ありがちな反・反出生主義者の姿

 自称反・反出生主義者の中で、べネターの『生まれてこないほうが良かった』という基本の教科書を読んで、そこに有効な反論を加える、という人を見ていない。あまり反・反出生主義者を追いかけていないせいかもしれないが(気分の良いものではないので)、「○○さんが言っていた〜は違う、なぜなら~で〜だから」「△△さんが『反出生主義の観点では〜』と言っていたのは違う、なぜなら~で〜だから」という批判の仕方をしているように思う。主観による偏りかもしれない。
それは○○さんや△△さんの理解に対する批判で、反出生主義そのものの核心に対する批判ではない可能性があり、つまり時間の無駄である。
 べネターの白い本『生まれてこないほうが良かった』のどこどこ、◎◎ページのこの主張は間違いではないか(もしくは間違っている)、なぜなら□□だからだ、という主張が出来ている例は乏しく、✕✕氏が気に入らないから✕✕氏の言動を批判するために反出生主義を批判しているケースが多いように見える。

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