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海外の面接官から学ぶ面接方式

こんにちは。スペインで大学生をしている植田です。

現在は日本で就活に励んでいる大学生です。
日本国内から始まり、世界各国で長期インターンシップを経験してきましたが、インターンシップに応募するたびに、面接審査があるため、さまざまな国籍の方との面接を経験してきました。

そこで、最近疑問に思うのは、日本の面接方式です。
スペインなどのヨーロッパ各国で採用されている面接質問と日本での面接質問の違いに違和感を感じるようになりました。

就活でのミスマッチが問題視されている新卒面接ですが、「ミスマッチ」を防ぐためにも、海外の面接方法を参考にするとより、面接官と面接者の「本音」が聞けて、効率的なのではと考えます。

実際に質問の内容として、一般的な「自己PR」や「長所・短所」に関する質問をされる点にあまり違いはないように感じますが、他の面接時の着目点に異なる部分があると感じ、今回は私の経験を元に、「海外でよく聞かれる5つの質問」を「日本でよく聞かれる質問」と比較してみたいと思います。


【1】 “Why should we hire you? How can you become an asset for our company?”
(あなたを雇うべき理由を教えてください / あなたはどのように当社の資産になることができますか?)

日本でも、応募者の入社意欲を確かめる質問などを聞かれることがありますが、海外では、「社員は企業の資産」という意識が強く、とてもダイレクトに雇うべき理由を聞かれます。

企業にどのようなメリットをもたらせられるのかがとても重要視されていて、入社直後から5年などの長期的な視点での活躍できること、役に立てることをしっかりと答えることが求められています。

また、文化的に、ヨーロッパは特に、EU国民を優先的に雇う「自国愛」に溢れているので、日本人として、「なぜ自国民ではなく、外国人を雇うのか」という点を重点的に審査されている印象を受けました。

自分が貢献できる仕事内容を詳しく説明すると共に、その根拠と今までの経験との照らし合わせをしっかりとできるように意識していました。


【2】“Give an example of how you have handled a challenge in the workplace / school before.”
(以前に職場や学校でどのように課題に対処したか、例を挙げてください)

「同僚と衝突したとき、他の同僚同士で衝突があった時、あなたはどうやって解決しますか?」など、人間関係に対する取り組み方と意識を問われることが多かったです。

個人の活躍が重要視されている印象の海外企業ですが、「チームワーク」を重要視している企業も多く見受けられました。

日本では協調性を持っていることは「当たり前」で、求めている要素の中でも重要視されていない場合がほとんどだと思います。

海外の人は日本で言う「空気を読む」文化があまりないため、社員同士のぶつかりも珍しくありません。
そのため、そのような場面に出会った時にどのように対応できるかを問われることが多いようです。


【3】 “How would your boss / teacher / friends describe you?”
(あなたの上司/先生/友人はあなたをどのように表現しますか)

日本の就活のステップとして他己分析をする学生が多いですが、海外の面接ではそれを直接的に質問されることが多いです。

海外では大学受験でも就活時でも「推薦状」を準備して、自己アピールすることが一般的なこともあり、他己分析、周りからの評価が重要視されている印象です。
やはり、周りの方からの評価を合わせることで、面接者の理解が深まり、信頼性と魅力が増すと思います。

日本では「ガクチカ」などの「面接者」について知る質問が多いですが、「他者目線からの評価」という点は面接時にあまり着目されていないです。


【4】 “What are your salary requirements?”
(給料はどれくらいを想定していますか?)

海外では、「初任給」という意識が低く、経歴や能力により与えられる給料が変わります。
給料交渉の風潮があまりない日本では考えられない質問ですよね。

低く見積りすぎても、「自信がない」「価値がないのかもしれない」などの印象を与えてしまいますが、高く見積りすぎても「それほどの価値はない」と思われる可能性があるので、答え方がとても難しい質問です。

自分の価値に見合った給料、また、将来的にどのように昇給を求めるかなど、自己PRの他に、金銭的な面での「自分の価値」をアピールすることが求められます。

私は日本の初任給とその国の物価を比べて、見合った見積もりを考えて交渉していました。日本の新卒面接だとありえない質問ですよね。


【5】 “What kind of working environment do you work best in?”
(最も働きやすい職場環境はどのような環境ですか?)

海外では、「一人で働く」か「チームで働く」スタイル、どちらの方が効率的だと思いますか?などの働き方に対する考えや、職場環境に関する質問も多く問われました。

面接者の個人での働き方と同僚との働き方を聞き出し、会社の社風にあっているか見極めているのだと思います。
国際的な仕事環境である場合も多いので、多国籍の方との過去の仕事経験や、多様性を受け止める柔軟な考え方を持っているかがとても大事なのだと思います。

日本では面接者側が逆質問として、社風などを見極める質問をすることがありますが、面接官が面接者にこのような質問をすることは少ないと思います。


まとめ

文化に応じて、さまざまな面接スタイルがあると思いますが、就活でのミスマッチを防ぐためにも、海外式の質問方法も参考にし、ダイレクトで踏み込んだ質問も取り入れてみてはいかがでしょうか?
新たな視点から面接者のことを理解することができ、より有効で効率的な面接ができるかもしれませんね。


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