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私達なりのインターの選び方

ラグジュアリー校、新興校、老舗校

国際教育評論家の村田学さんが、何かで日本のインターをこう分類していた気がする。(間違っていたらごめんなさい!)
前提として、学費はどこも高いです。ですが、それぞれバックボーンが異なり、目指す姿も違い、また¥$の話で申し訳なのですが、学費も高い中でピンキリ。私の主観が入りまくりますが、こんな感じと理解しています。

①ラグジュアリー校

海外ボーディングスクールの日本校。2022年とか最近、こういう学校の上陸がニュースになった気がします。
学費は1年間で優に500万、いや600万オーバー。で、これに寮生活が加わると800万はするみたいです。3年間、6年間とかじゃなくて1年間。子ども1人に1年間これだけの費用をかけられるという家庭はそうそういないと思います。(そうであって欲しい!)

実際、こうしたボーディングスクールに入学している顔ぶれを聞いたところ、全員が国内(帰国子女を含む日本人)から来ているのではなく、中国や韓国の富裕層が、日本が治安が良いこともあり、子どもを送り込んでいるよう。もちろん、欧米の駐在員の子女もいるようです。

②新興校

「日本の教育はこれじゃいかん!」、「こんなんじゃ英語力つかないよね」、みたいな問題意識から起業・創立した、比較的歴史の浅いインターですが、もうほんっと、日本の都市部ではめちゃくちゃ乱立している印象です。私も「日本の教育はこれじゃいかん!」と思うし、「こんなんじゃ英語力つかないよね」とも思うので、大いに共感します。

そういう発想、また日本社会の現状・問題点を解決しようという側面があるので、すごく手厚いサービス提供がされている印象です。
例えば、インターとは切っても切り離せない「英語」。保護者が英語が話せなくてもOKとしているところがかなりある感じだし、いわゆる「学童」的な時間外の保育サービスを追加料金で提供していたりと、一般的な会社員の家庭にはとてもありがたい存在だと思います。

学費は年間150万~250万位?それに延長保育とかのサービスがオプションで追加されるのかな、という印象です。

③老舗校

東京にも横浜にも、大阪にも京都にも、昔から一定数のインターナショナルスクールがあり、私のはとこも確かこのうちのどこかに行っていたはず。学費は150~300万、最近はもっとするのかな?(突然「はい、今年から学費上がります」的な通知をしれっと出してくるのも特徴です…やめて欲しいよ…)

言わずと知れた宇多田ヒカルさんやm-floメンバーなんかもこうした老舗校出身だし、私のお友達でも何人かはこれらの卒業生で、みんな揃いに揃って優秀すぎてぐうの音も出ず。留学してた時にたまたま寮の隣の部屋だったユウスケくんは確かAmerican School in Japanだったし、他にもSt. Mary'sのあの子もこの子ももう紳士すぎて神だったし、OISの2人は全くスノッブな感じがなくとてもフレンドリーで、あぁこんな風に私もなりたいと強く思った記憶ありけりです。

老舗校に行くことになったおチビ

私達は、この中では「老舗校」にあたるインターナショナルスクールしか眼中にありませんでした。これはもう消去法が色濃いのですが、こんな感じでした。

まず①ラグジュアリー校は論外。最低年間500万とか、軽く夫婦の年収のどちらかが飛ぶ勢い。毎日もやししか食べられなくなっちゃうよ!ということで、ホームページを見たりはするけれど、我が家には全く別世界。もし、もし万が一、年間800万円も出せるのであれば、うちはここではなく海外のボーディングスクールに送り込んじゃうと思うな…。

②の新興校は、働く夫婦にとっての魅力は満載過ぎるのですが、如何せん歴史が浅くて実績が見えない。私も6歳~22歳まで学生やって、私立の中学とかに行ってみて思ったのは、やはり学校の質というか、最終的な完成形を見るのに手っ取り早いのは「卒業生を見る」ことだと思ったのです。

老舗校の品質は、私の数名のインター出身のお友達を見ていてお墨付きがあったし(もちろん老舗校に通っただけで素晴らしい子になるというわけではないけれど、その確率は高そうだと思った)、進学においても既に送り出しを経験しているので、知見ゼロではないだろうというのが決め手でした。

…というわけで、我が家は伝統校のインターを、首都圏も地方も含めて調べました。で、今住んでいるところから通えるところで、学費も血を吐けば通わせられるかも!?というところに絞り、今に至ります。

進学情報量の違い

先日のバザーでも、進学フェア的な校内のイベントでも、卒業生がたくさん来てくれて自分の経験を話してくれる。これはかなり心強いです。ネットにはなかなか出てこない情報だし、それこそ現在進行形で卒業生が高校・大学生活を過ごしている様子を、またその保護者が進学の過程を立ち話的に教えてくれるのは有難い以外の何物でもないです!

私、全然進学校でない高校に行っていて、この先輩や卒業生からの情報がぽっかり欠落しているところで大学受験に臨んだわけなのですが、もうこの時点で「情報戦」で負けているなぁと思ったです。だって塾で一緒だった他の高校のお友達は、先輩の経験談とか進路指導室にたんまり情報がストックされていて、塾で開かれる進学説明会に出席する以前に既に色々知っているですよ。私は塾での情報と、オープンキャンパスでの情報くらいしかなくて、この差は結構大きかったと思っています。もちろん、最後は勉強というか己との闘い(大袈裟)なのだけど、そりゃ情報があるかないかどっちがいいかって言われたら、ある方が良いに決まっているじゃない!?

先生リクルーティング・アビリティ

…とまぁ、なかなかレベル低めのカタカナ語ですけれど、要は優秀な先生が集まってくるか=学校が世界中から優秀な先生を惹きつけられるか、という点もなかなか見逃せないと思うのです。

老舗校は、卒業生の数と比例するように、元教員も多くいるわけです。「あそこはサラリーが悪い」、「学校の雰囲気が良い」とか、そういう情報も老舗校だったら流れているはずで、先生は就職の際に絶対チェックしていると思うのです。あと先生がすぐ辞めちゃう学校も怪しいと思っていますし、「英語だけできる」人を雇っている学校も全く信頼していません。

「英語保育園」・「英語幼稚園」の怪しさ

おチビはいわゆる普通の保育園・幼稚園に通って、その後老舗インターに行くことになったわけですが、保育園・幼稚園の頃に「英語保育園」や「英語幼稚園」に行かせなかったのは、当時住んでいた家から通える距離にある「英語保育園」や「英語幼稚園」の教員が、明らかに英語だけできる人を雇っていると垣間見えたから。だってただの英語が話せる大学生とかが2~3歳児をバーっと一列に並ばせてAppleとか言わせていて、こんな大切な幼児期に保育士さんや幼稚園の先生でもない謎のただの英語話者が教育をするなんて無謀すぎるでしょう!?それに、こういう先生の求人が普通にIndeedとかバイトルとかに載ってちゃイカンでしょう!?時給制で働かせてるなんて、先生にその待遇であれば、そのアウトカム=子どもへの教育は良いものが出てくるわけがないでしょうよ??

…というわけで、おチビは本当に子ども想いの園長先生と保育士さんに囲まれた家庭的保育園で幸せな時間を過ごし、補助の先生もしっかり入る幼稚園できめ細かく見てもらい、私がそこに行きたいよと思うくらい良い幼児時代を過ごしたと思います、親的に。

そして今の老舗インターでの生活に至るわけですが、so far so goodという感じでおります。もちろん疑問やムカつくところもあるけれど、総じて受容できる範囲だと思っています。さぁ、これからどう転ぶのか…!?

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