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血尿から1年

2023年2月27日の朝に血尿が出て、検査していったら前立腺がんだった
あれから1年経ちました。

最初の各種検査まで

最初は膀胱に何らかの病変(がん)が起きているのではないかと、泌尿器科のクリニックに行ったのですが…膀胱より前立腺に病変があると判明。

初回のPSA(前立腺特異抗原)検査は1300超えで、医師の目つきは「マジ」になり…そこから「なるはや」での全身検査。
CT 、MRI、骨シンチグラフィー等、聞いたことあるやつないやつ色々受けました。

ただ私のケースは非常に幸運で、がんによる症状は血尿、頻尿以外ほぼなし。
隣接している膀胱やリンパ節への浸潤は起こっていたものの、遠隔転移は認められず。

PSA値1000を超えるということは

PSA値が1000を超えるということは、多くの場合は骨など遠隔転移は確実で最早根治は不可能。
最新の高額な薬を飲み続けても5〜10年程度で死亡というケースが多いらしいです。

あの頃はネットで前立腺がんに関する情報を検索して読みまくりましたよ。
ある情報ではPSA値1000超えの5年生存率は20%…
「俺って5年以内に死んじゃうのかな」
「5年生存率20%だけど、その生き残る20%は結構長く生存してるな」
などと色々考えましたよ。

突然、自分に残された時間は限りがあることを意識させられたわけです。
そして、コロナ禍をきっかけに学生時代以来、再開した絵画制作を本気でやるなら…「時間がない」という思いも強くなりました。

そして治療へ

とりあえず検査後は、前立腺がんの定番であるホルモン療法から。
がんの悪性度もさほどでなく(グリソンスコア7)男性ホルモン除去の治療は奏功し、かなり病巣が縮小。
9月から約2ヶ月「通い」で放射線治療を受けて、ほぼ制圧出来たようです。

そこまでに一泊入院が2回。
病巣の細胞採取の生検と、放射線治療前に放射線が隣接の直腸に当たりにくくするためのスペーサーゲルと放射線照射の位置決め金マーカーの埋め込みがありました。

入院も放射線治療も、長期職場から離脱することなくすみましたし、治療の副作用も幸運なことに重篤なものはありませんでした。
側から見れば、がん治療をしていたのは分からなかったと思います。

それにしても放射線治療を受けていた秋の季節は、例年になく仕事量が多くて…極めて「キツかった」ですね。

思うように仕事が進まず、それなのにがん治療しているように見えなかったのか、キツい言われ方をされたこともありました…理不尽ではあります。

1年後の現在では、治療の影響といっても放射線でブッ壊された前立腺のせいかトイレがやたら近くなっているくらいでしょうか。

治療の費用

あと、治療で欠かせないのが「お金」のこと。
私の場合は放射線治療完了までおおよそ50万円が自己負担での支払いでした。
これでも高額医療費制度+限度額認定で最低限の金額にしての話です。

このお金の面でも、幸運なことに生命保険のがん特約で自己負担で払った額がほぼ戻ってきたのでした。
保険はいざという時ありがたいものですね。

今後はどうよ⁈

ここまで幸運続きだったと思いますが、がん細胞を切除したわけではありません。
再燃してくる可能性もわずかにあります。
ホルモン療法を継続しているので、去勢抵抗性(男性ホルモンが欠如していても増殖する)のがん細胞が暴れだすのではないか…とも考えています。
もしそんなことになったら面倒なことになるでしょう。

今後は「本当にやりたいことな何なのだ⁉️」と自問自答しながら生きていくことになると考えています。

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