、最高裁で敗訴確定するも、地裁の勝訴判決の内容が支持されるという実質勝訴を勝ち取ったのです。

さて、私は、その経験を自分の礎のようにして45まで生きてきちゃったわけなんだけど、確かに。確かに、その裁判を契機に社会復帰を果たしたのだけど。

なんだか突っ張ってばっかりで、

大丈夫じゃなくても大丈夫。って言ってばっかりで、

だからこそ、成長止まってて。

自分のいのちを根本受け入れてないもんで、好きな物事もわからなくなってて。胸が痛む出来事があれば、しまい込もうとし、しまい込んでも、ちゃんとリマインドされるもんで、痛いと感じるところまで追いつめられる。を、20年くらいやっちゃってたわー。と、気づいた今日この頃。

武勇伝は砂の城のように砕け散ったのでありました。

和美ちゃんも筆を寄せたこちらの本【トラウマと共に生きる】の著者、森田ゆり先生もなんとライブ会場に来てるのだと!

ライブ後の食事の時、森田先生に本を読んで一番印象的だったのが、筆を寄せた性暴力サバイバーさん達の多くが、最近でもたまには自傷行為などをしてしまったりするということです。と話すと

「そうよ。それが『共に生きる』ということよ」

私は、裁判を持って乗り越えましたよ!私!!ということを自己演出することで疲れ果ててたんですよねぇ。いやいや。自分をだまそうとしたって、やり通せるわけもないもの。

同じく、性暴力被害当事者のけいこさんから、同時期に送られてきた一ページがこちら

「自分はどうしようもない。みっともない人間だと、受け入れていくのが回復なんじゃないのかな?」

受け入れたうえで、そのみっともなさを取り繕うのではなくて、許しながらも、前に進むのが、生きる。いうことなのかもしれないな。

みっともなくて、ダメな部分を、バーサンになっても自覚していられれば、きっと自分にも他人にももう少し優しくなれるんだろう。

けいこさんが、

「裁判手記もいいけどさ、その後のすったもんだの方がもっと面白いよね」

突っ張って突っ張って、アスファルトに顔面から突っ込むような経験をそんな風に受け止めてくれる友人がいるというのは、とてもとても、ありがたいことだと思うのです。

私自身も面白いと思うので、多分、ちょこちょこ、その後のすったもんだも記していくでしょう。

編著の森田先生にはもちろん。和美ちゃんご夫妻にもサインもらいました。

息子の真子君が音楽好きになったのは、和美ちゃんの音楽好きも引き継いでるんだろな。二人で。否、ボーカルのリク君も一緒に音楽談義を交わす家族の在り方がとても素敵だと思ったのでした。

さて、私の【好き】はなんだろう。

やっぱり、食べるものを生み出すことで間違いないと思っています。

そういえば、レシピ云々でよく母と話すのだった。沢山のものをひきついでいきたいな。

まだまだ心にも体にも麻痺が残っているけれど、Inochiyaのおやつを届けて喜んでくださる皆様のお声が、Inochiyaにいのちを吹き込んでくれるのです。

感謝。




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