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人間を助けるいのしし ❷

 先日 映画『ロスト・キング 500年越しの運命』を観てきました。YouTubeのおすすめと言うのですか、イギリスでの公開前の予告編が届くようになり、とても楽しみにしていました。内容はあちらこちらで解説やレビューを見る事ができますのでここでは触れませんが、いのししが登場するのです。と言っても実物ではなく、映画の最後近く、ロスト ・キングであるリチャード 3世が戦いに赴く場面で、持っている旗に白いいのししが描かれているのです。実際に白いいのししがいたのか、それとも単にデザインとして白を選んだのかは分かりませんが、私が「人間を助けるいのしし ❶」で紹介したオランダのむかし話のように、いのししは戦いに向かう時の守り神、それとも多産であることから、家系の存続と繁栄の守り神だったのかもしれません。少なくとも人間の敵ではなく、何か特別な力を持った存在として崇められていたと考えられないでしょうか。

 この映画を観て知ったのですが、英国にはリチャード 3世協会(RICHRAD Ⅲ SOCIETY)という組織があって、そのシンボルマークは、大きな牙を持つ白いいのししの横顔です。


映画の話を少し。リチャード 3世の遺骨発見の物語は大まかには知っていましたが、専門家でもない一人の女性が、強い信念と、多分霊感に支えられて、500年以上前の王の遺骨を発見するという実話を基にしています。サリー・ホーキンス、スティーブ・クーガン、ハリー・ロイドといった人たちが出ています。


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