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【インターンシップ企業紹介】九州北清株式会社にお話を聞いてきました。

こんにちは。
宮崎県小林市のインターンシップコーディネーター、川野です。

今回はこの夏インターンシップを実施される小林市の企業にお邪魔して、担当者の方からインターンシップ対する思いや意気込みを伺ってきました!


九州北清株式会社

昨年移転したばかりの本社は清潔感ある洗練された雰囲気

小林市で廃棄物処理などを中心に、リサイクルや廃油回収など環境保全にも取り組んでいる九州北清株式会社

そんな同社が実施するインターンシッププログラムのテーマは、”廃棄物処理だけではない、九州北清の魅力を地域内外に発信する広報戦略”です。

初めての実践型インターンシップ実施に至った背景や、プログラムの真意など、代表取締役社長と担当者の方にどんな想いがあったのか伺ってきました。

自分の適性を知る機会にして欲しい

インターンについて

ーー今回初めて実践型インターンシップに挑戦しようと思ったきっかけは?

西山:元々社内でインターンシップに興味を示す声が上がっていたこともあり、宮崎大学学び・学生支援機構地域人材部門Capa+(以下、キャパタス)のインターンシップの企業向けセミナーに参加しました。紹介された事例の中で、インターンを実施された企業の代表が「インターンに参加してくれる学生は社長と一緒に夢を叶えてくれる存在」と仰っていたのが印象的で。これまで”インターンシップ”は企業が学生に会社を紹介して、会社のことを知ってもらう一方向の活動のように認識していました。しかしそうではなく、実際の就業体験を通して会社の業務内容を体感してもらって学生と企業それぞれが気づきを得られる、より広い視野での取り組みなのだと知れたことで当社でも挑戦してみたいという想いが強くなりました。

ーー”広報活動”をプログラムのメインテーマにした理由は?

西山:当社は廃棄物処理事業のイメージが強く、その他の事業について社内や近隣地域の方にも知られていないことが多いです。地元の方からすれば街中を走るゴミ収集車で社名を知ることが多いためか、リサイクル事業をはじめ、そもそも具体的に何をしている会社なのかということを知る手段が少ないのだろうなと感じています。

前野:ずっと社内にいると客観的な会社のイメージを把握できていないと感じます。何となく社名は知られているだろうと思っていて、会社として積極的な情報発信に目が向けられていませんでした。外部の方が当社に対してどんな思いを持っているのかを把握できていないと、例えばリサイクル事業の紹介をするにもどこから説明すればいいか判断に迷うところがあります。

ーー情報発信が課題だったのですね。

前野:インターンシップについては、やはり学生さんに参加してもらって結果的に採用に繋がればいいなという希望は持っています。参加してくれた学生さんが興味を持って入社したいと思えるように会社を変えていくためにも、正直な感想が知りたいですし。一方で、今後情報発信の機会を増やしていく中で、その情報を受け取った方が自社のファンになってくれて、「この会社で働いてみたい」という気持ちを抱いた上で入社に繋がれば、入社後のミスマッチ軽減にもなり、活躍できる人材が育ってくれるようになるのではと考えています。そのためにも有効な情報発信が必要であり、解決したい課題でもあります。

採用について

ーー御社の採用の現状について教えてください。

前野:これまではどんな職種も中途採用がメインでしたが、ここ数年新卒採用にも取り組んでいます。今後は中途採用についてはスキル(有資格職含む)をお持ちの方を中心に採用し、それ以外の一般職等々については新卒をメインに採用できる環境を整えていきたいと考えています。正直なところでいうと、以前は新卒人材を採用しても育成の環境が整っているとは言えず、それが原因で離職してしまうということもありました。こうした状況を改善したいとの想いから、社員教育にも力を入れるようになりました。どんな職種の社員でも自身のキャリアアップが叶うようにしないと、この会社に籍を置く時間が人生のタイムロスになってしまっては社員にも申し訳無いと思います。そのためにも会社として教育・評価の仕組みを改めて見直し、新卒人材を育てていくことにも注力していきたいですね。

ーーどんな社員教育を目指していますか?

前野:もちろん私としては当社で長く働いてほしいと思う気持ちはありますが、人生には何があるか分からないですよね。いずれ職場を離れることがあっても、どこかで同じような仕事をしたり、この会社での経験が別の分野で活かされるといった未来への選択肢になるように、この会社で学んで欲しいですね。社員にもそういう姿勢を求めていますし、会社としてもそれを後押しできる存在で在りたいなと思っています。”九州北清で育てて、外の世界に送り出す”くらいの気持ちで社員教育を進められるといいですね。

職場環境について

ーー社の行動指針には”安心して働ける職場環境”が掲げられていますが、どんな取り組みをしていますか。

前野:宮崎県が設けている『働きやすい職場「ひなたの極」認証制度』を基準にしています。会社の理念や行動指針に通ずるところも多いので。
※同社は令和4年度に認証を受けている

『働きやすい職場「ひなたの極」認証制度』
仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりを積極的に行なっている企業や事業所(以下「企業等」という。)のうち、特に優れた取組成果が認められる企業等を「働きやすい職場『ひなたの極』」として知事が認証する制度です。

宮崎県:働きやすい職場「ひなたの極」認証制度」

ーー西山さんは入社2年目ということですが、この会社のどんなところがいいなと思いますか?

西山:入社してすぐの研修で分からないことを現場で質問した時に、聞かれた先輩社員が担当外のことでもきちんと他の人に確認して教えてくれたことがありました。自分の担当ではないから、分からないからとそのままにせず、一緒に解決しようとしてくれたことで、成長を手助けしてくれる環境があるなと感じられたことです。

学生に対して

ーーインターンシップ参加を検討する学生に対してメッセージはありますか?

西山:どうしても学校という環境下では自発的に発想する機会は少ないのではないかと思います。指導や指示をしてくれる大人が近くにいるので。
私も大学卒業後に今の会社に入社して、自分の役割の中で会社にとってできそうなことや、面白そうなこと、発見がありそうなことを発想・提案してきました。インターンシップに参加する学生さんには積極的に自分の発想を活かしてほしいと思いますし、挑戦してほしいと思います。

前野:学生さんが現時点で思う”仕事をする、働く”というイメージと、実際に現場で体感してみてどんな違いがあるのか、自分にできること、自分がやらなければいけないことは何かを感じてほしいと思います。生まれも育ちも違う人が、 仕事内容や職場環境というものに対して同じ感覚でいられる訳では無い。ある人には希望を感じる会社であっても、ある人にとっては合わない場合も大いにあり得ます。その上で、自分にその仕事が合っているか、合っていなかったと感じるのであればそれはなぜかを棚卸して、じゃあ自分はどこを目指すのかを見つけてほしいです。学生さんにはインターンを通じて自分の適性を知ってほしいなという気持ちもあります。あとはせっかくの機会ですから楽しんでほしいですね。



初めての実践型インターンシップに挑戦する九州北清株式会社。
企業としても現状と課題に向き合い、未来に向けて変わっていこうとする姿勢が印象的でした。

どんな仕事をするのかイメージがつきにくい業種だと思いますが、だからこそインターンシップを利用して体験してみてはいかがでしょうか。



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