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【TORAコラム】今さらイタリアダービーを涙のプチレビューするよ、割と波及されそうな対策を講じられたけど一体どうするの?これ以上黒星付くわけにはいかんのよ

こんにちは!TORAです🐯

これまで「ミニTORAム」としてきた本企画ですが、第三回目にして早々にタイトルを変えます。

「TORAコラム」

ええ、TORAとコラで韻を踏んでるんですよ。
最初は「言いづらっ!」と思ったんだすが、だんだん語感良く思えてきたのです。ええ。

そんなことはどうてもよくて、本記事を執筆している数時間後にはボローニャ戦ですよ。
このタイミングでユヴェントス戦のレビューをアップするという鮮度のなさよ。

ただ、もちろん理由がございましてサボってたユヴェントスがダービーで講じた対策は、けっこう真似しやすいと思っています。直近のチームに波及しちゃいそうだなと。

ようやく心が落ち着いてきたのに加え、ボローニャがどう出るかもみなさんと注目したいので、急遽筆を取りました。

●左封鎖で右ドウゾ

ユヴェントスのボール保持は中盤がぐるぐるとポジションチェンジを敢行する柔軟性に富んだもので見ごたえ抜群でしたが、僕個人としてはこの試合を勝敗を分けたのは彼らの非保持だと考えています。特に決め手となったのは前からプレス。


✓初期配置がトップ下(1.5列目?)のミレッティはアンカー番
✓ファジョーリが1列上がり、アチェルビを監視
✓連動してムヒアリアンにはロカッテリが上がって対応する
✓対して左はそこまで前に出ない。対面のシュクリニアルにはある程度ボール持ってもらってOK

要はビルドアップにおける入口で左を封鎖したんですよね。

その分、右は許容。アチェルビと比べると、シュクリニアルへの圧は明らかに緩かったです。

・インテルのボールタッチ数
シュクリニアルはチームNo.1となる100回。
対岸のアチェルビは67回。
インテルが右起点だったのは明白ですね。シュクリニアルは81分に交代しているのも見落とせない要素です。
FBrefを参照

前回のコラムでも取り上げましたが、今現在のインテルサイド事情は「左で作る」が右よりも火力アリです。
右は作るというか”進む”とか”刺す”って感じですね。めっちゃ抽象的。

アッレグリ監督はここに目をつけたんだと睨んでいます。

Q.「右起点を促せば、ボール持っても困るでしょ」

A.「はい、困りました」

ズバリ、ボール持たされている感が相対的に強かったですよね。
TLでも目かけた意見ですが、僕も完全同意です。

ユヴェントスも本当に巧みでインテルがうまく前進できないうちに自陣で4-4-1-1ベースの撤退守備を構築。


基本配置は4-4-1-1

重心は低いのですが人に重きを置いた守備でインテルの中盤や左右CBの攻め上がりにしっかり付いていきます。だもんで、状況によって5-3-2にもなるし、5-4-1にもなるしって感じ。

入口でうまく消火させられたままラインだけ上げても、このクオリティの撤退守備を崩すのは至難の業。

と言いつつ矛盾することを発します。
これは結果論ですがインテルが敗北してしまった要因のひとつに「それでもある程度戦えた」点があるかな、と。

もっと還付なきまでに封じられる

「お手上げじゃー!」

ビルドアップをスムーズにするために右WBにダルミアン投入じゃ!

とかなっていたら結果は変わってたかもしれませんね。

●一石二鳥

インテルが右から作るというのは裏を返せば、「トランジションが起きればユヴェントスは左から」ということ。

そう、コスティッチ側ですね。

個人的にユヴェントスの最大チャンスメーカーはコスティッチだと断じます。ユベンティーノの方に伺っても10人中8人はコスティッチって言うんじゃないかな。知らんけど。

・コスティッチのスタッツ紹介
SCA(シュート機会創造):40回 ※チーム1位
GCA(ゴール機会創造):6回 ※チーム1位タイ
ドリブル突破数:7回 ※チーム3位タイ
クロスがPA内に通った回数:15回 ※リーグ1位!!!!!
FBref参照

素人が見れる簡易的なデータでもコスティッチの脅威が伝わりますね。
実際の現場で見れるデータではそんなことないのでしょうか。答えはNoだと思います。

僕がこの試合で感情的になってしまったのは、こんな分かりやすい絶好調クラッキを止められなかったこと。何がなんでも止めるという気概が画面越しでは伝わってこなかったこと。

特段対策が感じられなかったシモーネ監督も非がありますが、僕としてはそれ以上に選手たちに”喝”したいかな。

CKのこぼれ球をセーフティーポジションのところで相手エースと裏返ってしまう。これはバレッラさん、イエローで止めるのがマストですよ
2失点目も似たことが言えますね。

まぁいずれにせよ、アッレグリ監督は一石二鳥を得ていました。

①イマイチ機能不全な相手の右から作らせる
②その裏返りで自軍のチャンスメーカーを活かす

これが計算通りだとしたら的ながら天晴ですよね笑
欧州の舞台でもやってください笑


ユヴェントスのボールタッチ分布図

こちらはセリエA公式より引用しました。
アタッキングサードはとにかく左!が一目瞭然ですね。
で、そのままストレートにやられてしまったと。

●右翼はここにきて横一列か

前項で話がズレちゃいましたがこの記事で僕が伝えたいのは直近の相手も「左封鎖、右ドウゾ」をやってきそうだなと思った、です。

一昨年だったかな?
インテルがミラーゲームが苦手となると(5バックで守られる)、普段4バックの相手も5バックを敷いてきましたよね
たしかパルマとか、いやまて、それこそボローニャもだ!

20-21シーズン第10節 ボローニャ戦レビューより

権謀術数溢れるカルチョ。
相手のウィークポイントは見逃さずアジャストしてきます。

よりにもよってボローニャさんは実績もありましたね
ちなみに上記試合は3-1で勝利しましたが、スコアラーはルカクとハキミ×2です。セリエAデビューのカイロッティをハキミが大人げなくチンチンにしました。合掌。

もし本当にボローニャも同様もしくは類似のアプローチをしてきたら、右WBの人選と機能性は要注目

ドゥンフリースは結果が出せないようなら、このタイミングでベッラノーヴァ、ダルミアンとで横一列に考えるべきかもしれません。

プレス耐性やオフザボールが肝になってくると思うと、安パイは間違いなく持ってて良かったダルミアンでしょうね。

右の潤滑油となってもらい、左の封鎖を解除。そこから後半に質的優位マンを投入するのが机上の理論では最も腹落ちしそうです。

さぁ!というわけでボローニャ戦は我が軍の右サイドに注目です!!
ボローニャが左を封鎖しなかったらごめんなさい!!!!!!!!

最後までご覧頂きましてありがとうございました🐯

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