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関西の低山 金山

 まだまだ暑い日が続いていますが、2週間ぶりのハイキングに行ってきました。残暑厳しい中でも山で吹かれる風は、すっかり秋の風だと思いました。
 そんなに急でない山道を栗の木を見ながら進んで行きました。あいにく栗はまだ青く、下に落ちて弾けていた栗は虫に食べられていました。丹波篠山の栗はずいぶんと大きいですね。棘の殻に守られている栗は、さながら怒ってパンパンに膨れたフグが「まだ触ってはならぬ!」と言っているように枝にぶら下がっていました。
 いつものハイキングより短い距離を闊歩して行くと、程なく開けた場所に到着です。鬼の架け橋と呼ばれるその場所は、見事なまでにきちんとはまり込んだ巨大な石が、絶妙なバランスでありました。巨石で自然に作られた窓からは、崖の下から通り抜ける風で着ているシャツがバタバタと音をたてました。眼下を望むと少しゾッとするくらいです。こんな低山でも眺望は高山で見るそれに劣りませんでした。私たちはしばらく、その場所の岩によじ登ったり写真を撮ったりして心を踊らせていました。そして、すぐ近くの山頂も又、ひらけていて眺望は最高でした。きっと地元の方々がいつも整備をしてくださっているのでしょう。感謝です。木陰のベンチに腰をかけ、涼しくお昼を食べ、みんな「去りがたいねぇ」と口々に言い、静かでいい時間を過ごしました。
 
 山に入ると、下界では自分の年齢から"無理よねぇ" と諦める事も、"やってみよう" と前向きな考え方になります。「ちょっと岩登りを」 なんて出来ませんからね。
 自然に身を任せると、そういう良いところが引き出されるのです。

 高山では、もう秋を迎え夏山シーズンは終わります。これからは低山の季節が到来です。日帰りの山行はカジュアルに参加できます。山の恵みをたくさん頂戴して、まだまだ私は元気になります。

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      相変わらず下手な絵ですね


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