見出し画像

僕らはなぜミニマリストに反応するのか?

友人から、たまに長めのシェアがメッセージで届く。

海外のニュースレターから「こんなのあったよー」と送ってきてくれる。自分があまり触れないメディアから引用されてくるので、読んでいると自分のインスピレーションが湧き起こされたりして面白い。

今日は電車に乗っている時にそれが届いたので、僕も長めに返信した。まずは、友人からのシェアの一部を転記。

友人からのシェア内容

『ミニマリズム』っていうのと、
『マキシマリズム』っていうのがあります。

ミニマリズムはどっちかと言うとUNIQLOみたいなシンプルな美意識のことで、マキシマリズムはその対極、派手でごちゃっとした美意識のことです。ざっくり言うと。笑

考えてみたら、僕らの店舗もまさにミニマリズム視点で作っています。店舗内にPOPを貼らない、商品を店内に置かない前提でつくってるし、そもそも論で店に入ったときに何の店か?わからない前提で作っている。笑

なんで?そう作ったか?っていうと、感覚的には「それ以外考えられなかった」からで、それってまさに自分の思考がミニマリズムの影響を受けていることだったんだなあ。と。

で、今は、

「ミニマリズムからマキシマリズムへの転換期」

という風に考えられていて、そのことについての『Town and Country』っていうニュースレターの論考が面白かったです。

/////

●この10年の間にオフィスやレストラン、住宅のインテリアはミニマリズムの美意識に支配されていたが、2020年代はマキシマリズムの時代になるのではないかといわれている。ある美意識が飽和状態になるまで普及したとき、その次に続くのはその正反対のものである可能性が高い。

●ミニマリズムとマキシマリズムは、陰と陽のように常に緊張関係にあり、歴史的に見てもその時代に応じてどちらともセンスのいい美意識とされてきた。ミニマリズムのルーツであるモダニズムデザインは40〜50年代に普及し、80年代は化学繊維やネオンなどの派手さで知られているマキシマリズムの時代だった。

●著者のカイル・チャイカは、「文明は物質文化の暴飲暴食と粛清を絶え間なく繰り返す」と書いている。ミニマリズムとマキシマリズムは、相反するスタイルというより、より大きな流れのなかで補完し合うもの、とも書かれている。

/////

この論考の最後のパラグラフがけっこう良くて

いくつかキーとなるテキストを原文で載せてみますね

Minimalism and maximalism are less opposites than two complementary forces in the larger cycle of style itself, which can never stay the same for long. Humans—and artists in particular—get bored easily.

「ミニマリズムとマキシマリズムは、正反対ではないのです。大きなサイクルがあって(そしてそのサイクルはずっと同じ状態を保てない)、その中で補完しあっていると考えるべきです。人間、特にアーティストと呼ばれる人たちは、飽きるものなのです。」


In the end, contrast is what’s important, like moving between a hot sauna and a cold pool. Excess relies on simplicity and simplicity on excess.

「結局のところ、熱いサウナと冷たいプールを往復するように、コントラストが重要なんです。」
「過剰なものは単純なものに依存し、また同時に、単純なものは過剰なものに依存しているんです。」


・人は飽きるもの。

・コントラスト(メリハリ)が大切。

・過剰なものがあるからこそ、単純なものがある。相互依存。

https://www.townandcountrymag.com/style/home-decor/a37534628/minimalism-vs-maximalism-decor/

ーーーーーーーーーーーーーー

これに対して、僕の返答。

僕は、なんとなく頭に浮かんできたことをそのまま返信することが多い。

僕の返答

脳は刺激が大好きらしいです。特に好きなのは、新しい情報。それをインスタントに提供してくれるのがスマホ。だからスマホ依存にもなる。

現状のカウンターになる対極は新しく見えるから、脳にとっては大好物。そんでもって振り子のように極と極を移動してるんだろうなー、と。

物質(マテリアル)と精神(スピリット)
ミニマリズムとマキシマリズム

勝手な予想で、

バブルは、物質マキシマリズムで精神をマキシマイズしてた。

バブルがはじけて、物質はミニマルにせざるを得なくなったけど、やっぱマキシマリズムを求めていたから、満たされなくて精神がミニマムに縮んでいった。

そんな中で、精神をマキシマイズする方法として、物質をマキシマイズしなくても大丈夫というミニマリストが登場。

コロナになって、余計な出費が削られて予算が浮いた分で、出来るだけ精神をマキシマイズできる視点での物質のマキシマイズが始まった。

バブルのときは、物質を先にマキシマイズすることで、精神をマキシマイズしようとしていたが、

コロナ後は精神をマキシマイズするために、物質をマキシマイズするようになった。

いや、物質をチューニングするようになった、のほうが合っているかも。精神がマキシマイズ、豊かな精神状態を得るために、人によっては物を減らすし、人によってはとてもお気に入りの物を買う。

ーーーーーーーーーーーーーー

というわけで、とある友人とのやり取りでした。

まぁ、適当に思いついたまんまに書いてるだけなので、ホンマかどうかは知らんけど。

サポートをいただきましたら、深々と心より御礼申し上げます。