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アイコンタクトについてお話させて

おはようございます。

タカシです。

去年短期でお世話になったアルバイトは僕の目標への一歩でした。

アルバイトでミスを連発したり、現場の社員さんたちのすごさを目の当たりにしたりしながら何もできない自分を再発見しているタカシです。

アルバイトやボランティア等で教育・保育・福祉の現場の今を少し見ることが出来るようになりました。

この世界で心を完全に壊して動物の世界に舞い戻ったタカシですが、端からのぞかせてもらいとても良い勉強をさせてもらっている真っ最中です。

「先生方は今しんどいんやなぁ~」

「ここをこうするといいのに」

と勝手に思っていますが、よそから来た人間が偉そうにアドバイスするのも。。。

有名人でもなく肩書も社会的地位もない僕がどうこう言う話でもないので。

感じた事、考えた事、万一アドバイスを求められたらどう答えるかをメモだけしてメモボックスに封印している毎日です。

今日は僕の口癖「アイコンタクト」についてお話させてください。

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ーアイコンタクトのお話ー

①「目を見て話しなさい!!」

②「アイコンタクトで問題の7割は治る?」

③「私たちアイコンタクトは取れてますよ。」

今回のお話はこの3つから書いていきます。

この3つのセリフは僕が保育や福祉・教育の現場で見た事、ドッグトレーナーとして活動しているときにお客さんなどから聞いた事からです。

犬を擬人化してはいけないと常々書いていますがこのお話については別になります。

テクニック的なアイコンタクトのお話ではないので人間も含めた動物性質の真ん中らへんのお話です。

犬だろうと人だろうとここら辺は同じと考えていいと思います。

①「目を見て話しなさい!!」

このセリフはよく聞くと思います。

言われたことがある人もいると思います。

僕も含めて嫌いなセリフのトップ10に入る人も多いと期待します。

「目を見て話しなさい!!」「怒ってるんだから目を見なさい!!」「目を見たら嘘ついてるかわかるの!!」

学校で子供を叱っているときに先生が発していた言葉です。

「ああ~。。。まだこんなしかり方する先生もいるんだ。。。」と見ていて悲しくなりました。

目を見る

これって生物にとってとってもストレスになる行動なんです。

目と目を合わせる事はよほどの信頼関係がない限り攻撃されるのかされないのかを判断するための行動です。

「目を見て話しなさい」よく言いますよね、これは目を見続けなさいってことではないんです。

チラチラ目があえばいいんです。

「あなたに敵意はないですよ」とお互いアピールできればいいんです。

親や子・教師や生徒・支援者や対象者。

必ず立場で上下があります。

上から下へ「目を合わせろ!!」命令するものではないんです。

ガンのつけあい、飛ばしあい。

ではないですが、目があった時に目線をそらすという行動は「あなたとは喧嘩しません」というアピールです。

トレーナーテクニック的に言うと黒目の大きさで攻撃のタイミングがわかります。

犬なんかは黒目がスーッと小さくなって(一瞬の時もある)クッワっと大きくなった時には咬みついています。

トレーナーがよけるのが上手なのは体各所(今回は目)から出るこういった情報をキャッチしているからです。

黒目が小さくなる時は基本的に嫌悪感を抱いています。

黒目が大きくなる時は嬉しい楽しいなど興奮状態にあります。

攻撃の前に黒目が小さくなるのは相手(攻撃対象)を嫌悪(無価値と判断)し自身が攻撃するときに罪悪感が生まれないようにしています。

そして興奮状態に一気に持っていくため黒目が大きくなります。

小から大でガブです。

ごくまれに小のまま咬んでくる子もいますがそういう子は加減を知りません。

話しが飛んだので戻すと「目を見なさい!!」はとっても危険なんです。

「目を見なさい」と言った本人が対象者にいらない条件づけをしていませんか?

あなたは自分で瞳孔の開きを自由に調節できますか?

「あなたのために言ってるの!あなたが嫌いだから言ってるわけじゃないの!」って言いながら瞳孔を一瞬でも閉じてしまえば「ほんとはあなたが嫌い」って目で言ってますよ。

瞳孔開きっぱなしにできないのと一緒で閉じるのも意図的に調整はできません。

口できれいごとを言っても目で相手を否定していれば対象者は混乱します。

この状態(目のパターン)になった時は。。。と条件付けします

そして般化することで他人の言葉を信じることが出来なくなります

言葉と本心のギャップで苦しめています。

あなたが本当に100%その子が好きで説教中一瞬でも否定(嫌悪感)なく愛情をもって説教できるのならば

「目を見なさい!!」

って言ってください。

目をそらされたということは、あなたに恐怖感を持っています

あなたと争う気はないとアピールしています。

貴方の言葉を信じたいから別の情報はいらないと言っています。

それを無理くそ戻してまで「目を見なさい!!」と言えるのなら

貴方はどんなことをされても愛情深く一瞬の嫌悪感も持たない聖人君主でしょうね。

目は口ほどにものをいう。

言葉と本心のギャップに苦しんでいる人に「目を見なさい」と言う呪いをかけないで上げてください。

僕がかかわってきた子供たちだけの話しになりますが、健常域と呼ばれる子は鈍感と言うか、あきらめていると言うかうまく適応できます。

自閉症スペクトラムと言われている子の方が本心を目の変化など非言語的コミュニケーションから読むことが得意です、そして言葉のきれいさと目の汚さに苦しんでいます。

だから目をそらすんです。

目を見て嘘をついているのわかられているのは先生あなたですよ。



②「アイコンタクトで問題の7割は治る?」

これは犬の話しです。

「アイコンタクトが取れれば問題行動はなくなる。」

僕の持論であり先輩トレーナーたちが教えてくれた重要課題です。

ここで言うアイコンタクトが取れているとは目と目が合う形と言う型的な話ではなく、アイコンタクトの本質的な物をクリアしている犬と飼い主です。

先に述べたように眼の状態で心が読めます。

犬はもっと上手に読みます。

ココがこう!!と言う話ではなく。

犬が飼い主に何か目で訴えているとき、飼い主が目で答えてあげることが出来れば問題行動は起きません。

無駄吠えを例に挙げると。

「何か見つけた!!吠えるべき?追い払う?」と飼い主に聞いてきた時。

「ダメ!!怖いものじゃない。いざとなったら私があなたを守るから。」「安心しなさい」と犬に伝える。

そのための意思疎通方がアイコンタクトです。

「飼い主さんが私を守ってくれるよね?」と言う犬の問いかけに、「当然やん!!」と答えてあげる作業です。

「あなたをいつでも守ってあげる。守護者は私。」と犬に理解させるためのトレーニング(関係づくり)が出来ていれば問題行動は起きません。

問題行動の多くは犬の問いかけを無視し(気づかず)「守ってあげるよ」と伝える作業をほったらかしにしたため、「自分がやるしかない」と犬に考えさせてしまった事に原因があることが多いです。

ここまでのアイコンタクトが出来るようになるには飼い主側の訓練が相当いります。

犬はいつも飼い主に聞いてきていました

そのサインはとっても小さいサインです。

それを読み解き拾い上げる訓練が飼い主にいるんです。

しつけやトレーニングは犬を訓練しているのではなく飼い主さんの考え方や意識の持っていき方を訓練していると言った方がいいかもしれません。

愛犬の家庭教師が出張トレーナーではなく飼い主の家庭教師が出張トレーナーなんです。

余談ですが以前店に顔を出していたトレーナー見習いに「犬が『これであってる?正解?』って聞いてくるからその時に褒めると伸びるよ」と伝えた時「どうなったら?目が?しっぽが?」と聞いてきて困りました。

けっこう感覚的なものです。

目一つで判断できません。

目は判断の一例で体全体や歩き方からくる雰囲気です。

お客さんの犬を読み解くのは難しいです。

24時間一緒にいないから。

飼い犬は簡単です。

だから飼い主さん有利なんです


③「私たちアイコンタクトは取れてますよ。」

「アイコンタクト取れてますよ。」よく聞くんです。。。

「取れてたらトレーナー呼ぶ必要ないでしょ。」って思うんです。。。

これは形だけのアイコンタクトだったり、犬にアイコンタクトを取らされている飼い主さんに多いです。。。

「お座り」や「ふせ」のように形を教えてほめる材料を多くする訓練の中の1種目がアイコンタクトではありません

アイコンタクトは犬と人間の会話であり、犬の守護者は飼い主で犬は飼い主といれば安心で安全な生活を送ることが出来ると理解させる作業です。

犬は人間の言葉を音として理解しています。

人間は犬の言葉をほとんど理解できません

この会話が成立しずらい、どちらかの相当な努力の結果成り立つ異種間の会話(主に犬が努力し人間に合わせてくれています)の前段階としてアイコンタクトがあります。

どんなトレーナーでも自身の愛犬意外と本当の意味でのアイコンタクトは取れないと思います。

取れるようになってしまったら飼い主さんから引き取ったほうがその犬は幸せでしょうね。


相も変わらず押し付けのわけわからない文章にお付き合いいただきありがとうございました。

アイコンタクトはすっごく大事な大事なトレーニングなんです。

でも地味なんです。。。

トレーナー呼んでアイコンタクトだけで1時間終わって5000円とかねぇ。。。

犬が何かした時

「ほめて!ほめて!」と「おやつ!おやつ!」と言ってくる差がわかるためにアイコンタクトがあります。

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2019年5月末に出張型ドッグトレーニングスクールを始めました。 犬と飼い主の関係づくりのお手伝いをモットーにやらしてもらっています。 アイコンタクト アイコンタクト とばっかり言う地味なトレーナーです