パスタマシン

【17~18杯目】自家製麺の章 始動

さて、4月からGWにかけてイベント続きで忙殺されてましたが、今年度も試作&試食会は続けて参ります。

年度も改まったので、今年度の新たな取り組みとしては、そう『自家製麺』。こだわりのラーメン屋ではよく見かけるアレにチャレンジです。

とはいえ、今のところの経験値 ↓                   うどん:「宇宙兄弟」を観た影響で何度か作った。意外と簡単。      そば:手打ちそばに3度チャレンジして3連敗。うまくつながらず。。。  中華麺:皆無

そんな状況でしたが、そこはGoogle先生にご相談。よさげな教科書「パスタマシンで麺道楽(著:大森大和、版:文化出版局)」も見つかったので、マニュアルに従って同メーカーのパスタマシンを購入。とりあえず、作ってみることにしました。

材料はこんな感じ ↓

小麦粉、と一口に言っても、強力粉>準強力粉>中力粉>薄力粉といった順でたんぱく質含有量によって種類があるみたいです(←今回初めて知った)  教科書には、強力粉:薄力粉=1:1とありましたが、島の中でお店をやっている方経由で問屋さんに聞いてもらったところ、ラーメン用の準強力粉の方が良いとのことだったので、今回は準強力粉「特ナンバーワン(日清製粉)」を使ってみます。                            他の材料としては、塩(伯方の塩)、重曹(かんすいの代用品)、片栗粉(打ち粉に使用)、と大三島の美味しい水道水です。

さて、機械はどう使うのかな? と説明書を拝見。

 (;´゚д゚`)エエー                            オール英語ッス。一部、イタリア語。さすが、made in Italy。1P読み込むのに20分はかかりそうな黄色人種に配慮は無いみたいです。

気を取り直して、教科書を熟読(すべて日本語)。買っててよかった、と安堵しつつ作業に入ります。

まずは、材料の計量。そして、塩と重曹を水に溶き、小麦粉と合わせます。

お♪ 何かイイ感じ。しばし寝かせて、生地にまとめます。手の力だけでは何ともならんので、ビニールに入れて、ふみふみします。

そして、また20分ほど寝かせまして、作業しやすい大きさ(教科書的には200~250g)に生地を切り分けます。

まるで、蒸しパンを全力で握り固めたような見た目ですが、たぶん大丈夫。 この一つ一つを麺棒で伸ばして、機械に入る厚みにしたら、パスタマシンの登場です。

ゴーリゴーリと薄くしていきます(荒麺帯という状態らしいです)。そして、その荒麺帯を2枚併せにしては1枚に伸す(複合というらしい)という作業を繰り返します。

多少機械がガタついている気もしないではないが、作業を継続。結構キレイな麺帯に仕上がりました。

そして、こやつを更に薄くし、パスタマシンで切っていきます。

打ち粉をたっぷり振って、何とか仕上がりました!

で、この後は数日寝かす必要があるそうで、今回は2日寝かせてみます。


・・・で、2日後。猪骨スープを今までどおり仕込みます。

味はイベントの材料も残っていたので、安定の塩レモンで。(完成写真は撮り忘れましたが)いざ実食。

(´-д-;`)。。。何かネチョネチョします。茹でた後に水で〆たりしてみたら、若干の改善はしましたが、団子のような食感。加えて、麺自体にコシがなく、湯で時間をいくら短くしてもプルンとした感じになりません。。。

失敗デス(泣)

おそらく、粘る原因は打ち粉の片栗粉。試食会参加者に聞いてみたら、小麦粉をそのまま打ち粉にした方がいいとのこと。次回は要改善です。また、コシの無さは、水か?分量含めて、レシピを練り直した方が良さそうです。

~教科書通りには上手いこと行かず・・・~ 


悔しいので、早速リトライです。

本来は、麺の寝かせの日数差を測るために連続で試作の予定を立てていたのですが、このままでは正直美味しくないので、思い切ってレシピを変更します。

よくよく調べてみたら、初回は教科書どおりに小麦粉1kgに対して460ccの水を使用しましたが、一般的には麺の加水率は35%前後とのこと。加水率46%は少々やりすぎな感があります。(粉を勝手に変更したせいもあるでしょうが)教科書に軽く毒づきながら、35%と40%の加水率でリベンジします。

ちなみに、小麦粉も前回使用した「特ナンバーワン」に加えて「ことぶき」という新しい品種も入手できたので、こちらでも試してみます。たんぱく質や灰分は全く一緒ですが、日清製粉製か日本製粉製かの違いです。

混ざらないように分けて作業していますが、見た目や匂いでは全く区別がつきません。

前回同様に水・塩・重曹と併せて、寝かせて、伸して切っていきます。   見た目の変化はほぼ感じられませんが、固さは全く異なります。加水率35%の生地ではパスタマシンがガタガタと悲鳴を上げています。。。買ったばかりで壊してしまわないように慎重にかつ手首に相当の負担をかけつつ作業しました。(連日やると腱鞘炎の予感)

今回は打ち粉を小麦粉に変更し、袋に詰めて1日寝かせることにします。


・・・で翌日。スープをいつも通り仕込みます。

味は麺の事で頭がいっぱいいっぱいだったため、前回同様に塩レモン味にしました。今回は大丈夫、、、であってくれと願いつつ、実食します。

し ('∀` )~ 旨いっス!!コシもあるし、ネチョネチョしない。今まで買っていた麺とも遜色の無い仕上がりです。

加水率に関しては、好みの分かれるところでしたが、35%の方が若干好評。小麦粉の違いは正直感じられませんでした。

いや、良かった。ホッとしました。(取材も来てたので)

早速、地元紙の愛媛新聞さんが記事にしてくれました。ありがとうございます↓

目線は悪相を隠すため、伏せさせていただいておりますw

何とかはなりそうな兆しは見えてきました。が、今のままでは「フツーに旨い麺」なので、もっと感動と驚きのあるレベルに仕上げていきたいですね。まだまだこれからです。

小麦の種類が数多くあり過ぎで、心が折れそうだったりもしますが、可能な限りの組合せを今年は試していきますよ~。


(後日譚)

新聞掲載翌日のこと、役場で普段どおりPCをカタカタやっていたら、公務員っぽい方に(私も今は一応公務員)呼び止められました。

「新聞記事拝見しました。自家製麺を始められたそうで。」

記事を見た、と話しかけられるのは良くあることなので、「あ、ありがとうございます。これから頑張っていきます。」的な対応をしている最中、先方が差し出された名刺には、、、

「●●保健所の××です」

「ん?」と首をかしげると、

「製麺には、めん類製造業の許可が必要となります。今はまだお店も構えてらっしゃらないようですが、将来的に店舗を構える際には飲食店営業のほかにも許可が必要となりますのでご留意ください」

「ほぉー・・・(汗)」

地域のご期待をいただき、将来の店舗設計まで心配してわざわざ職場までお声がけに来ていただく、というヒジョーにありがたい行為だったのですが、、、

チョット、、コワカッタデス。。

営業していないのに、営業取り消しになるとか、保健所は厚労省所管だから旧内務省系であって、国家の治安維持のために不穏分子を潰しに来たとか、イロイロ考えちゃいましたが、、、

関係各所の皆様、お気遣い誠にありがとうございます。私は今も昔も、法令順守を第一義に考えておりますので、その点だけはご心配なく(`・ω・´)キリ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?