祈りの山旅 中澤 広隆

忘れられかけている御山への祈りの心を今の世に広めたく「祈りの山旅」の屋号で霊山登拝、神…

祈りの山旅 中澤 広隆

忘れられかけている御山への祈りの心を今の世に広めたく「祈りの山旅」の屋号で霊山登拝、神社仏閣参拝など、聖地案内人として活動中。 本山派山伏、平野五流講に所属。 生駒山、大峯山、石鎚山、熊野 出雲 若狭に出没中。 夏季は富士登山ガイドとして霊峰富士におります。

最近の記事

天狗とは? part3 ダークサイド編

さてさて、天狗さまについて書いてきましたが内容が濃すぎて今回で第三弾となりました😅 今までは天狗さまの性質、御働きの「良い面」を記してきました。 今回は反対の「天狗のダークサイド」について書いてみたいと思います。 上へ、高みへと登っていく天狗は「火」の性質、また空に輝く星も天狗の象徴ですが、「人の上にある」という要素には「ある性質」が潜んでいます。 それは、上から見下ろす 「増長」 「慢心」 そして 「全能感」 といった側面です。 他よりもすぐれている、という優越感

    • 天狗とは? part 2

      前回分からの続きです。 背中の羽根、履いてる一本歯の高下駄、持ってる団扇など天狗さまの特徴について読み解いていきましたが、その中で共通している要素は「火」と「風」と書きました。 私の天狗さまへの思い入れが強すぎて突っ走った感がありましたので(笑)、補足的にもうちょっと書いてみますね。 サラッとおさらいすると、天狗の性質は俗世や地という「水」の要素を嫌い、人里離れた高山に棲み、心身を燃やして高みへ臨み、何にも縛られない自由を好む、という感じでしょうか。 天狗は「水」の反

      • 天狗とは?

        すっかり更新滞りましてすみません! 今日からまた再開します。 さて、呼吸のお話から鼻、そして天狗さまの事に触れてきました。 今回はその「天狗」について詳しく書いてみたいと思います。 天狗さまの特徴として、 ・鼻(または口ばし)が長く、前方に伸びている ・背中に羽根が生えていて自由に飛べる ・一本歯の高下駄を履いている ・風を起こせるうちわを持っている ・目力が強く、眉毛がスゴい などがあります。 他にも、額の上に頭襟(ときん)という黒い小さなかぶり物を付けたり、ぼ

        • 「鼻」で意識と身体を導く

          前回は呼吸の最先端の鼻を深く観ていく「表の鼻、裏の鼻」のお話でしたが、その中で 「また、鼻は呼吸するだけの器官にあらず。 鼻先というのは顔、身体、意識のベクトルを表していて、バランスの要となる不思議な場所。 天狗さまがなぜ鼻が高いのか、お分かりですか?」 と続けました。 今回は呼吸以外の「鼻の使い方」をお話ししていきます。 鼻、バランスの要 顔の中でも鼻は前方に突き出した唯一の器官。 先端を担うということ、この役割は見逃されがちではないでしょうか? 前進する時、

        天狗とは? part3 ダークサイド編

          呼吸の最先端、「鼻」を観る

          「身体からのアプローチ」の記事で深呼吸について書いてみましたが、呼吸に関わる顔の器官「鼻」に今回はスポットをあてみたいと思います。 身体の部分部分に意識を向け、深く観ていくというものを私は行っているのですが、それを鼻でやってみましょう。 「鼻」を深く感じてみる まずは深呼吸。 数回繰り返したら、意識を顔に、そして鼻へと向けていきます。 呼吸に伴って空気が通るのを感じながら、鼻全体に意識を集中します。 しばらく続けてみたら、次は鼻先に意識を集合してみる。 天狗さま

          呼吸の最先端、「鼻」を観る

          身体からのアプローチ

          前回の「生きるということ」の文中で、頭でっかちになって大変な時の対処法について二つほど書きました。 今回はその一つの「深呼吸」をもうちょっと細かく深く展開してみます。 深呼吸とは? もちろん、深い呼吸のこと。 大きく吸う、吐く。 よく「吐くことを先に」といわれてますが、先に吸いたいならそれも良し。 (*いきなり全力全開でなく、通常の呼吸から少しずつ深くしてみてください) 吐く時は肺の中の空気を出し切ること。 そして身体の中の気も息と共に出す。 頭の中でごった返して

          身体からのアプローチ

          生きるということ

          いきなりなタイトルで圧強めですが、今多くの方が生き方に向き合わされている感があると思いますのでちょっと想うことなど書いてみます。 生きるって、大変ですよね。 経済的なこと、人間関係や自分自身のことに日々向き合うのはすごく力が要ります。 私も元来ややこしい性格なので自分の取り扱いに手こずったりしてきました。 思春期からは「何が本当か、何が正解か」を追いかけ自問自答。 頭の中は思考の争いが絶えず、「神様がいるのならなんでこの世に悪が存在出来るんだ!」と御神仏をディスってやさ

          生きるということ

          祈りの山旅

          皆様こんにちは。 noteには初めての投稿になります。 私は「祈りの山旅」という屋号で霊山や神社仏閣、聖地の案内人として活動をつづけております。 また、関西にて修験道の行者、山伏もしております。 Twitter やアメーバブログで以前から様々なことを発信してきましたが、こちらのnoteにてもっと踏み込んだお話をしてみようと思いました。 まずはご挨拶がわりに、奇しくも今日は山の日ということで、私が敬意を込めて「御山」と呼んでいる山のことについて、想いを記します。 今、山は登る