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「増税が国を滅ぼす」アーサー・B・ラッファーほか著

 お菓子の空き箱にためていた新聞の切り抜き。そろそろ捨てなくてはと整理していたらこの本の紹介記事が目に留まりました。私は経済政策とかよく理解できていないし、すごく関心があるわけではないのにどうしてこの本の紹介記事を取っておいたのか、15年ほど経った今ではまったく覚えていません。刺激的なタイトルが気にかかったのでしょうか。丁度増税減税と言う言葉が飛び交っている 2023年12月の現在、この切り抜きを捨てる前に、紹介記事を紹介しておこうと思いました。

著者のひとりのアーサー・B・ラッファー氏は、1980年代初頭のレーガン政権発足の際に、「減税をすれば税収は減るどころか増える」という議論を正当化するために税率と税収の関係を示した「ラッファー曲線」の考案者として知られる。
本書はそのタイトル通り、ラッファー氏が「増税政策はいかに危険か」という点について、米国の過去の経験なども振り返りながら論じたものだ。

日本経済新聞 2009(平成21)
8月16日

 私は映画を観ることが好きで、それも映画館へ出かけて観るようにしています(家でじっとしていると体に良くないように思うので)が、高齢者なので料金は1200円、1300円で観ることができます。でも1800円とか2000円となると、どうしようかなと迷います。月に一回行くかどうかとなりますが、1200円くらいなら月によっては二回行ってもいいかなという気分になります。映画館側の収入は月一回の場合1800円に対して、月二回ならば1200円✖️2=2400円となり、多くなります。料金が低い方が、鑑賞回数、来客数が増えるのではないでしょうか。
 映画料金の例は税金というテーマに対してかなりピントはずれかもしれませんが、減税と聞けば、心軽く、陽のがあふれ、増税なら、心は重く、陰のに包まれてしまいそうです。景気にはという文字が使われています。昨今、おかしな事件が起きていて、世の中を陰のが覆っているように感じます。気分を一新するためにも、減税、特に消費税廃止の政策を期待します。

 本の紹介に戻ります。本書には米国だけでなく、世界各国の減税政策についても取り上げられていて、「多様な議論が展開される米国の状況を知るには興味深い一冊である」と締めくくられています。

村井章子訳 日経BP社・2400円

図書館での蔵書検索 :「増税が国を滅ぼすー保守派が語るアメリカ経済史」原題:The End of Prosperity  2009.7 403p


 

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