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【ご本人here we goはやり過ぎた?】マルクス・テュラム 雑データ考察

こんにちは!TORAです🐯

今回は、

”here we go”とテュラム本人も呟いちゃったものの、「ばかやろう!流石にまだ駄目だよ!」と周りに怒られたのか、即座にツイートが削除されたおっちょこちょいテュラムを(雑に)データ考察してみよう!」

企画です!

いやー、here we goまで瞬く間の電撃戦でしたね。

前日からインテルが急遽参戦の報道はありましたが、ほぼミランで決まり!というフェーズにあったと思うので「流石に厳しいでしょw」と失笑していたのですが…マロッタ様炸裂!といったところでしょうか。

テュラムに関しては以前からネームは挙がってますし、20-21シーズンのCLグループステージでこんにちはしてますが、当時はサイドアタッカーがメインで今季は4-2-3-1の最前線が主戦場

ゆえの成長や変化もあるでしょうから、加入濃厚となった今、スタッツデータを用いて皆さまと一緒に確認していきたいな!という内容で進行します。

●レーダーチャート

スタッツサイトFBrefとsofascoreを参照。

いくつかのスタッツをピックアップ→6項目にグルーピング→レーダーチャートで表してみました。

✓5大リーグの同ポジションと比較して、量が多い・質が高いかを評価
✓50が平均点で、0が少ない・低い。99が多い・高い(100には仕様上ならない)
多い・高い=GOOD!ではないです(超重要)

青がテュラム、黄色がルカク

比較対象としてルカクを重ねました。このデータを用いて記事を進行していきます。

繰り返しますが、本記事は”雑データ考察”です。エンタメレベルでご覧ください!

●フィニッシュ

主にゴール数、得点期待値、シュート数、枠内率などで構成されています。
結果は以下の通り。

テュラム 86.3 : 78.7 ルカク

ルカクは終盤に覚醒モードがあったものの、それ以前の借金と、「覚醒モードゆえにゴラッソが多かった=得点期待値は高くなかった」が響いて、さほど尖った数字にはなりませんでした。

反対にテュラムは得点期待値の項目が92と高め。

最前線で

ⅰ)多くのシュートチャンスに絡んでいた

ⅱ)質の高いシュートシーンの出口になっていた

ことが窺えます。

にも関わらず、項目値が86.3と少し丸まってしまったのは肝心の実得点数が付いてきていないから。
つまり「決定力に欠いた、と考察できる」ということですね。

とはいえ、フィニッシュ局面の出口になれるということは、それだけ戦術へのフィットや周囲の信頼など、タスクを証明するものですから、ここは得点期待値が高い!を優先にポジティブシンキングでいいと考えます。

●チャンス創出

主にアシスト数、アシスト期待値、シュート創造アクションなどで構成されています。
結果は以下の通り。

テュラム 76.4 : 95.3 ルカク

テュラムは”直接アシスト”の値は高かかったのですが、シュート創造アクション(シュートに繋がった2つ手前までのプレー)やゴール創造アクション(ゴールに繋がった以下略)など”間接アシスト”の値が低く、前項の『フィニッシュ局面の出口』を色濃くする結果と推察できます。

ルカクは逆で直接アシストも◎だけど、それ以上に間接アシストの値が抜けています。

シーズン前半の借金があっても尚、終盤のブーストでお釣りが来た感じですが、スクデットを獲得しセリエA公式MVPを獲得した20-21シーズンも同様の傾向でした。

これつまり、

ルカクのポストプレーは、その後の2プレーでシュートやゴールに繋がることが(比較的)多い

と妄想できるのですが、テュラムがこれを体現出来るかが否かは、新シーズンの指針を決める上で目下の重要事項な気がしています。

●ポゼッション

主にパス試行数、成功率、プログレッシブ(前進)パスなどで構成されています。
結果は以下の通り。

テュラム 53.4 :63 ルカク

本項はルカクとの比較はぶっちゃけする必要はないと考えていて、考慮したい点はチーム傾向です。

ボルシア・メンヒェングラートバッハは短・中距離のパスを重視するチームで、長距離のパスは捨てていると表現しても過言ではありません。

・パススタッツをリーグで比較
✓パス総試行数:リーグ4位
✓長距離パス試行数:リーグワースト1位

FBrefを参照

短めのパスが多い≒パス全体の回数が増える。

そんなチームにおいて、テュラムはパス試行数が極端に少ないのが特徴です。具体的な数字で比べてみましょう。

・1試合あたりの平均パス回数をチーム内で比較
✓チーム1位:MF板倉さん(71.3回)
✓チームワースト2位:FWプレア(38.7回)
✓チームワースト1位:FWテュラム(20.1回)

FBrefを参照、15試合以上出場している選手のみ

やっぱりテュラムは最前線、出口役であることがここからも窺えますね。

ジェコみたいに一列降りるビルドアップはフィットやアジャストが必要そうですが、逆を言えば深さを取ることはすぐ期待できるかもしれません

新シーズンどう戦うかは当然分かり兼ねますが、今シーズン終盤を見れば踏襲するのが安心安全だと思うので、この要素でそろばんを叩けるのは意義深いですね。

●ドリブル

ドリブル突破試行数、成功率、キャリー試行数、その距離などで構成されています。
結果は以下の通り。

テュラム 89.5 :72.7 ルカク

内訳を見ると、テュラムもルカクも「何かが高くて、何かが低い」というわけではなく、全体的に横一線を平均した結果が上記の数字になりました(強いていえば、ルカクはキャリーが多くて突破が少なめ)。

つまり、テュラムは突破も運ぶも高次元で隙がない、ということを示唆しています。

重複ですがテュラムは元々、ボルシアMGでサイドアタッカーがメイン。

対インテル戦でもゴリゴリ仕掛けていたので(そしてヴィダルが倒しちゃう)納得の数字かもですが、考慮すべきは中央にポジションを移してもそれが失われていない点でしょう。

クヴァラツケリアやレオンのようなTHE・ドリブラーではありませんが、CFとして仕掛けられる・運べる・流れることができるスキルは今のインテルにおいて必須かと思うので、めちゃくちゃ心強いスタッツです。

●強度

地上戦デュエル、空中戦デュエル、レシーブ成功で構成されています。
結果は以下の通り。

テュラム 49.9 :69.7 ルカク

こちらは項目が少ない上、スタッツサイトも混ぜ混ぜしているので、最も参考になりません!

本当はプレス試行数(スタッツサイトからなくなる)や走行距離も取り入れたかったんですが。。

で、結果から「テュラムの数字低くない!?フィジカル大丈夫なの?」と心配されるかもですが、これもまたタスク由来です。

フィニッシュの出口になるということはそれだけ警戒されるということ。加えて基本的にはベクトルを前に向けられるDFが有利です。

このシチュエーションでもデュエルでゴリゴリ勝てるカルチョ戦士はジュリッチくらいじゃないでしょうか。

とはいえ。

上記を鑑みた上でも、テュラムの空中戦デュエル勝利は33と少し気になる数字ではありました。ルカク同様、ヘディングはそんなに得意ではないかもしれませんね。

●ボール奪取

タックル、インターセプト、ブロック、ボールリカバーで構成されています。
結果は以下の通り。

テュラム 53 :4.3 ルカク

ルカク4.3(43じゃなくて4.3)。

「おおい」とツッコミなる数字ですが、前々からしつこく発している通り、特にボール非保持のスタッツはチームの戦績やアプローチ、個のタスクによって大きく左右されます。

インテルでいえば、そもそも守備の時間が国内では少ない方ですし、人重視ではなくて配置重視ですし、ルカクは球際を抑えるのではなくコースを切って誘導するタスクが主。

と言いつつも、4.3/99 は流石に尖り過ぎてて気になりますけどねw

さて、肝心のテュラムです。

こちらもチームのアプローチを確認する必要がありまして、タックルやインターセプトなど球際の強さを感じられるスタッツはリーグワースト2位

ボルシアMGもインテル同様に非保持は配置重視で守るような(プレスをかけたとしても球際ガツガツ行かない)傾向が見られます。

その前提の上で、テュラムは平均以上の数字で着地していることからラウタロ同様にチェイサーとしてのタスクを課せられているのかもしれません。

項目を跨ぎますが、この点はプレー強度にも紐づきますね。

インテルに落とし込んだ場合、ラウタロとのツートップは今までになかった「強度を活かした前から嵌められるようなハイプレス」を期待できつつも、これまでチェイス役とコース誘導役の補完タスクでやっていたので、凸と凸がうまくハマるかな?という心配もありますね。

どう落とし込むかシモーネの手腕に期待!

●まとめと雑感

レーダーチャートを単純比較すると似ていないかもしれませんが、中身を覗いたり、チーム事情を考慮すると通ずるところが多いです。

・フィニッシュ
両者とも局面の出口となれる。
テュラムはやや決定力が気になるか?

・チャンス創造
両者ともゴールやシュートに繋がるチャンスの貢献度が高い。
テュラムは直接アシストは多いが、間接アシストはややマイルド。

・ドリブル
両者とも運べるし、抜ける。
特にテュラムは同ポジションの中で随一。

・プレー強度
両者とも最前線で戦っているが故の数字。
テュラムはやや空中戦デュエルの勝利率が気になるか?

・ボール奪回
唯一、白黒ハッキリ別れた項目。
両チームとも人重視のスタッツ傾向ではないが、その中でテュラムは球際で戦っている傾向が見られる。

ということで、ルカクとテュラムを比較すると

どちらもデカい・速い・強いで共通するよね

フィジカルやポストプレーはルカクに軍配があるんじゃない?

けど機動力、特にドリブルはテュラムが上だよね?

的な意見がマジョリティかと勝手に思っていますが、それを後押しするようなデータ考察となりました。

お財布事情を一切抜きにして好き勝手妄想すると、新シーズンの上積みとして面白いのはラウタロとのコンビではなく、むしろルカクとのコンビなのでは?と思っています。

この二人が並んだ際のロングカウンターはこれまでにない破壊力を生むと思うので、リード時のクロージングにぜひ見てみたいですね。お相手さんはめっちゃ嫌だろうな、とw

もちろんまだテュラムは確定じゃありませんし、ルカク残留も他ならぬテュラム獲得で少し遠ざかってしまった感はありますが、本記事がインテリスティの妄想のお手伝いになれば幸いです!

最後までご覧頂きましてありがとうございました!

テュラム、めっちゃくちゃ期待してるぞ!!!!!
高い給料の分、しっかり働いてくれよ!!!

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