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何だか遠い「1勝」と「1本」と…

あと1勝、もう1本

 節目の10勝と、ホームランキングのタイトル獲得が期待されるエンゼルスの大谷翔平。想像したよりも「勝負」を避けられる機会は多くなかったマリナーズとの3連戦、ホームゲーム最終シリーズだったが――

 先発マウンドに上がった3戦目は勝利に値する好投をしたものの、自身も含めた打線がかみあわず。7回に被弾した1失点がなく勝利投手の権利を得ての降板だったとしても、勝てはしなかったかなと思える試合内容だった。

 もう1試合、登板の可能性があるとしたらシーズンラスト162試合目、シアトルでのマリナーズ戦だろうけど、どうなるんだろう…。

 ホームランも、残念ながら45号以降出ていない。

 46本を放っているブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)もサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)も同様に不発で、大谷とは1本差でリードしているまま。そう言っている間にゲレーロのチームメート、マーカス・セミエンが43号を放ち、争いの輪の中に入ってきそうになっている。

 残りは6試合で、ペレスのロイヤルズは7試合。前回作成したスケジュール表を流用してみる。

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 自チームも対戦相手も消化試合になっていて、いちばんプレッシャーは少ないと思えるペレスが若干優位といえば優位なんだろうか。

いずれポストシーズンでも…

 あるいは、6試合すべてホームで戦えて、うち3試合がヤンキースとワイルドカード進出をかけた直接対決という、別の緊張感をもって臨めるゲレーロやセミエンに分があると考えるべきか。

 大谷は、エンゼルス同様消化試合となっているレンジャーズ3連戦で最低でも1本打って並ぶか、できればもう1本打ってリードした状態で(ゲレーロやペレスが打たなかったとしてだけどw)、最後のシアトルへの遠征ができれば…と言うは易し行うは難しか。

 しかし仮にそうなったとして、その時点でまだマリナーズがワイルドカード獲得のチャンスを残していれば、「勝負」のチャンスは減るか、と想像できる不安はある。

 とまあ、あれやこれや想像・妄想をできるのは楽しい。二刀流でオールスターにも選出されるシーズンを全うし、ホームラン王を争い、MVPの最有力候補としても話題になるという、見たことも聞いたこともない活躍ぶりに、あらためて感服するばかり。

 マイク・トラウトやアンソニー・レンドーンらの長期離脱がなければ、もう少しなんとかなって、地区優勝はむずかしかったとしても、今のブルージェイズやマリナーズのようなワイルドカード獲得圏内にいて、大谷の活躍がポストシーズンでも見られる可能性は十分にあったと思うんだけど…

 Wait till next year......

 それは来季以降のお楽しみとしよう。


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