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治験のプロで居続けること

こんばんは、治験のいぬです。今日は、タグ 「会社員でよかったこと」についての記事です。

僕の仕事は Site Management Organization (SMO) という会社に所属し、治験をやっている病院に出向する治験コーディネーターです。

医療機関に所属する治験コーディネーターとは異なり、ビジネスライクでありながら、医療機関の方のような寄り添う態度も求められる働き方になっています。
医療機関に所属して治験コーディネーターとして働くという道もありますが、あえてSMOという立場を取り続けるのには、理由があります。

SMOの治験コーディネーター

SMOの治験コーディネーターは、基本的には医療機関や治験ごとに担当が決まっています。小さなクリニックで、1つの治験しかやっていない場合、その治験が終わった際には、その医療機関とのお付き合いは一度休止となります。そして、治験を実施している別の医療機関とお付き合いをします。
結果的に長いお付き合いとなることもあれば、
1つの案件だけのお付き合いとなることもあります。

案件があれば治験コーディネーターあり、
案件が終わればお付き合いが終わります。少しさみしい気もしますが、
治験は大きなお金が動きます。ビジネスの側面も強いので、このような働き方になるのは致し方ない面があります。

医療機関の治験コーディネーター

一方、医療機関の治験コーディネーターは、
治験の案件が稼働している最中は治験コーディネーターとして働きますが、
それ以外の時期には他の医療職と同じ働き方をすることがあります。
薬剤師であれば通常の調剤・投薬業務。
看護師であれば外来看護・病棟看護・採血や医師の補助。
臨床検査技師であれば、検査室や心電図測定など。

時期によって仕事内容が大きく異なっているのは
メリハリがあって楽しいですが、
治験コーディネーターの経験として考えると、
どうしても数ヶ月〜数年のブランクが生じてしまいます。
また、SMOの治験コーディネーターと異なり、
様々な「治験のお作法」の経験が積めないことも多いです。

医療職としてプロフェッショナルであるためには
院内治験コーディネーターが俄然おすすめですが、
治験のプロで居続けるためには、SMOの治験コーディネーターという
働き方がおすすめだなと感じます。

SMOの治験コーディネーターは、あくまでも立場上は会社員になります。
法規関係の話になりますが、医療資格は
医師の指示のもとで特定の業務が許される資格です。
そのため、会社に医師がいない (病院としての機能を備えていない) ので、
資格があっても業務ができないのです。
採血ひとつとっても、医師から指示が出ていないと実施できません。
この点は、苦労して取得した資格のメリットを活かすことができないと
感じられる部分になると思います。

僕はこのデメリットを受け入れても、治験コーディネーターとして
習熟したいと考えているので、
やはり会社員でよかったと思っているのでした。

久しぶりのnoteで張り切ってしまった感じがありますが、
今日はここまでにします。
明日も患者さんが来るからね。


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