死ぬまでロマンティスト?

僕の人生に於いて
しょっちゅう
不思議な力が働く

誰か? が
僕の首をつまんで
ひょいと放り投げる

大海にどぼん
と沈んでしまわない
のが不思議なくらいだ

この島でも
田舎の町外れの暗黒な
1.5kmはある墓場の砂利道……

ここの幽霊は
大きな白い布のようだと聞いた
妙だな? と思った

白い布の幽霊が
すっぽりと車を
包み込む

アルバイトの都合で
真夜中にその砂利道を
通らないと
いけなくなった

その度に
怯え
恐怖に向かっていくようだった

でも
僕が幽霊に出会ったのは
違う場所だった

ひとつの大きな墓
があるなんて知らない
サトウキビ畑の曲がり角

幽霊にくるまれ
僕の中古のスクーターは転倒し
墓に突っ込むところだった

それでも
曇り空から
星々が透けていた

僕はその星々を
いつまでも
倒れたまま見ていたんだ

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