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おとなの自由研究「ヒプノシスマイク」

皆さん、ヒプノシスマイクはご存知ですか?なんと、ガイドブック(初回限定版CD付き)が1位になりました。

いや、まって、ヒプノシスマイクって何🎙

ヒプノシスマイクは、これを使ってラップすると精神を直撃する(膝ついたり意識不明になる・物理的に吹っ飛ぶ)、一部の人間しか持てない特別なマイク。
H歴、"言の葉党"に政権交代し、武力による争いを禁止。男性たちは政権のある中王区から追い出され、各ディビジョンで暮らすことに。(めっちゃ税金も重いらしいし、男に生まれただけでマジしんどい)。各ディビジョンは領土の拡大を目指し、3名のチームを組んで”ヒプノシスマイク”を片手に競い合う。それをエンタメとして消費する中王区の女たち。そして、言の葉党主宰でディビジョン対抗ラップバトルが開催される…。

というのは設定の説明で、三次元で言うと、「ヒプノシスマイク」とは、冒頭の説明した設定の元に誕生した「楽曲主導」の声優ラッププロジェクトです。”歌”と”キャラ絵”のみで始まりました。はじめにコンセプトしかないのすごくない?

これまでだと、「原作(アニメや小説、漫画)→ゲームや舞台、ラジオCDなどへそれぞれへ派生」だったかと思うのですが、ヒプノシスマイクは「コンセプト」「一枚絵の動かないキャラ」「曲/声優」

この「低予算」「実験」を感じるスタート。これだけで高まりますね。

そして、そこから派生して、武道館を埋める熱狂と、ラッパーの皆さんからの楽曲提供。女子たちのお金とコンテンツの高まり、さらなる設定の深掘りなど、”流行りの渦”ができるのを感じ、私も3周年記念のブックレットの1位に貢献しました。

ラップ×声優の世界を作った”木村昴”という男

このプロジェクトの始まりと熱狂は「木村昴」という男の存在が絶対に大きいはず。お母さんは声楽家・お父さんは指揮者という音楽一家に生まれ、ノリで受けた「ジャイアン」の声優オーディションに中学生で合格し、エミネムに憧れながらも一度はヒップホップの道・ラッパーを諦め、声優に専念していたという…どういう人生なんだ…!(by激レアさんに聞いてみた)

このプロジェクトの歌い出しは、大体、木村昴。
彼のラップの安定力は桁違いにすごい。いくら声のプロ・声優さんといえど、最初は皆様ラップというものは歌いなれていない様子ですが、彼だけは違う。好きなことをやっていると人は瞳の色が変わると思うんですけど、彼は終始ノリノリです。

耳の至福、豊富な楽曲提供者。

ヒプノシスマイクの楽曲は、大まかにいうと5種類でしょうか。

分類①:全員で順番に歌うもの
分類②:各ディビジョン曲
分類③:キャラ単体曲
分類④:ラップバトル曲
分類⑤:シナリオドラマ

3周年記念で出た新曲は分類①。スチャダラパー提供で、全員ラップのスキル上がってます。声優さんとは職人で天才で、技術職なのだと改めて思いました。いんとうはスキルに弱いのである。

②の個別のディビジョン曲で一番再生回数が多いのはCreepy Nuts「あゝオオサカdreamin' night」だろうか。あとはラッパ我リヤnobodyknows+Zeebra

③のキャラ単体曲だと、サイプレス上野Diggy-MO’DOTAMA鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)藤森慎吾

④ディスりあいのディビジョンバトルは「山嵐」とか、KEN THE 390が作ってます。

ご本人が歌うのもよしだけれども、声優さんすごいなと思うのは、声でキャラがわかるってことなんだよなあ。圧倒的技術を感じる…。⑤シナリオドラマは、聞いてしまうと多分、沼への入り口ですね。ようこそ。

想像していたより闇が深いシナリオ

元々、マニアックでアニメ・漫画は嗜む程度に生きてきた私ですが、このプロジェクトに関しては「女子が集まってキャッキャって楽しむようなものなのかな〜」「ファンの人たちおもしろ可愛いな〜」「新しいお金の流れが生まれている〜」って気持ちでみてました。

ところが、最近、Youtubeに書き込まれるファンのコメントが不審なもの?闇が深いもの?が出てくるようになった。

「みんなどうしたのかしら」「アニメも始まるしコミカライズもされたのに、ライブ行けないから元気ないのかな」と思っていたら、どうやら公式の⑤のシナリオが重い様子。

ざっとワードだけいうと、麻薬・洗脳・クローン・使い捨て・圧政・精神攻撃など。あとは無慈悲な区画整理とかもあるか。いやまあラップの世界だし、ヨコハマディビジョンとか「汚職警官」いるしって思ってたんだけど、そんな軽いレベルじゃなかったご様子。

知れば知るほど、「病める街シンジュクが一番まとも」というコメントの納得感が増します。気になる人は、音ゲーアプリのシナリオを楽しんだり、Apple Musicなどで⑤のラジオドラマ聴いてね。

私はステラおばさん

各ディビジョンのファン名に名前が付けられているそうで、例えばイケブクロ・ディビジョンは「おふくろ」、ヨコハマは「ハマの女/ハマの男」。

シブヤ・ディビジョンはチーム名「Fling Posse」なので「ポ女」「センターガイ」、シンジュクは「宿女」「新士」、などなど派生もたくさんあるみたいで、盛り上がっています。

私は「ナゴヤ・ディビジョン」から「Stella」という曲を聞いて、「シブヤ」へ推し変をしました。なお、この「Stella」を聞いて推し変した人のことを「ステラおばさん」というそうです。週末にクッキーを焼こうと思います。

圧政を強いている女ども「中王区・言の葉党」

さて、物語には「ヒール(悪役)」が欠かせません。今回のヒールは、過去の政権をヒプノシスマイクで攻撃してクーデターを起こした、言の葉党の女性たちです。

某ディビジョンを推していた人たちは、諸事情により衝撃を受け、相当彼女たちが憎くてたまらない状態のようで、「中王区解体!」「中王区許すまじ!」「推しをいじめるな!」「私が壁を壊してやる」という声がかなり高まっていました。


…そう、あの日までは。

2020年8月のあの日、ベールに包まれていて、ひたすら”ヒール”極まりない中王区・言の葉党からTwitter上で声明と「ヒプノシスマイク3周年」の感謝、言の葉党による楽曲の発表が行われました。

発表された楽曲を聞いたヒプノシスマイクファンたち、「中王区に転がり落ちました」「中王区についていきます」「無花果様…」「私たちは運営のシナリオ通り、言の葉党を支持しながらディビジョンを推しているにすぎない…」「聴きながらメイクすると化粧が濃くなる」という寝返りが多発することとなり、Twitterのタイムラインは騒然としました。

中王区をヘイトしていた人たちが、堕ちていくのをタイムラインで目の当たりにした私は、結構な歴史的事件に立ち会った気持ちでおりました。

いやめちゃくちゃうまい。家で練習してみたけど噛むしかない。私はこの曲を聞いた後にシナリオを知ったので、「やっぱ超複雑」な気持ちでいるんですけど、いつかきっとすっきり解消してくれるんだろうなと思います。

私の推しが決まるまで

初めの推しは元々好きだったnobodyknows+が楽曲提供していたナゴヤ・ディビジョンだったんですが、すでに書いた通り私は、「stella」を聞いてシブヤ・ディビジョンに推し変した「ステラおばさん」です。

私、ステラおばさんの推しは、
「職業:ギャンブラー」「困ったときはサイコロで決める」「177cm/77kg/7月7日生まれ」「よく野宿をする」「マグロ漁船に乗ったことがある」「ゲテモノ料理を平気で食べる」。仲間(売れっ子のアパレルデザイナー、小説家)に借金をしており、借金の返済をちらつかされると、コロッと「言うことを聞くぜ!」「よっしゃ!俺に任せとけ!」そんな元気な人です。

食べ物を与えられると大変懐くそうなので、そこは私と一緒です。

なお、当方、流石にいい年の女性なので、「こ、こんなのに今はまっていいのかしら」とか「わ〜こっぱずかしいぜ〜」ってなる時もあるし、一枚絵も「わ、若いな…」「こういった女子向けの絵は、なぜ舌を出さなければならないのだろうか」とか戸惑う時もあります。

「だがしかし」
「推しは推せる時に推すが鉄則」
「稼いで消費をする、それこそが経済だ」

という強い気持ちで、最近はヒプノシスマイクと向き合っています。

今更始まるアニメに期待を隠せない

最後になりましたが、アニメはまだ始まっていません。3年かけて楽曲からシナリオドラマ、声優によるライブ、別の俳優さんたちによる2.5次元の舞台、アプリゲームに展開した「ヒプノシスマイク」

まだまだこれから渦が大きくなって、流行る・話題になる・ヒットする可能性に満ち溢れております。

最後に、現6ディビィジョンのフルメンバーで歌う「ヒプノシスマイク」の楽曲をどうぞ。7分ありますが、ファンは多分一人でもカラオケで歌っていると思う。

ハカタ・ディビジョンお待ちしてます

ファンの皆さんの考察で、両端にスペースが二つ余っているらしいです。キングレコードさんのレーベルとのことで、支社のある札幌と福岡が怪しいと言われているそうです。(あくまで考察)

もしも、ハカタ・ディビジョンの際は「ラーメン店主」「土建屋」「市長/地方代議士/ゲーマー/プログラマー」あたりでぜひお願いしたいです。よろしくね。

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