省エネ基準との付合い方 その2

省エネ基準が最低基準になるかもしれないとすると、中小工務店・建築士の方も、省エネルギー性能の目標を省エネ基準に合わせることになるのではないでしょうか。

説明義務制度においても、省エネ基準に適合すれば、評価結果では適合欄にチェックを入れるだけで済むようですから、省エネルギー性能の確保のためにとるべき措置を記載する必要もありません。

目標性能の設定にも省エネ基準を活用することができますね。

外皮性能は、標準計算で外皮平均熱貫流率(UA)と冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)などを求めていきますが、計算途中で出てくる屋根、壁、窓など各部位の熱貫流率についても、地域の区分ごとに基準値が定められています。それぞれの部位に使用している断熱材や窓の種類と性能を確認しながら、基準値を満足する仕様を検討してみることをお勧めします。

不必要な材料や十二分な性能は要りませんので、ミニマム・コストを追求した設計も可能になると思います。

まずは、今設計している住宅の標準計算を行って、屋根、壁、窓など各部位の熱貫流率を基準値と比較してみましょう!



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