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【インターンシップ企業紹介②】すきむらんど副支配人にお話を聞いてきました。

こんにちは。
宮崎県小林市のインターンシップコーディネーター、川野です。

今回はこの夏実践型インターンシップを実施する企業インタビューの第2弾。
株式会社BRIDGE the gapが運営する『すきむらんど』にお邪魔して、副支配人にお話を伺ってきました!


すきむらんど

古民家宿泊、温泉、アクティビティ、食事など幅広いサービスを展開

株式会社BRIDGE the gapが2022年3月より小林市の指定管理を受けている、須木地区にある大型複合レジャー施設。
広大な敷地の中には、茅葺き屋根の古民家を一棟貸切できる『茅葺の宿 かるかや』、フィンランド式サウナを備えた天然温泉施設『かじかの湯』、地元のブランド米”須木米”を使った『おこめ処 お結びや』、SUP・カヤック、e-bikeなどの『アクティビティ』といった多様な観光サービスを提供しています。都会的な施設や現代的なサービスでは経験できない、里山空間ならではの大自然を活かした観光体験を味わうことができます。

そんな『すきむらんど』が実施するインターンシッププログラムは、これらのサービス提供現場を体験でき、さらに特産品販売会での販促企画や販売体験ができるというもの。

”副支配人の右腕に”という気になるタイトル、直接ご本人にお話を伺ってきました。

行動した分だけ”気づき”がある

インターンについて

ーー今回初めて実践型インターンシップに挑戦しようと思ったきっかけは?

田中:『すきむらんど』がある須木地域は人口減少によって人手不足が深刻です。去年の4月から当社がすきむらんどの指定管理を始めたのですが、地域人材の採用が課題としてあります。このインターンシップをきっかけに学生さんの率直なアイデアやご意見をお伺いしたいと思って挑戦しました。

ーーすきむらんどの現状や課題はありますか?

田中:弊社が「すきむらんど」の指定管理者になってまだ1年なので、正直にいうとまだ手探りなことも多いんです。サービス品質や業務効率化もまだまだ改善が必要です。これに関しても、参加した学生から意見やアイディアが出たら嬉しいですし、学生にとっても貴重な体験になると思います。

ーーこのインターンに参加する学生はどんな経験ができて、どんな成長が見込めますか?

田中:『すきむらんど』は広大な敷地の中で様々なサービスを展開しています。接客などのサービス業務はもちろんのこと、企画立案やマーケティングの仕事もできる。アイデア次第で色んなことに挑戦できる可能性があります。プログラム内容に縛られず、チャレンジしたいと思ったら飛び込んでみて欲しいですね。あとは、弊社は移住者も多く、色んな経験をしたスタッフがたくさんいます。いろんな経験を持ったスタッフと働くことは学びになるはずです。

海外就業経験を持つ田中さん

ーー今回は副支配人の右腕募集ということですが、田中さん自身はどんなキャリアを歩んで来られたんでしょうか?

田中:高校までずっと野球に打ち込んでいました。ただ、引退して、地元福岡の大学に進学してから自分が将来何をしたいか、今何をすることが楽しいと感じるのか、自分のことがわからず、目標がなくなってしまって。漠然と過ごしながら1年が経った頃、当時のバイト先に海外就業経験のある方がいて「時間のある大学時代に海外に行ってみたら」と勧められました。それをきっかけに、初めて大学2年生の夏休みに1ヶ月間、カナダに留学しました。それがすごく新鮮で楽しくて、そこから色んな国に一人でバックパックで行くようになりました。すると、今度は旅行だけじゃ物足りなくなってきて、「現地に住んで働いてみたい」と思ったんです。それで大学3年生の時に1年半休学して、フィリンピンに英語留学とベトナムの現地インターンに参加しました。その時のインターンは、日本人創業者の現地法人で、現地在住の日本人向け生活情報サイトに掲載する広告の営業をかけるものでした。

ーー大学卒業後は日本の会社に就職されたんですよね?

田中:休学期間を海外で過ごして帰国した後、復学して卒業しましたが、正直いうと、卒業時点でもはっきり「これをやりたい!」ということは決まっていませんでした。海外で実際に働いてみて楽しかったということもあって、向こうで働きたいとは思っていましたが、その前に一度日本の企業でも働いてみたいと思ったんです。ベトナムのインターンで経験した広告営業の仕事をしてみたいと思って、東京のIT系広告の会社に就職しました。
ところが、東京での生活環境があまりにも合わなかったんです。福岡の田舎で育っているのである程度覚悟していたつもりだったんですが、思っていた以上に人の多さや都心の空気感など生活を取り巻いている環境に肌が合わなすぎたというか。

ーーそれで、再度海外に行くことになったのですか?

田中:はい。ベトナム時代にお世話になった方からの紹介で、フィリピンのセブ島で語学学校を運営する経営者の方に会わせてもらえることになって、それがきっかけで転職することになり、フィリピンに行きました。

ーーフィリピンにはどれくらいいたんですか?

田中:1年半くらいですね。学校運営の仕事は大変でしたが、とても楽しく毎日が充実していました。ところがコロナ禍が始まってしまって。勤め先の語学学校の生徒にも帰国してもらうことになり、私も次のチャレンジをしようと日本に帰国を決意しました。

ーー海外で働く楽しさってどんなところだったんでしょうか?

田中:自分の性格的に、知的好奇心が強いタイプだと思うんです。だから文化的な違いで日常的に起きる出来事もどれもが新鮮で楽しかった。働くという点においては、個々人の考え方や価値観が重視されているところですね。日本も時代と共に少しずつ変わり始めていると思うけど、固定観念や偏見はまだまだ残っていると思うんです。それに比べると、海外では必要以上のルールや慣習に縛られず、基本的に干渉しない。ある意味では自由だけれど、自分で考えて自分で動くことは自分に責任を持つことになります。そういう価値観が僕には合っていて、ストレスが少なく楽しさを感じていました。

ーーこの小林市に来ることになったのはどんな経緯だったんですか?

田中:コロナで先行きが読めない社会状況の中で、海外にはなかなか行けない状況でした。そこで、次は自然豊かな地方で、新しい挑戦をしてみたいと思いました。当時は宮崎県小林市について全然知らなかったんですけど、ネットで検索している中で、小林市のPR動画や記事を見つけて、住むイメージが膨らんでいきました。また、会社の事業内容にも惹かれ、現在の会社に転職という形で、移住をすることになりました。

ーー自然豊かな場所がよかったんですね。

田中:海外就業経験や都心が肌に合わなかった経験から、この先何かするにしても、基本的には環境として自然豊かという良さがあって、プラス 自分の経験値として面白そうなこと、今まで知らないことが経験できそうなところで働きたいという思いがありましたね。東京での就職がうまくいかなかったことも「自分は都心では生活できないんだ」という選択肢が明確になった点では収穫だったと思います。あとは、育ってきた環境が無意識のうちに自分の感覚や判断に影響を及ぼしているんだということを、色んな経験をしたからこそ気づけたと思います。

ーー小林市に住んでみて、働いてみてどんなことを感じますか?

田中:やっぱり環境はすごく合ってる。生活拠点として不便すぎることもなく、美味しいものもたくさんあって、自然も多くて住みやすいです。人口が少なくて田舎というとネガティブなイメージがつきやすいですが、僕と同い年ぐらいで色々自分でビジネスを始めてる人も意外と多くて、実際若年層は数としては少ないかもしれないけど、地方でもちゃんと自分で責任を持ってチャレンジしている人もいるというのは刺激になりますね。

参加学生への想い

ーー田中さんが学生時代のインターンや海外での就業経験を通して得たものはどんなことですか?

田中:僕自身は、将来に対してやりたいことや目標が決まっていた訳ではなかったけど、これまでのことを振り返ると色んな社会人の人と出会って話を聞けたことはよかったところだと思っています。それこそフィリピンの語学学校に勤めていた時は、色んなバックグラウンドを持った社会人留学生が来ていて、本当にいろんな職種の人がいたので仕事の種類や内容など知らなかった話を聞くことができて、それが知識になりました。
もちろん個人差はあると思いますが、社会人になるとどうしても会社をはじめ、自分が身を置いている環境の中で出会う人が偏ってしまって、普通に生活しているだけでは色んな職種の人と出会う機会は減っていくと思うんです。自分としては、20代の経験の中でたくさんの人に出会って、色んな話を聞いて、色んな価値観に触れたことで今の考え方の根底が形作られたことは本当によかったなと思うところですね。

ーーこれからインターンシップに挑戦する学生に伝えたいことは?

田中:学生の時から、もうすでに自分がやりたいことがあるっていう人はその道を突き進んだらいい。そうでない人は、自分は何をしたいのか、自分には何ができるのか”探すため”に行動してほしいです。インターンで色んなことにチャレンジしてみて、この先したいことを”見つける”だけじゃなく、これは合わないんだなとか、たとえネガティブなことでも”気づき”を得ることも一つの収穫だと思います。”探す”にしても、”見つける”にしても、”気づく”にしても、とにかく動いて経験することでしかわからないんじゃないかな。変化の激しいこの時代に、柔軟に対応できる力というのも、行動して経験することで身についていくと思います。特に学生の時って、もう学生ってだけでなんか色々教えてもらえると思うんです。それを使わない手はない。学生の立場でいられるからこそ、今しか出来ない経験を自ら動いて積んで行って欲しいなと思います。


自分自身が「やりたいことを見つけられない学生だった」と話す田中さん。それでも行動に移してきたことで気づけたことがあり、今の考え方につながっているという言葉が印象的でした。

今回の『すきむらんど』のインターンシップでは、副支配人の田中さんと一緒にプログラムに挑戦することになります。ユニークなバックグラウンドを聞くだけでも”気づき”に繋がることが大いにあるでしょう。

田中さんのように「何が出来るかわからないけど飛び込んでみよう!」と思った学生の皆さん、『すきむらんど』でのインターンシップに参加してみてはいかがでしょうか?











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