踏み込むべきか?
おはようございます。
タカシです。
トレーニング業だけでは生活が出来ないため、求職活動をしているタカシです。
昨日学校から帰ってきた娘から話を聞き学校現場の大変さを少し見ました。
教育・福祉の世界で心を壊したタカシは求職候補からこの世界を避けていましたが、この世界は本当に大変なことが起きているみたいです。
そして、「その時お父ちゃんならこうするかなぁ~」って気楽に娘に答えていましたが現場では色々なしがらみがあるため出来ないこともわかっています。
岡目八目だから言える事です。
ただ、そのしがらみの為に一つ一つの対応の遅れから今回の問題が起きた事、そして問題行動解決&予防のプロであるトレーナーだから見える事もあります。
知っているのに伝えない。
逃げている自分が情けない。。。
ならもう一度子どもたちと向き合ってみようか?
現場に踏み込んでいこうか?
と思うようになってきました。
ーおことわりー
娘からの話しだけなので事実かどうかはわかりません。
1面から見た世界の又聞きなので、あくまで想像です。
そして先生や子供たちを否定しているつもりは全くありません。
ドッグトレーナーとしての意見です。
人間には人権があります。
極論犬にはありません。
ー概要ー
娘のクラスにはトラブルメーカーとされる子がいます。
Aとします。
Aは診断を受けているわけではなく支援級でもありません。
Aはよく授業中に騒いだり、自分の思いが伝わらない・注意されるなどがあるとパニック状態になり騒ぎ暴れるそうです。
そんなAが彫刻刀を振ってふざけていたそうです。
(ここの事実がわからないので想像です)
クラス担任の先生が「危ないから没収するよ!!」と声をかけると自分の持ち物を盗られると思ったAはパニック状態になり持ったまま暴れたそうです。
危機回避のため担任が取り上げようとしましたが暴れ近づけなかったそうです。
生徒の数人が「隣の先生にも助けを呼ぼう」と言い出した時に担任の先生は「大丈夫だから」と言ったそうです。
結局は隣の先生と二人がかりでAは押さえつけられたそうです。
娘は「隣の先生をなんですぐに呼ばなかったのか?」「もう彫刻刀を使う工作はできなくなるのじゃないか?」と思ったようです。
ートレーナーとして考えた時ー
ここからはあくまでトレーナーとしての考えです。
Aの行動は許されるものではありません。
人間には人権があります、だからと言って刃物を持ってふざけることは許されません。
犬が人間を咬むと処分対象です。
刃物で人を傷つけると傷害です。
「子供のしたことだから~」と、なあなあの現場処理で終わらせてはいけない問題になります。
少年法や学校で守ってはいけない事件です。
守られているうちにどれだけ大ごとか考えさせる二度としないようにする、それが教育だと思っています。
さてトレーナーのタカシならどうしたでしょう?
まずAはパニックを起こすと言う前情報があります。
そのパニックを事前に予防支援しなかった事、別のパニック時に適切な対処をせずパニック自体を強化していた可能性の不備があるのは見えています。
「Aが騒ぐと落ち着けるように廊下とか空き教室とか行かされてる」と娘は言っています。
騒ぐ(パニック)によって別の場所に行ける、何か嫌なことから逃避できるという報酬を与えている可能性があります。
これによってパニックを起こせば自分は守られると学習しパニックの頻度が上がった可能性があります。
一つ目の不備は彫刻刀を使う授業計画(年間)の中でそれまでにパニック癖を修正できなかったことにあります。
次にAの今までの行動を聞いていると「刃物カッコイイ!!」でちょける事は予想できます。
また「こんな小さな刃物で人なんか殺されへんし~」「そんなに危ないものではない」と考えることも予想の範囲内です。
ビビらせるわけではなく刃物の怖さを教える必要がありました。
Aだけを対象にするのではなくクラス全体に。
これにより彫刻刀でふざける前に「それほんまに危ないからやめとけよ」とAの友達が抑えてくれることもあったかもしれません。
それ以前にAがふざけることをしなかったかもしれません。
ここまでは予防です。
実際にAがふざけた時にどう対応しましょう?
担任の先生はパニックを起こす事で他の生徒に危険が及ぶ事を予想し「取り上げるよ~」と声掛けすることを選択しました。
ココには教育者としての「人間は動物じゃない!!言ってわかるし、わからせなければいけない!!」というすごく大事な考えがあることはわかっています。
そしてその選択をした事は素晴らしい事だと思います。
ここがトレーナーと教育者との考えの違いです。
トレーナーの僕は「万が一に事故が起きた場合、Aは傷害の加害者になる」ととらえます。
犬で言うと咬傷犬(処分対象)になると同一です。
まずすることは彫刻刀の取り上げです。
今の教育業界でこの方法を使うと体罰ととられる可能性があり出来ないこともわかるんですが。。。
パターン①としては、ふざけているAに近づき(何も言わず無関心を装い)手をつかむなりして刃物を先に取り上げます。
つかむことが難しかったら刃物を叩き落します。
この時は「怒るぞ」と言う雰囲気は一切出しません。
あくまで通常の机間巡視のように動きます。
逃げ回る犬を捕まえる方法と一緒です。
刃物を取り上げた瞬間「危ない!!」と怒ります。
ここでパニックを起こしても危険は少ないです。
先ずは最悪の事態を消去してから言って聞かすという行動をとると思います。
※この方法は体罰ととられる可能性が高いので現場では難しいと思います。
そして必ず「なぜ先生はこんなことをしたのか?」「どんな危険があったのか?」「その危険がもし起きたらAの人生はどう変わっていたのか?」ゆっくり話して理解させるフォロー時間が必要な方法です。
パターン②は、刃物を叩き落とすことが出来ない(体罰になるため)場合の言葉だけでの方法です。
この方法の方が僕は非人道的だと思うんですが。。。
「置きなさい!!」と言います。
え?それだけ?と思われると思いますが。
それだけです。
ただここにはたくさんのテクニックが入っています。
選択肢も沢山です。
やさしく「置きなさい」なのか?
大声で「置きなさい!!」なのか?
その時その時で変わります。
犬で説明しますね。
犬が何か大きな問題を起こそうとしたとき。
止めるためには正解行動の選択肢を与えるテクニックがあります。
喧嘩をしに行こうとした。
「お座り!!」
です。
この時「お座り」で止まる犬もいますが興奮状態にある犬が「お座り」を聞くことはまずありません。
しつけの本などに喧嘩が始まったら水をかけろ!!みたいなのが載っている場合があります。
この方法を使うんです。
水をかけるは興奮状態の頭をびっくりさせて一瞬真っ白にさせるテクニックです。
びっくりするなら何でもいいんです。
大声でも水でもバケツをたたいても。
スローチェーンという道具があります。
これは犬の足元に投げつけて「ガシャーン!!」と言う金属音を出して頭を真っ白にさせる道具です。
真っ白になった一瞬。
「ハッ」と息をのんだ一瞬。
この一瞬に「お座り」と正解行動を伝えます。
これが犬の危険回避の方法です。
人間で言うとテレビでやってる催眠術なんか近いテクニック使ってますよね?(ほんとは違うかも?)
「この手を見て~」
「はい!!」(手を目の前に瞬間的に持っていく)(びっくりさせる)
「瞼がくっついた」
みたいな。
そのテクニックを使うんです。
パターン①も②も教育としてはダメなテクニックかもしれません。
トレーナーだから言える事だと思っています。
でもテクニックとして知っているか?知らないか?は大事だと思います。
使うか?使わないか?は別問題で。
本日も長々とお付き合いいただきありがとうございました。
現場から逃げたタカシが偉そうなことを言って頑張っている先生方に不快な思いをさせて本当に申し訳ありません。。。
人間と動物は違う!!と言う批判もわかっています。
インチキドッグトレーナーのたわごとだと笑ってください。
もう一度現場に戻ろうかなぁ~?って思った事でした。
そうしないと僕みたいに壊れる先生が増えますもんね。。。
こわれる子供も増えますもんね。。。
出来るのにやらない・知っているのに伝えないは罪かな。。。
って。
でもまた病む自信もあって二の足踏んでます。
ここから先は
¥ 100
2019年5月末に出張型ドッグトレーニングスクールを始めました。 犬と飼い主の関係づくりのお手伝いをモットーにやらしてもらっています。 アイコンタクト アイコンタクト とばっかり言う地味なトレーナーです