青野くんに触りたいから死にたいを読んだ4.17
タイトルからオッとなるこの漫画、本当に面白くてどハマりしております
夏目漱石のこころ 高橋留美子のめぞん一刻とか。。死んだ恋人という概念にめちゃくちゃ魅力を感じます わたしです
青野くんに触りたいから死にたいはタイトルに惹かれてコミックデイズで読んで、虜になって10巻購入しました〜!
ネタバレ注意‼️
ホラー×純愛×青春×ちょっとエッチさまざまな側面を持ったこの漫画、ひとつで括ってしまうのは残念と言いたいくらい複雑で色んな感情を与えてくれる、面白ーーい漫画です。言葉選びも繊細で美しくて素敵✨
🥰☺️😭😨🥰🫣🥶🥶読んでる時こういう感じ、情緒が2転3転しておかしくなる たのしい
主人公は、友達がいない図書委員の刈谷優里ちゃん。サラサラロングにぱっちりおめめでかわいらしい純朴な感じ。気持ち重めな女の子。
もう1人の主人公は、青野龍平くん。薄い茶髪が襟足まであって、制服を若干気崩してる。優男。
優里ちゃんは青野くんに一度親切にしてもらった事で恋に落ちちゃう。そして彼の印象に残る方法を考えた末の告白。息絶え絶えに顔真っ赤な優里ちゃん。結果は1発オッケー👌 軽いね青野くん
でもこの返事にも後々大きな意味があったのかもと思う。
ワクワクで2人で帰ったり、屋上でご飯を食べる。彼に会う前はどうやって生きてたか忘れちゃうくらい幸せな優里ちゃん。
二週間後 青野龍平くんは交通事故で死んだ
エーッてなるけどこっからです、この漫画が面白いのは……青野くんの後追いで優里ちゃんも自死を選ぶのですが
そこへウワーーッの声‼️
青野くん、幽霊になって帰ってきた
死ぬほどの事じゃないと青野くんは言うのですが、優里ちゃんは青野くんに触れないなら死ぬ とメンヘラっぷり炸裂 そこで青野くんから提案
幽霊の俺は触ることは出来ないけど、ずっと優里ちゃんのそばに居るよ 幽霊の俺は嫌?と
もうこの辺りからメンヘラの扱いが上手いのが滲み出ていますね 伏線ダーッ
こうして幽霊の青野くんと優里ちゃんの毎日が始まるのですが、開幕不穏‼️
青野くん、時々ハイライトがなくなり様子がおかしく、口調も別人のようになります。 やっぱりタダで死んだものと生きたものが交信出来るわけないのだ。物語のセオリー。
この正体不明なゾワゾワ感は光が死んだ夏が好みな方にオススメしたい
青野くんが時々こうなるのは、彼が悪い霊の側面を持っているから。ひとに憑依して寿命をとる。
青野くん自身に制御ができないこの現象は、どんどん謎が謎を呼んで街から伝承、伝承から先祖、大きなフィールドに話がうつり変わってゆきます。おもしれ〜‼️
この禁忌村っぽい感じとかはTRPGやひぐらしとかが好きなひとにオススメしたい!
あと、何よりホラーの演出がちゃんとホラー。
かわいい絵柄からは想像できないようなゾッと感や、なんだ?これ……怖…感が本当に上手に表現されている。かの藤本タツキ先生もこちらの漫画のコマ割りを絶賛していました。(月刊アフタヌーンのカラーで藤本先生の描いた青野くんが見れました‼️めっちゃ好き。)
そして、エッチな演出がエッチ。
青野くんと優里ちゃんはお互いに触れないなりに何とかして擬似触れ合いの方法を突き詰めていくのですが、めっちゃエッチ。
ホラーもエッチも生々しく、痛々しく描かれているのでドキドキハラハラすること間違いなし。
ギャグパートや繊細な言葉運びの温度差に頭がぐるぐるすること間違いなし。
私は7巻で枯れるくらい泣いた。もしもの2人の平和で幸せいっぱいな同棲生活が崩れ去るあの感じがウッとなる
でもだいすき。何度でも読み返したい辛さです。
この漫画への愛がとまらないので、いっぱいある中から頑張って1個好きなセリフを紹介します。長いです。
優里ちゃんのことばがいちいち沁みる😭
青野くんのセリフも、こんなに考えと思慮に溢れた男子高校生がいてたまるかというくらいかっこよく、沁みます。
最新10巻は、精神が安定しない時は読まない方がいいかなと思うくらい人の気持ちが揺さぶられるお話です。
この不思議な、上手くジャンル分け出来ないくらい魅力的な漫画がどうなって行くのか楽しみ🎶
ぜひ多くの人に読んでほしい作品です
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