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「します」を意味する합니다と해요は一体何が違うのか?


どちらも日本語にすると同じだけど・・


日本語の丁寧語は「です、ます調」とも呼ばれていますが、
韓国語には「です、ます調」に相当する丁寧語が2種類あります。

「합니다体」と「해요体」です。

「する」を意味する하다に丁寧語の語尾ㅂ니다をつけたものが합니다で
同じく하다に丁寧語の語尾아요/어요をつけたものが해요です。

합니다も해요も日本語に訳すと
両方とも「します」となるので、
勉強しはじめのころは何が違うのか理解しづらいですし、

勉強が進んで中級になっている人でも
結局何が違うのかわかっていなかったりします。

この記事では합니다体と해요体の使い分けについて
解説します。

フォーマルか、インフォーマルかの違い


結論から言うと、
フォーマルか、インフォーマルかの違いです。

합니다体の方がフォーマルで、
해요体の方がインフォーマルです。

フォーマルというのは「公式」とか「格式」という意味なので、
インフォーマルというのは「非公式」とか「非格式」になります。

つまり、
합니다は公式的な場であったり、
格式が必要な場面で使われる語尾であるのに対して

해요は非公式、つまり私的な場や
あまり気を使わなくてよい場面で使われる言い方です。

ビジネス会話だと
たとえば役員が臨席している会議や
お客さまとの商談などでは합니다で話すのが普通ですが、

普段から顔を合わせている上司と話すときだったり、
ビジネスといっても飲食店だったり服やだったり
ある程度リラックスした雰囲気で接客するときなどは해요を使います。

私がサムスンで仕事をしていたときは
韓国語を使う場面がもっぱら社内でしたので
相手が普段顔を合わさない
社長や副社長でない限りは해요体ばかりを使っていました。

逆にいえば、ある程度顔を合わせることがある
専務や常務と話すときは해요体だったんです。

日本人が韓国語を話す場面で합니다体をつかう機会は少ない


芸人さんが韓国語の音マネをする際、
「ニダニダ」を強調しますし、
ドラマをみても합니다体を聞くことが結構あるかと思いますが、

実際問題は日本人が韓国語を話せるようになったとしても
フォーマルな場で発言する機会はあまりなく、
もっぱらプライベートな場での会話になるかと思います。

だとすれば、
多くの日本人には합니다体はあまり必要なくて
해요体だけできていれば、十分に会話が成立するんです。

なので、私が韓国語を教えるときは
합니다の発音が日本人には難しいこともあって
해요体メインにしています。

감사해요, 죄송해요は極力言わないほうがいい


ただ、いくら해요体だけできていれば十分だよ!
とは言っても、
100%해요体だけで押し通せるのか?というと
少し例外があります。

それは、感謝を伝えるときと謝罪をするときです。

このときは합니다体を使ったほうがいいんです。

つまり、
감사해요, 고마워요ではなく감사합니다, 고맙습니다と言ったほうがいいですし、
죄송해요, 미안해요ではなく죄송합니다, 미안합니다と言ったほうがいい
ということです。

なぜなら、感謝も謝罪も「真剣さ」が伝わった方がいいからです。

真剣さは公式、格式的な表現である합니다を使った方が伝わりやすくなります。

逆に감사해요や죄송해요だと、ちょっと軽くなるんですね。

해요体がある程度人間関係ができた間柄や、
親近感を出すときに使われる語尾だからです。

特に目上の人に感謝や謝罪するときは
감사합니다, 죄송합니다というのがマストです。

この点だけを気をつけていただければ、
あとは해요体だけで押し通しても大丈夫なはずです。
해요体も立派な「丁寧語」だからです。

ちなみに감사해요も죄송해요も丁寧語である


そうはいっても、勘違いしてほしくないのは
감사해요や고마워요, 죄송해요や미안해요も丁寧な言い方であることは
間違いないという点です。

ときどき
고마워요は「ありがとう」だと説明している本を見かけるのですが、
決してそんなことはありません。

立派な丁寧語ではあるんです。

ただし、格式のレベルが落ちるので目上の人には使わないほうがいいということです。

では、どういう時につかうのか?というと
友人関係ではないけど同輩だったり、年下だけど礼儀をもって接するときなどです。

会社では上司が部下や後輩に「고마워요」を使うのをよく見かけました。

ニュアンスが伝われば幸いです。

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