呼吸の最先端、「鼻」を観る
「身体からのアプローチ」の記事で深呼吸について書いてみましたが、呼吸に関わる顔の器官「鼻」に今回はスポットをあてみたいと思います。
身体の部分部分に意識を向け、深く観ていくというものを私は行っているのですが、それを鼻でやってみましょう。
「鼻」を深く感じてみる
まずは深呼吸。
数回繰り返したら、意識を顔に、そして鼻へと向けていきます。
呼吸に伴って空気が通るのを感じながら、鼻全体に意識を集中します。
しばらく続けてみたら、次は鼻先に意識を集合してみる。
天狗さまの様に前に真っ直ぐ伸びる感覚で鼻先を感じてみる。
それから、実際の自分の鼻の先端の皮膚を感じてみる。
天狗さまの鼻の感覚と自分の鼻先の感覚の差を感じてみる。
更に鼻先から上に表皮をつたいながら、意識を眉間の方へ上げていく。
自分の鼻の一番上に集中する。
そこから各左右斜め下にある、鼻と頬の境目を降りていく。
左右の一番下の部分に集中。
そして鼻の穴周辺の皮膚をなぞっていき、再び鼻先に集中。
これまでなぞってきた線が三角の立方体の様になります。
そこから、鼻全体の表皮を感じてみる。
これで「表の鼻」が感じられます。
そして意識を鼻の穴から鼻腔、更に奥へと空気の通り道を感じていく。
これが「裏の鼻」。
各部分の感覚に意識を集中しながら、内側を出入りする空気の冷たさ、速度、圧力などを感じていく。
表の鼻と、裏の鼻を同時に感じていくうちに、鼻というものの感覚、存在の深さに気づき始めると思います。
おそらく多くの方が「自分の鼻」というものを初めて深く感じるかと思います。
今回はざっと紹介しましたが、もっと細かく部分部分も観てみてください。
観ていく順番も変えてみてください。
もっともっと、深い「鼻の世界」が待っていますよ。
また、鼻は呼吸するだけの器官にあらず。
鼻先というのは顔、身体、意識のベクトルを表していて、バランスの要となる不思議な場所。
天狗さまがなぜ鼻が高いのか、お分かりですか?
また更に鼻先の感覚が出来てくると、目の意識も変わってきます。
さて、またまた長くなりますので続きは次回に。
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