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よくある「ストレス解消法」は本当に正しいのか。

朝スッと起きられない。
なんだかずっとダルくてやる気がない。
食欲がない、もしくは食べ過ぎてしまう。
日中眠いのに夜は眠れない。

そんな体の不調を訴えると、「それはストレスですね」とか、「自律神経の乱れですね」とか言われたりしますよね。
でも「ストレス」って目には見えないからよくわからなくなるんです。
結局どうしたらいいの?これって甘えなのかな?みんなできているのになんで自分だけ…と考えては途方もなくなることが私はしばしばあります。

仕事、子育て、介護、結婚、家族、体のことなどの悩みをよく耳にしますし、人の悩みのほとんどは「人間関係」によるものだなんて言ったりもしますよね。
でもそれらのことがあった時に、メンタルが落ちていってしまう人と、わりとメンタルが安定している人に分かれていくことに疑問がずっとありました。

同じような環境や境遇にいて、それが辛いと感じる人もいれば、全然平気な人もいる。
自分はこの人苦手だなと思っていても、誰かにとってはまったく気にならなかったり。
SNSがめちゃくちゃ疲れちゃう人もいれば、楽しめる人もいる。
ニュースを見て気が重たくなる人もいるし、自分のことじゃないから関係ないと思える人もいる。

人間の感性とは本当に不思議なもの。
十人十色ですから、だからこそ理解されなくて苦しくなる時もあると思います。

先日読んだ本に書いてあったのは、ストレスとは本来「機能変化」のことで、仕事や人間関係などストレスを引き起こす「外部刺激」のことではないのだそう。
「あの人と話すのがストレス」なのではなく「あの人と話すことで、自分の気持ちが変化する」ということにストレスを感じているから、「あの人と話す=ストレス」ではないということをまず理解するといいそうです。

ストレスの原因というと心理的なものを想像しがちだけど、本来はもっと広い意味があって、物理的な物も含まれるとのこと。
暑い寒い、うるさい、空腹、感染などもそうで、平穏な状態から変化が生まれるその「変化」こそがストレスの原因だということのようです。
何らかの刺激を受け、心身の機能が健康的な範囲から外れてしまうような状態のことをストレスと捉えるとわかりやすいのかもしれません。

そう考えるとストレスの「原因」の捉え方って人によって全然違うものだら、そりゃいろんな人間がいれば揉め事も起こるわけですよね。

そこで大切になってくるのが「ストレス解消法」になるわけですが、ストレスの「原因」が人それぞれなら、「解消法」も人それぞれ。
美味しいものを食べるとか、映画を見るとか、旅行に行くとか、爆買いするとか。それでスッキリする人もいるし、それでは解消しない人もいる。
現代社会でストレスを0にするのは難しいですから、だからこそ0にするのではなく、早めにストレスを解消すること、逆にストレスを味方にすることが重要だと書いてありました。
確かにそうなれたら、今よりも生きやすくなるかもしれないと思うのです。

じゃあどんなストレス解消法がいいの?という話しになってきますが、私はその本を読んで感じたのは、「方法」ばかりを模索するよりも、変化に対して考え方を柔軟にしていくといいのかもしれないと思ったのです。

やっぱり次の日に心のモヤモヤを持ち越さないようにすることは本当に大切で、蓄積し続けるといつか爆発してしまうもの。

しなやかに、健やかに、そして豊かに。
明日の自分に持ち越さないよう心を整えてバトンタッチしていきたいものです。


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