NO.9 NIKEの厚底シューズに考えるテニスの道具について

こんにちは。プロテニスプレイヤーの乾祐一郎です。



少し前になりますが、NIKEの厚底シューズの問題について賑わっていたことは覚えていますでしょうか?


当時は、オリンピックでの着用が認められるかどうかという問題で、いろいろな選手を悩ませたと思います。
今年の箱根駅伝をご覧になった方は分かるかと思いますが、ほとんど全員NIKEの厚底を履いているのではないかと思うほどの状態でした。
ある記事を見ると、箱根駅伝の参加選手210人のうち、177人、なんと84.3%の選手が着用しているとのことでした。


その他にも、 INEOS 1:59 Challenge という非公認レースで、人類初の42.195キロの2時間切りを達成したキプチョゲ選手の足を支えたのも、最新のNIKEの厚底シューズ、アルファフライネクスト%というシューズのプロトタイプだったといわれています。


このように、現在のマラソンシューズ市場はNIKEの独り勝ちといっても過言ではない状態です。



テニスの世界でこのような市場を独占するような商品がこれから出てくる可能性はあるのでしょうか?
もし出てくるとしたら、どのような商品が可能性があるのか…
個人的にかなり気になったので、いろいろ考えてみました。

まずは、代表的なテニス用具について1つずつ考えてみましょう。



①ラケット

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