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成田と羽田、羽田と成田

 家から遠くて、決して行きやすいともいえず、約半分の時間で行ける羽田空港発着の定期便が飛ぶようになってからも、海外(ラスベガスがいちばん多かった…)へは、なぜか成田空港から出発するのが好きだった。

 いちばん早く行けるのは、横浜からJR成田エクスプレスの利用。神奈川県内の自宅から横浜駅までの時間をプラスして合計2時間ちょっと、いちばん所要時間は短かったが、いちばん電車賃がかさむ手段でもあった。

 特急料金のかからないエアポート成田、西日暮里や押上などから京成線、あるいは空港高速バス、東京シティエアターミナル(TCAT)からのリムジンバス etc. etc. いろいろなルートを調べ、利用した。

 夕方5時6時に出発する便でも、昼過ぎくらいには家を出なければいけなかったくらい遠かったが、なんとなく「もっと遠くまで行く」感、高揚感がわいてくる道のりだった。

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 その代わり、帰りは逆の気分。疲労、翌日以降の出勤という現実が頭をよぎり、成田の遠さは恨めしいものになるので、帰国便は羽田着のほうが都合がいいんだけど、それだと航空券代は高い、という場合が多かった。

 こういう計画を立てるときの楽しさとワクワク感をしばらく味わえておらず、そしてパスポートが去年9月で有効期限切れとなっていた事実に気づき、最近はかなりモヤモヤしている。


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