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このマンガ、映像化してほしい!『リビングの松永さん』

今回はkayserが担当します。
「このマンガ、映像化してほしい!」企画の第3弾。取り上げるマンガは『リビングの松永さん』です。2021年コミックス11巻にて完結を迎えたシェアハウス・ラブストーリー。どんな作品か紹介していきます。

マンガ『リビングの松永さん』とは

2021年、女性向けマンガ雑誌「デザート」10月号まで連載されていた『リビングの松永さん』。コミックス11巻にて感動のラストを迎え、いまだに余韻の残る素敵な作品です。

女子高生のミーコが、両親の都合で叔父が経営するシェアハウスで暮らすことになるところから始まる本作。最初は戸惑いながらも、ほかの住人と徐々に打ち解けていきます。そこに暮らす年上のデザイナー松永さんに次第に惹かれていくミーコとシェアハウスの恋愛事情を描いた物語です。

原作は岩下慶子。「デザート」を中心に活動しているマンガ家です。美麗な絵柄に登場人物たちの内情を繊細に描くなど安定感を持った実力派。

ミーコの憧れる松永さんは、決して王子様ではなく、むしろ男臭い少年漫画のようなキャラクター。その松永さんの男気ある性格が大いに支持され、可愛いミーコとのギャップラブにキュンキュンした読者も多いはず。

本当の家族とは違うけれど、家族のような存在になっていくシェアハウスの住人たち。そんな中で、成長していくミーコを描いていきます。

マンガ『リビングの松永さん』あらすじ

両親が祖母の介護をするため親元を離れることになる17歳の女子高生・ミーコこと園田美己。叔父が経営するシェアハウスで暮らすことになります。

このシェアハウスには高校生はミーコだけで、周りは大人ばかり。初めは戸惑うミーコでしたが、みんなが親切に接してくれるおかげで次第に打ち解けていきます。

最も古株で年上の松永さんを最初は怖いと思っていたミーコも、彼の不器用な優しさに触れるにつれ、徐々に惹かれていきます。10歳も年の離れた2人。松永は、ミーコを大事に扱ってはくれるのですが......。果たして、ミーコの恋の行方は。

ミーコと松永の恋の行方も気になる一方、シェアハウスの住人同士の恋愛事情も絡んでいきます。松永の元カノなども登場。そして、大学生の凌もミーコのひたむきさに心動かされ、思いを寄せいくことに。

複雑な展開になっていきますが、そこが本作のみどころ。それぞれの思いを描きながら、迎える結末には感動が待っています。未読の方はこれを機会に、ぜひ読破してみてください!

こんな風に映像化してほしい!

さて、シェアハウスでの恋愛事情を描いた『リビングの松永さん』。タイトル通り、リビングにいつもいる松永さんですが、シェアハウスでみなが顔を揃える場所もリビングです。リビングにあるソファーに寝転がってみたり、ダイニングテーブルで食事をしたりといつも賑やかで楽しそう。

この物語の雰囲気をそのまま味わうには、やはりリビングでテレビを見ながら楽しむのが最も相応しそうです。ということで、連続テレビドラマもしくは配信ドラマなどに向いているでしょう。

原作マンガも毎回、恋の行方が気になって仕方ない展開が続いていました。そういう意味でも、焦らされながら次の回が気になる!という連続ものが向いていると思います。

ここのところしばらく、「キュンドラ」がブームでしたので、その流れにも乗りたいところ。主人公が女子校生で、その恋の相手が男気溢れるというキャラクターというのは、また新しいドラマとして人気に火が付くかもしれません。そんなところも期待しつつ、ぜひ連続ドラマを誰か作ってください!

ここだけはおさえてポイント!

ミーコと松永さんの恋の行方ばかりが気になりがちですが、舞台はシェアハウス。ほかの住人も彼らに負けず劣らずに、それぞれの恋の物語を展開させています。

そんな群像劇としての面白しさも本作の魅力のひとつ。ミーコが若いから恋に悩むのではなく、大人だって悩んでる。そんなところも描いている原作だからこそ、幅広い層に訴求することができる作品になることでしょう。恋をするのに年齢は関係ないという作品テーマにも通ずるところも。

自分の気持ちに向き合うことは男女も年齢も関係なく、勇気にいることです。それまでクールに振る舞っていた大学生の凌もミーコに惹かれ苦しんでいきます。

この物語に登場する人物は誰一人、特殊な人はいません。等身大に描かれた普通の人たちが恋に悩み、仕事に悩みながらも自分の道を歩んでいく姿を描いています。ラブストーリー中心とはいえ、そういう人間ドラマがしっかり描かれた原作なので、ぜひこの部分はきちんと映像でもみせてもらいたなと思います。

登場人物紹介とイメージキャスト

*園田美己(ミーコ)
本作の主人公。17歳の女子高生。両親が祖母の介護をすることになり、叔父の経営するシェアハウスで暮らすことに。料理や家事も練習し、徐々に新しい生活へ馴染んでいく。頑張り屋。不器用ながらも思いやりのある松永に惹かれていく。

イメージキャスト:南沙良

*松永純
シェアハウスの古株。在宅でフリーのデザイナーをしている27歳。ミーコの保護者のような存在。男気溢れる性格で、口は悪いが心は優しい。健気なミーコのことを徐々に意識していく。

イメージキャスト:町田啓太

*北条凌
シェアハウスで飼っている猫のサバコといつも一緒。無口な医学生。偶然、アルバイト先がミーコと同じになり、次第に親しくなる。ミーコの松永への気持ちを知りつつ、惹かれてしまう。

イメージキャスト:高橋文哉

*鈴木健太郎
女の子大好きで中性的なバーテンダー。シェアハウスにも関わらず、いろいろな女の子をよく連れ込んでいる。軟派に見えるが、実は朝子に片思いしている。

イメージキャスト:小関裕太

*大貫朝子
大人な雰囲気のネイリスト。実はバツイチ。ミーコの憧れ的存在。見た目とは違いキュートなお姉さん。独立を目指している。健太郎との恋の予感。

イメージキャスト:大政絢

*服部あかね
もう長くシェアハウスに住んでいるが、職業は謎。恋人と結婚し、カレーショップを営むことに。結婚と同時にシェアハウスを卒業するも、ミーコのよき相談相手。

イメージキャスト:松井玲奈

まとめ

今回の「このマンガ、映像化してほしい!」企画第3弾に選んだ作品は『リビングの松永さん』でした。シェアハウスで巻き起こるラブストーリーと人間模様。さまざまな人と関わることで、大人になっていく主人公の成長記録でもあります。

共感する部分も応援したくなる部分もあり、作品世界に引き込まれていきます。これは、ぜひテレビドラマにでもしていただきたいところです!

kayser



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