2年ほど前、僕は上白石についての憂いをこのnoteに書いた。モカ・モコ・モネのどれか二つが実在しているはずなのだが、どれが実在しない名前なのかが分からない。そして今テレビに映っているのが、モネなのかモカなのかモコなのかが分からないという駄文を、2000字にもわたって書きなぐった内容である。2020年の大みそかに僕は、何をしているのだ。

そこから２年がたち、いまだに上白石についてはよくわからないままだが、当時に比べると上白石の熱も少し下がってきた。「最近見たドラマですか…！あぁ！えぇ！面白かったですよね！あの上白石モコが出てた…！」と言って喉仏をぶん殴られる危険性もなくなってきてはいる。だが、最近新たな問題が現れ始めた。もしかしたら、皆様は気づいてすらいないかもしれない。

ご存じだろうか。

水野には、ミキとマキがいるのだ。

これまで「水野」と言えば、取り合えず魔法のレストランと言っておけば、それでよかった。別に魔法のレストランを見たことがなかったとしても、「この前水野…」と聞こえてくれば「あぁ！！あの魔法のレストランのね！」というだけで、こいつわかってんな顔をすることができた。

ただ最近、別の水野がテレビにはいるらしいのだ。これまで水野と聞くだけで、魔法のレストランと言っておけばよかったものが、「そっちじゃねぇよクズ。」と言われて、耳を引きちぎられる可能性が登場したのである。

しかも厄介なのが、その人も名前が２文字で「キ」で終わる、似たような名前なのだ。こうなると、もうパニックだ。これまで知っていた魔法のレストランの方の水野も、マキだったかミキだったかわからないし、おそらく水野であろう女の人が、ミキなのかマキなのか全然わからないのである。上白石以来の地獄だ。

かと思えば、聞くところによると、『ぱるる』という奴と『めるる』という奴がいるというではないか。

何故「〇るる」というトリッキーなあだ名がかぶっているのだ。俺たちの花子がZ世代の「〇るる」なのか？

やっと覚えた、ゆきぽよとゆうちゃみとみちょぱの区別をまずはいったんほめてくれ。

これから先も、僕を悩ませる似たような名前の芸能人は、幾度となく生まれ僕を苦しめ続ける事になるはずだ。そしてそのたびに僕は、頭を悩ませながら「お前は水野…ミキ！」などと二分の一を当てるギャンブルをし続けるのだ。

僕が指さした先にいるのが、広瀬アリスだということも知らずに。