最後のハーフスイング、ジャイアンツにとってはちょっと気の毒な判定だったかと思わなくもないけど、なかなかシビれたナ・リーグのディビジョンシリーズ最終第5戦。ドジャースが、ブレーブスが待つチャンピオンシップシリーズ進出を決めた。

　ドジャースが9回表に勝ち越し、取れそうに思えた「もう1点」が取れず、ウラにエラーやホームラン性の大きなファウルも出たりしてまだ一波乱あるか…と想像したが、それ以上何も起こさせず、きっちり抑えたのはマックス・シャーザー。

　日米大学野球選手権で見たのはもう20年近く前（2002年6月）か、なんてことを思い出しながら、テレビ越しに歓喜の様子を見ていた昼――

　ドジャースもジャイアンツも、ともにポストシーズンに進出したことはもちろんあるものの、対戦には至らず。ア・リーグの《レッドソックス×ヤンキース》は今季含めて何度もあったことで、よけいに「ポストシーズンでは初」だったことを、あらためて意外に思ったりもした。

　ついでにもう少し過去の記録をあさってみると――

　レギュラーシーズン100勝以上の地区優勝チームが複数出ることは何度もあったが、ワイルドカード獲得チームまで100勝を超えた（100以上勝っても地区を制覇できなかった…）のは、2001年と18年につづいて3度目。

　01年はアスレチックスで18年はヤンキース、ともにディビジョンシリーズで敗退したが、今季のドジャースは勝ち抜き、昨年と同じくブレーブスと、ワールドシリーズ進出を争うことになった。

　ただ残念ながら、このときに望んだような「フルセット」は今季も実現しなかったけど、あした始まるア・リーグのチャンピオンシップシリーズ「レッドソックスvs.アストロズ」、1日遅れて始まるナ・リーグ「ドジャースvs.ブレーブス」、そしてワールドシリーズ…

　どのシリーズも第7戦まで楽しめたら…いいな。