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『地球史マップ 誕生・進化・流転の全記録』地球を引いて考える(世界の歴史)

 本書は、地球史を俯瞰して捉えたものだが、次の項目でまとめている。

  1. ビックバンから地球の最後まで(138億年前)

  2. 地球の構造(45億年前)

  3. 生命の惑星(35億年前)

  4. ヒトという動物(700万年前)

  5. 栽培化と家畜化(1万2000年前)

  6. 大農業時代(6000年目)

  7. 資源のグローバリゼーション(15世紀)

  8. 化石燃料の時代(18世紀)

  9. 飽和する地球(20世紀)

 「2.地球の構造」に過去の地震が羅列されている。ここには列挙されていないが、2011年の東日本大震災は最大震度7(マグネチュード9)だ。

  • 526年:トルコ(マグネチュード?)死者24万人

  • 533年:シリア(マグネチュード?)死者13万人

  • 856年:イラン(マグネチュード7.9)死者24万人

  • 893年:イラン(マグネチュード?)死者15万人

  • 1138年:シリア(マグネチュード?)死者13万人

  • 1556年:中国(マグネチュード8)死者80万人

  • 1920年:中国(マグネチュード7.8)死者27万人

  • 1960年:チリ(マグネチュード9.5)死者3000人 ★観測史上最大

  • 1976年:中国(マグネチュード7.8)死者25万人

  • 2004年:インド洋(マグネチュード9.3)死者25万人

  • 2010年:ハイチ(マグネチュード7)死者20万人

 「3.生命の惑星」にある「土壌:生命を支えるもの」で示されている地中の動植物の生体量は解明されていない分野だろう。生物の循環を生むという意味で、地球以外の惑星との大きな違いがここにある。

  • 1ha(0.01km2)あたり3500kgの菌類

  • 1haあたり2500kgの細菌類

  • 1m2あたり100〜450匹のミミズ

  • 1m2あたり100万匹の線虫類

 「9.飽和する地球」における「世界の高齢化」はショッキングなデータが予測されている。

 2100年の世界人口の高位シナリオは160億人、中位は120億人、低位は70億人だ。2050年頃にアジアは減少に転じ、増加するのはアフリカのみ。しかもアフリカ以外はすべて65歳以上が18%を上回るという。

 ここから言えることは、アフリカ以外の国々は人口減少となるので、ビジネスをグローバルに展開することが規模の成長につながる。しかも高齢化が世界中に蔓延することを前提で考えなければならないということだ。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。