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【イントランス】当社グループの事業についての考察(ホテル運営事業 その3)

こんにちは、株式会社イントランスのIR担当でございます。
今回は、前回に引き続き、「ホテル運営事業」についてのご説明をしたいと思います。
これまではホテル運営の収益やリスク、ホテルのクラスについての説明でしたが、今回はもう少し大きな観点で市場全体についての業界動向について、お話させていただきます。


1.ホテル業界の現況

近年、コロナ禍の収束により日本では外国人観光客がかなり増えており、ホテル業界としては追い風が吹いているといえるでしょう。
しかしながら、この業界ではいろんな課題が存在することも事実であり、どんなホテルでも業績が右上がりで回復しているわけではありません。
とくに近年、この業界は大きな変化の波にさらされており、インバウンド需要の伸び、AIR B&Bなど新しい宿泊形態の台頭、そして訪日外国人のニーズの多様化など、ホテル各社はこれまでにない挑戦に直面しています。
こうした中で、ホテル運営を成功させるためには、いくつか重要なテーマがあるので、以下に考察していきます。

(1)選択と集中

一つのキーワードは「選択と集中」ではないでしょうか。多様化するお客様のニーズに合わせるため、従来のホテルチェーンはフルサービスの大型ホテルからシティホテル、ビジネスホテルとラインナップを拡充してきました。
しかし、個性的なライフスタイルホテルやブティックホテルなど、より選別されたコンセプトの施設が人気を集めるようになってきました。ニッチなニーズに応える小規模施設を展開する方が、大規模ホテルを数多く展開するよりも効果的だと考える企業が増えています。

(2)高付加価値の追求

もう一つのキーワードは「高付加価値」。訪日客数が増える一方、1人当たりの支出は減少傾向にあります。
ホテル単価を上げるため、サービスの質を上げる動きが活発化しており、接客サービスの充実に加え、レストラン、スパなどの付帯施設を充実させることで、宿泊以外の収入を伸ばす戦略が取られています。
株式上場を控えた大手ホテルチェーンは、個室の大型化やインテリアのグレードアップなど、ハード面での付加価値向上に注力しています。

(3)技術革新への対応

技術革新への対応も重要課題となっています。ホテル予約サイトの利用拡大、SNSを通じた口コミの影響力の高まりなど、ITの活用はホテル運営のあらゆる場面に変革をもたらしています。
また、Online Travel Agent (OTA)との関係構築、SNSでの情報発信力の強化など、デジタルマーケティング力がホテルの競争力を左右するようになってきました。

(4)人手不足の対策

人手不足への対策も喫緊の課題です。生産年齢人口の減少により、ホテル、飲食業界は深刻な人手不足に陥っています。業務効率化やIT活用による自動化、人件費の圧縮などの生産性向上が急務とされています。

2.まとめ

このように、日本のホテル業界は、試練の時代を迎えています。
しかし、逆境は改革のチャンスでもあります。厳しい環境下で各社がビジネスモデルの再構築に成功するかどうかが、業界再編の行方を左右することになりそうです。
激しい競争を乗り越え、生き残っていくのは、時代の変化に機敏に適応し、お客様に新たな価値を提供できるホテルではないでしょうか。


「当社グループの事業についての考察(ホテル運営事業 その3)」は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも、イントランスをよろしくお願いいたします。


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