犬神すけきよ

本名です。陽のあたる、四季折々の花の咲く高原で、動物たちと暮らしています。

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最近の記事

「子持ち様」揶揄による分断を批判するニュース記事が、逆に分断を生み出している危険性

メディアの「正義感」が分断を生む?幼い子どもを持つ親を強く批判する投稿、がSNSで広がっているとの記事を読んだ。4月26日の毎日新聞による記事だ。 記事の出だしには以下のように明記されている。 この記事を読んで一瞬、「そのような投稿は良くない!」と怒りに駆られたが、すぐに疑問が浮かんできた。 本当に「子持ち様」と揶揄する投稿は広がっているのか? もし実際には広まっていないのだとしたら、この記事は、最近のメディアでよくある「正義感はあるが逆に分断を生んでいる」記事にな

    • エモく書かれたニュース記事は社会を良くするのか?→むしろ社会の分断を誘発しそう

      朝日新聞に掲載された、「新聞にエモい記事が増えている」「それは新聞がやるべきことではないのではないか」との提言記事が注目されている。 執筆者は日本大学危機管理学部教授・西田亮介先生。記事の公開から9日が経過しているが(これを書いてる時点で)、いまだにアクセス数ランキングの上位に表示されている。 エモい記事の要不要について、西田先生は「新聞記事の価値」という視点から論じておられる(ように思われる)。 自分は「エモい記事があって良いか」を、「エモい記事に社会を良くする効果はある

      • 「言論の自由」があると社会の改善に役立つのか

        ※「多数派」と「多様」を混同しやすいので、多数派のことをあえてカタカナで「マジョリティ」と記載しています。 ネットでは、多くの人が不快に感じるであろう投稿がされることがある。 一方でそれを批判すると、「言論の自由を守らないのか」との反論もされる。 言論の自由は、もちろん憲法で保証される大切なものである。しかし「言論の自由を守らないのか」と言ってる人が、どれだけ言論の自由を理解しているのかわからない。 言ってしまうと、「言論の自由を言い訳にしてる気がするんですよね」である。

        • 世の中を良くしようと行動してる人を批判したくなったら考えること

          昨日の記事を書きながら、「そういえば以前にも、ネット民が特定の人に対してひたすら批判を投げ続ける場面があった」ことを思い出していた。 昨年(2022年)の9月に、元BuzzFeed編集長の古田大輔さんをはじめとするメンバーが、ファクトチェック団体を設立したときのことだ。 元朝日新聞、元BuzzFeedの者がするファクトチェックなんて信用できない、と、古田さんに対したくさんの、根拠があるのかないのか、まあないですよねという批判が寄せられたことがあった。 その時に書いた文を

        「子持ち様」揶揄による分断を批判するニュース記事が、逆に分断を生み出している危険性

          共同通信社の「それは失敗と言いまーす」報道から、ネット言論の典型的課題を書き出してみる

          ロケット打ち上げ「中止」に対し、記者会見で共同通信の記者が「失敗」に誘導しようとしたとして批判を浴びている。 この件、「ネット言論の典型的課題が複数まとまって現れているのではないか」となんとなく思ったので、自分のための脳内整理として、そのパターンとは何かを書き出してみたい。 このnoteを書くことによって自分の考えが整理できたら嬉しい。 誰かの気づきになったらより嬉しい。 課題1: 複数の議題をひとまとめにしちゃって、議論を混乱させる今回のニュース、少なくとも3つ以上の議

          共同通信社の「それは失敗と言いまーす」報道から、ネット言論の典型的課題を書き出してみる