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御祈りメールならぬ、スペイン蹴活。


こんばんは!🌕

スペインから帰ってきて1ヶ月が経ちました。

日本の料理は美味しいな。

道は整備されてるなあ。

まだマスクつけてる😷人多いなあ。

和室って最高だなあ。

バイトしてお金貯めなきゃなあ。

思うことは色々あるのです。


そんな中でも、

「あー、またスペインに戻ってサッカーしたいな。バチバチの試合したい。狂うほど夢中になりたい。相手の逆取りたい。90分間を支配したい。スペイン人に、なんだあの日本人!?って言わせたい。」

そんなことを考えてしまいます。

"公式戦"をお預けされている3ヶ月間。

どのように過ごすかは自分次第ですね。

みなさん、サッカーのお誘い待ってます⚽️


大学時代のお友達から
お帰りなさいのお花💐貰いました🌸
ありがとう😊


※これから書く内容は、わたしのトライアウトです。鵜呑みにしないでくださいね。私の経験談です。みんながみんなそうじゃないですよ。





初めてのトライアウト。以下、自論。

トライアウトとは、異国へ、

自分自身を売り込むこと。

サッカーのスキルだけじゃなくて、

"井上 萌"という人間を。

22年間、日本で生きた

わたし。


楽しいこと大好きで、


真面目に考えすぎて、

ときには道を間違えて、


誰かを悲しませてしまって、

反省して、

前に進んで、

また、楽しくなっちゃって。


そうやって生きてきて、


苦楽を味わってきた、


人間臭くて、


面白い奴だよ。わたしは。



わたしの人間性を最大限に魅せる。

ピッチ内外で。


スペインという土地で、


陽気な人々からパワーを貰い、

スペインでプレーする日本人や、

生活する日本人に対して

改めて尊敬の念を抱く。

こうやって、たくさん吸収しながら、


ピッチ内では、

90分間、もう1人の"わたし"を演じ続ける。

気さくだったり、空気読んでる自分を

封じ込めて、


最も嫌な奴を演じる。

全員敵。
おい、そこのスペイン人。

お前の給料とポジションよこせや。

って思いで、戦略立ててハメに行く。

ボールを奪いにいく。


まだ出発する前の日本での話。


自主練から立ち話の流れで。

「もえ、我が強い同級生に遠慮してたら、スペイン人に喰われるよ?」


「自分のことしか考えてない世界に行くんだから、練習と試合の90分は誰にも揺らがない自分を演じなよ。もちろん自分自身にも。」


そう日本で叩き込まれたことが、

練習参加での礎になっていました。


 


「⑥番、⑧番、⑩番について解説します」

「列と段の違いを話します」

「コントロールオリエンタードについて話します」

「ボールを失ったあと、2番目に近い人の仕事について語ってください」

というお話、質問。

戦術、および戦略が、


面白くて、楽しくて、おかしくて、


サッカーの魅力を感じました。

この想いがあったから、未知の世界に

希望を抱いて

ワクワクしていたのだと思います。



一方、ピッチ外では、ひっっったすら

相手に話しかけます。

絶対に聞かれるであろう、質問の答え

用意してよかったと思う。

(面接かな?)

・スペインでいつどこに何週間いたか
2月にバレンシア到着→2週間滞在→ビルバオ移動→エイバル到着(こんな感じをスペイン語で)

・どこに練習参加したか

・なぜスペインに来たのか(きっかけ)

・大学で何を学んでいたのか 

・ポジション、どこのチームに所属してたか

・なぜそんなにスペイン語喋れるの?(ってよく聞かれた、そんな喋れてないけど)

まあ、この辺聞かれて

スムーズに答えられたから、

色々な人と会話出来たかな。

でも、日の終わりには脳がパンクして

もう無理〜。の繰り返しです。








スペインでキャリアを積みたい。

そのためには、入り口を開ける必要がある。

綺麗に開けられなくてもいい。

強引にでもいいから、

ぶち壊しにいった。

そこに常識、固定概念は

ただの邪魔者です。

入り口を開けると同時に、

自分自身の殻も、

壊すことができました。

ちょーきつかったけど、

ちょー楽しかった。

ちょー成長した。


もえのだいすきな!真帆さん!から

「すごいじゃん!冒険だね!自分で頑張って貯めたお金で、自分のやりたいこと、叶えに行ったんだね!」

そう言われて、

「やっとこれからだよ。」


ちょっと、カッコつけて返事しときました。






ドタキャンっ。


トライアウト中の出来事です。


「まぁ、運とタイミングだよ!」

と言われ、私はタイミングが悪かったのかな。

運がないのかな。

そう思ってしまう出来事がたくさんありました。




「モエのパスポートのカオ、オクッテクダサイ」


なんの話か分からないけど、


ビザの種類を知りたかったらしい。

(本当に顔だけ送ったら、全体的に送ってください。との連絡が来て1人で笑ってた)



まー、1発で決まるわけでもないし、次のチームで頑張ろう!


バスクサッカーにびっくりはしたものの、

それなりに肝が座っていた。


いたんだけど。


えー!次はここかあ!ユニフォーム赤い!


赤好きだから嬉しい!(笑)

なんて思っていたらこんな連絡が。


「ワーキングホリデーで来ていたら、練習参加させられるよ。観光ビザはちょっと…」


はい??????


これは、



トライアウト先に来ないで!


と、遠回しに言われた感じですね。




んー、と言っても、

さまざまな見解があると思うので、

整理しましょう。



ワーキングホリデービザ
→1年間スペインに居ることができるため2022シーズン(今からでも)入れる。


観光ビザ
→90日しか滞在できないため、日本に帰る必要がある。2023シーズン(今年の9月)からしか参加できない。


今すぐ戦力になりそうな奴なら、参加しても良いけど。来年の構成だったら、無理。今、そんな暇ない。


こう捉えたり、




えー無理!めんどくさい!うちには要らないから大丈夫!の表向きの理由としてビザを言い訳に!(したのかな?)


のどちらか。




って勝手に思っている。



周りに聞いたら、やっぱりそんなもんらしい。





候補として挙げていた2チームが


この様子のため、



「手元にはどこにも行ける場所ありません!」

「どうする?日本に帰ってワーホリのビザ取ってからもう一度トライアウトする?」


と言われたときは、心臓がヒューっとなって


おお、まじか…


「どうなってん?」


の一心ですね。


今日からクビ!もうおしまい!

明日以降の給料なし!


ってこんな気持ちなのかな。




分からんけど。




このとき、

あー、今わたしって練習参加すら出来ない程の価値がないのね。


そう受け取るのか、


いや、今は焦るな。我慢の時。

必ず上手くいくから、今できること見直そう。

こう受け取るのかで、


変わってくると思う。



ちなみに私は、


「あー、今わたしって練習参加すら出来ない程の価値がないのね。」


こう考えてました。



そして、速攻で言いました。


「絶対、契約取れるまで日本に帰りません。
無理、ワーホリ取りに帰るなんて絶対に無理。」


現実的じゃないし、何より覚悟を決めた過去の自分にめちゃくちゃ失礼だから。


絶対にこの選択肢はありませんでした。


だけど、強気の割には、

手元に参加できるチームがないんだもん。



まーーーーーー、不安でした。





その1週間後、なんとか練習参加できるチームを見つけて、


練習当日、1時間半前に、


「やっぱ参加させられない」


そうやって連絡がきて、




また振り出しに戻って。



えっと、どうやって自信持てばいいんだっけ。



えっと、何しにスペイン来たんだっけ。


えっと、このままどうなっちゃうのかな。



あれ、こんなにトライアウトって難しいんだっけ。


あれ、望んでたものってこれだっけ。





「忍耐力があれば、乗り越えられる」とは、

ある程度、光が見えたときに

言えることであって、


心の余裕が無くて


先が真っ暗なときには


全くもって、

自分の口からは出てこない言葉なのだと


知りました。


あんなに、早稲田の入試対策で

「忍耐力」について深掘りしたのに。



月日は流れて、


みのりさんの家に辿り着きました。


(マジ感謝!)


拾ってくれてありがとうございます。


〜〜〜って感じなんですよ🥲

(もう無理。1人じゃ無理だあ。の嘆き中)


何度も言いますが、


海外ではこんなことが起きてしまったり、


ドタキャンだったり、話がうまく進まなかったり、


意外と当たり前な世界だそうです。

7年間もスペインにいるみのりさん。

彼女の7年間という、経験談を


1つ大きなテーブルの上で、

ゆっくり、ゆっくり話してくれました。



みのりさんのお家は


バスタブ🛁もあって、

美味しい料理も提供してくれて、


買い物も、カフェも、散歩もしてくれて


(吉良さんの病院にも行って)



悩みを小さく感じさせてくれ、


心に余裕を分けてくれました。




そのとき、


「スペインにきて、まだ0年目、0歳児と同じ。人に迷惑かけて生きないなんて、何甘いこと言ってんの。0歳児なんだから、迷惑かけないで過ごせるなんて大間違い。」


先輩からのお言葉は、


熱く


熱く


胸に刺さって、


よし。転んだっていいじゃない。



たくさんスペイン味合わなきゃ!


マインドが変わっていきました。






「そんなことで悩んでるの?割とそれ日常。笑」



ちょっと、慰めてもらえるかな。


ちょっと、寄り添ってもらえるかな。


ちょっと期待して電話しましたが、


監督からのご指摘は、


さすがスペインの先駆者。


としか言いようがありません。



「その事象は、自分が何かできる範疇で起きているのか、もしくはそうじゃないのか」

自分の中の問題だったら、

整理して何が必要か考えなさい。

そして、それを突き止めて努力しなさい。


「今、練習参加できないことは、あなたがどうにかすることじゃないでしょ」

その線引きはした?

出来ないこと、に対して感情が揺らついて、

自分コントロールできてないよね?

海外のハプニング!日本ではあり得ない!
ってことにいちいち反応してたら、大変だよ?

そこでブレない、揺るがないタフさ無かったら、海外って難しいと思う。


あ〜。ど正論や。

今日はそういう日や。

そう、ド‼️正論を電話越しにいただきました。


「自信がないだとか、なんだとか、あんた、まだ1チームしか練習参加してないのに何言っとんじゃ」




「頑張れっていうのは違うと思う、もう頑張ってるもんね、でも頑張れ」

だけど、人間焦れば、

見えてたものも、

見えなくなっちゃうみたいです。




そして、またもやタイミングが悪いのか。



セマナサンタが始まるんですね。
(イースター祭り)

スペイン人、お祭り大切。


仕事<<<<<お祭り


全ての連絡が止まります。

練習もなくなります。

試合もお休みです。


練習参加どころじゃなくなって、


むず痒いまま


セマナサンタを迎えました。


しかし、セマナサンタを機に

次泊まらせて貰える

繋がりができたり、

ツテツテのスペイン人の

代理人さんと出逢ったり、


またまた練習参加のお話が降ってきて、


「あー、運とタイミングだな🤔」


そう思ってしまいました。



大学生のとき、

「今は0年目として勉強する!」

「今は0年目だけど、スペインサッカー知る!」

この意欲が、私のトライアウトを

たくさんの色に染めたことは

間違いありません。


ただ、次の2023シーズンも

みな、「まあ1年目は0年目だから!」

とおっしゃるので、きっとそうなのでしょう。

私の0年目は、まだまだ続きそうです。


0年というのは、


積み重ねが伴ならないという意味ではなく、


謙虚に、焦らずに。


を意味するのでしょう。


poco a poco

(少しずつ、少しずつ)


初めて覚えたスペイン語が


聞いた言葉じゃなくて、


自分の言葉として


"経験"という引き出しに


落ち着きました。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます😊


初めてのトライアウト。

初めてのヨーロッパ。

初めてのトランジット。


たくさんの方に心配してもらいました。

「ドバイに着いたらLINEなんて要らん。とりあえず、前だけ見てマドリード行きを探せ」


「他人の助けに手を出すな。カモにされるぞ」

たくさんの助言のもと、

無事に帰ってきましたし、

スペインが大好きになりました。

そして、日本がもっと好きになりました。


この経験を文字にして

誰かが海外を目指すきっかけになったら

嬉しいし、

誰かを勇気づけられたら

もっと嬉しいです。


地味なことではありますが、引き続きnote更新をしていきます!


またふらっと見に来てくださいな☺️

じゃ、Adios👋

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