3/22の日記:Q.結婚を考えているのですが、どうしても過去の浮気が引っかかります。
他人の恋愛観が知りたい、という理由で恋愛もののドラマや映画を観ている節がある。登場人物の言動や選択に「なるほど〜そうやって考えるんだなぁ」と思って感心する、という楽しみ方もあるし、誰かと同じ作品を観て感想を話すと、お互いの恋愛観がなんとなく窺い知れたりして面白い。
自分はここ数年、会う人会う人に『花束みたいな恋をした』の話を振っていた。一度誰かに「花束みたいな恋をしてますね〜」と言ったことがあり、嫌がられたので反省した。
相談されると困る
ときどき、他人から恋愛相談をされる。脳内で恋愛について考えているだけで、現実的な知識には乏しいため正直困っている。たとえば少し前、次のような相談をされた。
まず「え!自分と同年代のひとってもう結婚とかするんだ〜!!」とびっくりした。そんなことでびっくりしているやつに相談すべきではないと思う。
話は脱線するが、そもそも自分は「悩み相談に答える」という行為にやや抵抗がある。まず「こっちが思いつくアドバイスなんて相手はすでに一旦検討して、却下してるんじゃないのか……?」という気がしてしまうからだ。
かつ、たいてい相談してきた本人のことは知っていても、相談内容に登場する別の人(今回であれば結婚を考えている相手)についてはほとんど知らないことが多い。そんな……知らないひとについてなんか言っても……的外れにならない……?と思う。
脱線ついでにもう一つ、自分は「悩み相談をされたとき、ただ共感するより解決策を提案した方が良い(偏見だが、特に男性はこう考えがちというイメージ)」という意見にはあまり同意しない。
というのも「自分はただ共感して慰めるなんてことはせず、建設的な解決策を提案するぜ?」みたいな態度のひとが語る「解決策」は、それこそ「本人はすでに一旦検討して、なんらかの理由があって却下した」ものだったり、誰でも言える一般論に過ぎないことが多い気がするからだ。なら共感しておいた方が良い。
なので自分も、相談に対して「解決策」を提案するということはあまりない。的外れになる確率のほうが高いと思う。……が、さっきのような真剣な相談を持ちかけられると、やっぱりアドバイス的なものを求められている気もするので……。
本当に過去が問題なのだろうか?
うーん、難しい。
問題は3つある。まず「過去に浮気されたことがある」こと。次に「結婚を考えると、過去の浮気が気になってしまう」こと。しかし「過去のことは今更どうにもできないので、解決できない問題に思える」こと。そして、解決できないなら結婚は諦めるしかないのか……と悩んでいる。
が、これは多分「解決できない問題」ではない気がする。というのも「過去の浮気が気になってしまう」のは「現在の言動もあまり信用できないから」なのでは……という気がするからだ。
引っかかったのは、相談内容に「今は浮気とかそんなことなくて、全然信頼できる相手なんですけど」的な文言がいっさい無かった点だ。過去の浮気についての相談は「今は信用してるんだけど、どうしても過去のことが許せない」というケースが結構ある。
逆に言えば、そういった内容が書かれていない場合「今は信用できる、というわけでもない」と相談者が考えていることは結構あると思う。
つまり、相手が今も不安を抱かせるような態度を見せたり、ときおり信用できない面があるからこそ「将来的にも、かつてのように自分を裏切るのではないか」と思ってしまうのではないだろうか。だとしたら、本当の問題は「現在の言動」であり、それが解決すれば過去の浮気は過去のものとして割り切れる可能性がある。そのため「解決できない問題」ではない。なので、この相談には次のようなことを返した。
……これで良かったんでしょうか。とはいえ、そもそも浮気とかするタイプなら、結婚は考えないほうが良いのかなぁという気もします。
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