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まずはここから・医学英語への一歩

こんばんは、治験のいぬです。今日は治験コーディネーターにとって大切な資料の1つである、カルテの英語についてお話しようと思います。

業務の中で見かけるカルテの略語や英語・・・
馴染むためには、少しコツが要ります。
でも、基本的なことを知っていれば、
あとは基本に沿って応用されているだけなのです。

カルテ判読スキルのひとつ : 医学英語

 いわゆる「英語が得意」な方でも、英語で書かれたカルテを読むことはできません。なぜならば、それらは専門用語で書かれているからです。考えてみれば、僕達も専門書を読むときには日本語の専門用語を1つずつ覚えて、使って、会得していきましたよね。
英語の専門用語は、日常英会話とは別のルーツを持つ構成要素で成り立っているため、英語圏の人でも、1から覚えなければならないのです。

英単語の構成要素

英単語は以下の3要素で構成されます。
・(接頭) + 語幹 + (接尾)
() で示された部分は、あったりなかったりします。

例を見てみます。
Electric Cardiography
Electric : 電気の (形容詞 : これは一般英語)
Cardio : 赤や心臓の という意味を持つ接頭
graph : 図という意味を持つ語幹
-y : 人が行うこと, 手技を示す接尾

上記をあわせて、Electric Cardiography は、心電図という意味になります。こうやって、要素に分解すると簡単になります。

他の例も見てみます。
・Erythrocyte
 Erythro- : 赤という意味を持つ接頭辞
 -cyte : 細胞という意味を持つ語幹
上記をあわせて、赤血球。
人間の身体の中で赤い色素を持つ細胞は赤血球だけです。

このように、医学には固有の接頭、語幹、接尾があります。
余談ですが、一般英語にも接頭や接尾に分けることができる単語があります。
Album (Alb はラテン語のAlbus ; 白 という意味から派生した接頭・・・アルバムは白いものを写真で埋めていくもの) のような。
ただ、医学で白といったら Leuk- という接頭を使うことになっているんですけどね。
おそらく、一番最初の学者が言い出したからなのだと思います。

・・・さて、白血球は英語でなんというでしょうか。

おわりに

このように、英単語の基本的な構成要素は同じなので、
あとは少しずつ接尾や語幹の知識を増やしていけばよいということになります。
学生時代と違って、勉強にさくことができる時間が限られている社会人は、こういう工夫が必要になるのかなと思っています。

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