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自分を創るということ。


Hola! みなさんこんばんは!

お元気ですか?

スペインではサマータイムに突入したので、

日本との時差は−7時間になりました!

ちょっとだけ日本との距離が近くなったような気がします。

リモートワーク👩🏻‍💻組には有り難いですね。笑


今日は、今シーズンがラスト5試合ということも含めて、最近の考えを纏めたいと思います。

拙い文章にはなりますが、海外での暮らしや
海外サッカーに興味がある人はこのまま覗いてみてください😌



トライアウトに来てから1年。

チームに所属してから7ヶ月。

環境が一変した中、

自分の中にある「正解」

を求めてスペインへ闘いにきた。


トライアウト中、

「練習参加はもういい」

「うちは受け入れていない」

尽く、1部、2部に断られ、

まるで自分が全否定されてるかのように感じたとき。

ボロボロになりながら、

当時4部に所属していた、

ウエスカに運よく拾ってもらえて。

そんな日から1年なのか〜。

と思い出す、セマナサンタ。

24節、試合前のロッカーに1枚の手紙があった。

「 Huesca ni kitekurete arigato」

Kが出てきたから、「バスク語か!?」

とオドオドしてたら、

わざわざ

日本語を調べてくれていたみたいです。

誰が書いてくれたのかは分かりませんが、

こうやって受け入れて貰えることに感謝するばかりです。

残り5節、このチームのために勝利を掴む。

上げれるだけ順位を上げてフィニッシュする。

これが外国人選手として唯一出来ることです。

(みんなのモチベ、あげれるほど流暢に話せないので)

時には笑も提供して。

(半分おもちゃにされてる)

なんとか言語の壁、文化を乗り越えています。


そんな生活が7ヶ月続き、

最近は語学、サッカーともに

ちょっとした基盤が出来てきました。

ウエスカが異常に優しすぎるのか、

1年目なので分かりませんが、

練習中のメニューや指示はほとんど分かるようになって、

試合中に選手とコミュニケーションをとって、

このポケットを狙いたいから、

目があったら信じて出してくれだとか、

FWに対してGOのタイミングをかけれるようになったり、

自分から牽制かけるよってDFラインと話したりとか。

サッカー中、

仲間との関わり方に1つ成長を感じています。

そして、勝ったあとのわけ分からない歌と

みんなのテンションは最高に気持ちいいです。



ただ、ここまで来るのに、

日本と同じように

生きていたら、難しいのかなって思います。

特に前期は経験値も少なかったので、

「日本のときは○○だった」

と、比較対象が大学の時の自分でした。

要するに、日本でやってたときの方が

サッカーし易かったと言いたかった。

まあ、そりゃそうよ。

日本語で当たり前にコミュニケーション取れるし、分からないことあったら、簡単に相談できるし、自分で分析しても追いつく範囲だし。

ただ、それはそのときの正解。

今も正解とは限らない。

だから、環境が変わったときって

一度、自分自身の固定概念から離れてみる。

そして、あるもの全部に善し悪しつける前に

やってみる。

やり方が分からなかったら、

知ってる人に聞いて、自分で考えてみる。

でも、「郷に入ったら郷に従え」は、通り道にしてください。

あくまでも、私たち日本人なので。

スペイン人にはなれませんので。

その通り生きていたら、多分終わります。



【新たに自分の価値を見出していく。】


例えば、 

今までは、

センターバックやアンカーのポジションで、

「後ろからチームの流れを創る選手になりたい」

というプレーにおけるビジョンがあり、

取り組んでいました。

それは、そのときの私の軸。 

成長するにあたって、大切にしていたもの。

でも今のポジションは

⑧番で、インサイドハーフです。

後ろからチームの流れを創るのではなく、

どれだけセカンドボールを拾って、

マイボールの時間を作り出して、

どれだけ早く前進させられるか。

といった部分にフォーカスすることが大切です。

同じプレイヤーでも、使われ方、闘い方によって生き方を変えていかないといけないのです。


言って終えば、

苦手なんですよ。こういうプレーって。

ドリブルで30メートルも1人で運んだことないし、

1対1仕掛けるわけでもないし、

どんなカウンターでも、

ペナルティエリアに突っ走っていったり、

2列目から抜け出すなんて考えられなかった。

こんなに突っ込んだら、抜かれるよ!

って距離感でも、 

もっと寄せなきゃいけなくて、

それでも交わされたら、

ファールで止めるのが、

今の正解。

イエローカードに対する変な嫌悪感は、

それだけ戦ってる証(?)へとちょっとずつ価値観が変わったり。

(まあまだ、抜けきれないけど)

そうじゃないと、

こいつは「闘えない」と評価されます。

それでも、今はそれを求められているのだから

忠実に再現していく。

24試合、それを積み重ねてきて、

今はこのプレーを1年目の集大成として、

クオリティを求め続ける。

こうやって、土地が変われば、
私としての在り方ももう一度見直して、

将来のビジョンとの照らし合わせが必要になるなと感じています。





あと最後に。

最近、浦和の小学生とお話しする機会があって。

浦和の少年団で女の子でサッカーをしている子で。

私が14.5年前に少し似たような状況でした。


「井上選手をモデルロールにしてます、家族で陰ながら応援させてもらってます」

「質問を用意してきたから、是非答えて欲しい」

こんなに遠くに居ても、日本から温かい応援があったこと、憧れて貰えることに気づけた日がありました。

言ってしまえば、プロとはいえ、

まだまだ数字も結果も、

大きく見えないでしょう。

1人の私より、

WEリーグに所属する選手の皆さんの方が、

美しく、逞しく映っているように見えることなんて多々あります。

(本当隣の芝は青すぎ。)

それでも、小さな縁からこのような温かい言葉をいただいて。


私はもっともっと頑張らないといけないなと

改めて思わせてくれました。


ちゃんと夢、与えられているんだ。

そういう職業につけているんだ。

好きなことで働けているんだ。

素直に嬉しかったです。

だから、

もっと突き詰めたい。

上に登り詰めたい。

1番になりたい。

目まぐるしい環境でも、

また新たに湧いてくる気持ち。

団体スポーツだけど、究極の個人戦。

今はそんな世界。

愉しいですね。ここに生き残るって面白い。


私は、

もっともっと認知される選手になります。

それは有名になったとか、

自己承認欲求ではなくて、

誰かの頑張れる存在になれたら、

こんなに嬉しいことはないって

知ることが出来たからです。




よし!ラスト5節も怪我には気をつけて

パフォーマンス上げて、

笑顔で

「1年目、キツイかったけど愉しかった〜!」

と言いきって帰ります✈️🇯🇵

あと、言いたいこと。(本当に最後)

成美さんが言ってた、

「プロフェッショナルとは、常に最高の準備をすること。」

心も體も頭も、常にいい準備をする。

これって本当に大切だなとスペインに来てもつくづく感じます。

いつ誰がどこで見てくれているか、

分からないから。

そのとき。その人に映った自分が、

その人にとっての私。

だから、今日も準備を怠らず生きていきます。



拙い文章でしたが、最後までお付き合いしていただき、ありがとうございました!


それでは、またいつか👋

ラスト1ヶ月頑張るぞー!

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