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留学体験記(11) in カンボジア

学部学年:医学部3年(留学時)
留学先:カンボジア ジャパンハートAsia Alliance Medical Center
留学期間:2017年8月29日~31日
留学目的:医療ボランティア
氏名:伊藤志帆

【概要】発展途上国で「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動しているNPO法人ジャパンハートを通してボランティアをしました。場所は、お金がなく医療が受けられない貧困層を対象に、無償で継続した医療を提供するためにジャパンハートが設立したAsia Alliance Medical Center(病床数約40床)です。

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【スケジュール】朝8時ごろから16時ごろまで診療のお手伝いをしました。外来では、医師の診察の見学と補助をしました。病棟では入院患者さんのバイタル測定をしたり、ガーゼ交換などの処置を手伝ったり、通訳の方を介して患者さんのお話を伺ったり、患者さんの子供と遊んだりしました。それ以外の時間では、院内の清掃、処置で使うガーゼや綿球作りをしました。
【留学での収穫】医療行為に対するコスト意識の違いを感じました。体に膿瘍を作って来院する患者さんが多いのですが、カンボジアでは培養検査は高額なため安易に出すことはせず、病院でできるグラム染色やエコー、そして問診と身体診察を組み合わせてできるだけ低コストで起炎菌を同定できるようにしていました。コストパフォーマンスを常に考えて、その中で最善の医療を行う姿勢は新鮮でした。また、カンボジアの地方ではまだまだ低栄養が深刻なのと同時に、都市部では過栄養の問題も増えてきているそうで、いわゆる「栄養失調の二重負荷」の状態を目の当たりにしました。また、数か月間医療ボランティアのために滞在していた日本人医師の方にお話を伺うことができました。(私が参加した時は総合診療科の先生でしたが、他には外科や産婦人科、小児科の先生方が入れ替わりでボランティアにいらっしゃるそうです。)

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【ハプニング】アンコールワット1日観光をお願いしたトゥクトゥクのおじさんとの価格交渉。はじめての交渉だったので詰めが甘く、結局最後に事前の交渉の2倍の値段を払うことに。笑 トゥクトゥクには何度も乗ったので値切り力がつきました!
【観光】ボランティアの前後に自分たちで観光することができます。カンボジアではアンコールワットに行きました。その後はバスでタイとの国境を越えて移動し、タイではバンコクやアユタヤを観光しました。どこに行っても人々や街の熱気が伝わってきて、歩いているだけで元気になれる気がしました。また、カンボジアは歴史的背景によって平均年齢が25歳と若く(日本の平均年齢は48歳)、人口構造の違いも肌で感じることができ面白かったです。
【アピールポイント】1日から参加可能な医療ボランティアなので、まずは短期間からでも参加することができます!学生として行ってもお手伝いできることがたくさんあり、将来医師として発展途上国で臨床をするということのイメージがわきやすくなると思います!

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