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月経カップを使ってみたら…カラダとお財布と環境に優しい最高の生理用品だった


少し前に、生理に関する記事を書いてみた。

以前はタブー感があった生理が、急にメディアやSNSで語られるようになった気がして、「なんだなんだ?」と感じたのがきっかけである。

記事を書いてみると、「生理」や「フェムテック」により興味が湧くものだ。なにせこれは世界に住む人々の半分、つまり全女性の共通のトピックであって、自分も他ならぬその1人なのだから。

生理のお悩みは尽きない

そこで私の友人たちに「生理って何がツラい?」という感じで聞いてみた。

わかったのは、同じ女性といえど、生理に関する悩みは人によってまったく違うということ。友人から聞いた悩みだと、

・経血の量が異常に多い 
・周期が不安定 
・腰が痛い 
・生理痛がひどくて仕事できない 
・PMS (月経前症候群)がつらい

というようなものがあった。

私も生理の悩みはいろいろある。
中でも何が1番イヤか、でいうと「出血の不快さ」かもしれない。1日に何度もトイレに行ったり、下着や洋服の色を選んだり、離着席の時にモレを気にしたり、出血の処理をしたり・・・という期間が1ヶ月に1回くると思うと、イヤ!!と思わない方がヘンじゃないか。

この話を親友のEmilyに電話で話すと、「Aoi、月経カップ使ってみなよ。すごく快適だよ!」と勧められた。

なんでもEmilyの周りの友人はみんなナプキンでもタンポンでもなく、月経カップを使っているんだとか。さすがフェムテック発祥の地、ヨーロッパはだいぶ進んでいるみたい。

Emilyに背中を押されるように、月経カップを使ってみることにした。

いざ、月経カップを買いに行く

月経カップは通販でも購入できるものの、種類がありすぎてどれを選べばいいかわからない。

そういえば以前フェムテックについていろいろ調べていた時に、日本初のフェムテック路面店が都内にあったなぁと思い出し、せっかくなので友人を誘ってお店で実物を見ることにした。

お店は、乃木坂駅を出てすぐ見える白い建物の1階部分に入っており、コンパクトでクリーンな空間にさまざまなプロダクトが並べてあった。

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そして、私が実際に選んだ月経カップはこちら。

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韓国のセクシャルウェルネスブランド「EVE」のプロダクト。

店員さんによると、このプロダクトは特に初心者におすすめらしい。具体的なおすすめポイントはこんな感じだった気がする。

1. アジア人向けのサイズ感であること
2. シリコンが比較的柔らかいこと
3. ステム(先端の持ち手となる部分)が小さく、装着時に違和感を感じにくいこと

ちなみに、もう1つ迷ったドイツ製の「メルーナ」というプロダクトは少し大きくてシリコンもちょっと固めだった。

「EVE CUP」は、韓国発らしくボックスデザインまで可愛い。月経カップを買っただけなのに、新しい化粧品を買ったようなワクワク感がある。こういう“ときめき“は生理用品の購入体験を大きく変えるんだなぁとふと思った。

私が購入した1番小さいサイズ「mini」は、手で包み込めるくらいの大きさだ。ボックスの中には、月経カップと一緒に日本語版の説明書も入っていた。

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Amazonなどにもレビューは沢山あがっているが、もし実物を見たいと言う方は近くにPOP UPストアがあるか探してみるのもいいかも。


私が行った専門店の詳細はこちらから▼

心が折れかけた、初体験

月経カップをゲットしてから、最初の生理初日。
いつもは生理日を憂鬱に感じるのに、月経カップを試したいがために生理を待ち望んでいる自分がいて、少し面白くなってくる。

最初はお風呂で入れてみると良いと言われたので、恐る恐るトライ。これが、まっっったく入らない。カップを折りたたんで何回か頑張ってみたが、初日はけっきょく断念した。

3日目にまたトライしたものの上手くいかず、4日目にようやく成功!!どうやら緊張で力が入っている状態、または乾いている状態だと痛みを感じやすく、月経カップが入りづらいみたい。

使用感を一言で言うと・・・
快適!これを使わない手はない!!!!

最初こそ少し違和感があるものの、日中過ごしていると何も感じなくなり、つけていることすら忘れるくらい。私の場合は4日目でも経血の量がけっこうあるのだけど、夜まで取り出さなくても1滴も漏れることがなかった。

『挿入は大変だけど、月経カップ最高かも?』
そう思った夜に、新たな試練が待っていた。

それは取り出す時。これがめちゃめちゃ苦労した。「EVE」のステムは小さくて、特に爪が長い人にとっては摘みにくい。摘めたとしても簡単には出てこず、カップ自体を潰しながら取り出さないといけないのだ。

たとえるなら、タンポンの紐がちぎれた時の絶望感といった感じだろうか。頑張る間に痛くなって産婦人科にいくことも頭をよぎったが、時間を開けたり体勢を変えたりして20分くらい格闘した結果、ようやく取り出すことができた。

慣れるまでは、経験とコツの習得が必要みたい。

それでも私は月経カップを使い続ける

最初は、月経カップを入れたり取り出すだけでかなり手こずった。その瞬間は、正直月経カップをトライしたことすら後悔しかけたくらいだ。

でも月経カップのおかげで「出血の不快さ」がなくなったのは確か。その不快さからの開放感が忘れられので、わたしは使い続けようと思う。それくらい快適なのだ。

ムレない、モレない、気にならない生理を体験すると、もうナプキン生活には戻れない。

月経カップを使うメリットは、他にもある。

① お財布にやさしい

ナプキンひとつあたり300円であれば、大きな出費には感じないかもしれない。でも昼用・朝用・おりもの用ナプキンを揃えて、それぞれ毎月定期的に購入するとなるとけっこうな金額になる。これこそ、ほぼ生涯続くサブスクリプションビジネスだ。

そう考えると、1回の投資で何年もの間使うことができる月経カップは、ものすごくお得ではないか。

② 環境にやさしい

ナプキンやタンポンは、すべて使い捨ての生理製品なので毎月一定量のゴミが出てしまう。でも衛生的に使い回すことはできないし、ティッシュと同じようにこれは避けられない消費のように思いがちだ。

でもシリコンで作られた月経カップは使い回しができるので、ゴミが出ない。生理によって毎月発生するゴミをゼロにすることも可能かもしれない。

使用済み生理用品のゴミを処理するストレスから開放されるのも、間違いなく最高のメリット。

より多くの人が少しの勇気を持って月経カップを使い始めれば、出血の不快さから解放されるだけでなく、お財布も地球も嬉しい、皆んなにとってWin-Winとなる。

そうは言っても、ナプキンに慣れてるし怖い…という人が多いはず。でもちょっと勇気を出してトライしてみる価値はある。


このnoteで、月経カップが怖くないということ、色々なメリットががあることが少しでも伝わって、誰かが月経カップを試すきっかけになれば嬉しい。

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