見出し画像

『経済は世界史から学べ!』キャッシュカードのルーツがテンプル騎士団とは驚き(世界の歴史)

 つくづく思うが、学問は横断的に学ぶべきだ。
 本書にはテンプル騎士団の話が出てくるが、普通の世界史として学ぶと、Wikiに記載されているような以下の認識で終わる。

テンプル騎士団(テンプルきしだん)は、中世ヨーロッパで活躍した騎士修道会。正式名称は「キリストとソロモン神殿の貧しき戦友たち(ラテン語:Pauperes commilitones Christi Templique Solomonici)」であり、日本語では「神殿騎士団」や「聖堂騎士団」などとも呼ばれる。十字軍活動以降、いくつかの騎士修道会(構成員たちが武器を持って戦闘にも従事するタイプの修道会)が誕生したが、テンプル騎士団はその中でももっとも有名なものである。創設は1096年の第1回十字軍の終了後の1119年であり、ヨーロッパ人によって確保されたエルサレムへの巡礼に向かう人々を保護するために設立された。

 テンプル騎士団は修道士であると同時に武力を持つ騎士でもある。
 しかし、エルサレムへの巡礼者は武人ではないので、追い剥ぎなどに襲われ、現金を奪われることがある。そこでテンプル騎士団は、巡礼者からお金を預かり、預り証を発行し、現地につき預り証を提示すれば現金を払い戻すシステムを考案したのだ。「預かり手数料」という形で利子をとるので、テンプル騎士団は膨大な資金を運用することになり、フランス王室にも融資をした国際金融機関で、現代の預金通帳やキャッシュカードのルーツはテンプル騎士団ということになる。その他、フィレンツェのメディチ家は両替商で、両替手数料の名目で利子をとり銀行業務をはじめ、ルネッサンスのパトロンになったなど、世界史では学ぶことができない本当の歴史が満載だ。

 ユダヤ人、フェニキア人、ソグド人、アルメニア人などの異民族の支配を受けた民族に共通していることは、国境をまたいで移動するということ。いつでも持ち逃げできる金融資産をベースに異民族に金を貸すことで金融業が生まれたという視点も面白い。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。