うすた京介ギャグの"わからなさ" ~ジャガージュン市の詩『春郎』から見る修辞と対象の欠如~
はじめにこの記事が目指すのは、うすた京介のの面白いギャグがどう面白いのかを説明することではなく、うすた京介のギャグがどういうことを指向(※志向ではない。ここでは作者の意図は問題にしない)しているのか、そして既存の笑いの文法と何が異なるのかを論じることである。その手掛かりとして、『ピューと吹く!ジャガー』第21笛におけるジャガージュン市の詩論を参照する。
ジャガーの詩論『ピューと吹く!ジャガー』第21笛で、ジャガーがポギーの詩を否定し、自身の詩論を展開するシーンがある。要約す