綺麗事じゃなく、寄り添いあうことが心底大切だという話
昨年の6月から児童虐待をなくすために自分でできることはなんだろうと考え、自分なりに動いています。
たくさんの専門家の方や実際虐待を受けていた方、支援をされている方のお話を聞いてきました。
それで、今本当に実感するのは「寄り添い合うことの大切さ」です。過去虐待を受けていて、克服されていたり、今支援に回られている方々のお話を聞いていると、傷に寄り添ってくれた誰かを感じることがあります。
これは虐待を受けた人だけの話じゃなく、今生きてる人みんなに向けて思っているのですが
人間生きてたら傷つくこといっぱいあるんですよね。
私もこれまで傷ついてきましたし、今も傷つくことがあります。
そんな時、誰かが寄り添って、辛かったね、大丈夫って言ってくれるかどうか。
「否定されず」に話を聞いてくれて、寄り添ってくれる人がいるかどうか
同じ傷だったとしても、快方に向かうか、より深くなってしまうのかは、それがあるかどうかで変わってくるんだなって思うようになりました。
私自身、自分が傷ついていることを無意識に認めないようにしていたタイプなので
カウンセラーの先生に傾聴してもらった時にだーっと涙が出てしまい、初めて「あー私傷ついてたんだ」ってわかってびっくりしたことがありました。
傷ついてることさえ気がついてなかったんですよね。
例えば中学生の頃私は電車通学だったので痴漢に遭っていました。痴漢被害に遭っていたと言うと被害者ぶってるとか落ち度があるとか最悪かわいい自慢か?みたいに言われる人をこれまで何人も見てきたのでバッシングが怖くて言いたくなかったのですが、まあそんな圧に負けるのおかしいですし言いますね。
で、36歳になるまでそれで傷ついてることに気がついていませんでした。だから友達にも言わなかったし、親にも言わなかった。
だから今その心の傷をめっちゃこじらせてます。こじらせているのは何も痴漢の傷つきだけじゃなく、これまで自分で傷ついていると認めなかった傷全部。
古いのから新しいのまでいっぱいある。
不安症にまで追い詰められたこともある。声が出しにくくなるんですよ。声を出すのにものすごいエネルギーが必要になって辛いんです。今もあ、動悸あるな、声出すの億劫だなと思ったら即座に逃避して誰かに文章で気持ちを聞いてもらうようにしています。
親に痴漢に遭ったと打ち明けて甘えようとする夢を見ることもあります。夢なのに結局甘えられないんですが。「痴漢ごときに傷つかないかりそめの自分」を作り上げてしまったのでその他辛いことがあってもなっかなか人に言えません。夫、つるちゃんにですら言うことを躊躇しそうになることも結構ある。というか、自分で自分を騙している。自分が傷ついてることに気がつきにくくなっている。そのせいで「人に甘えたい」という感情表現がめっちゃくちゃ下手になっている。その表現が怒りだったり、人を傷つけるような粗野なものになってしまいそうになることがある。やばい。だから、理不尽に怒ってしまうのを治したくてカウンセリングにいったのですが。
傷がこじれる前に誰かにSOSを出せていたら。すぐに誰かに寄り添ってもらえたならきっと全然違っていたんだろうなと思うのです。
今、私はあの時の小さな自分をよしよししに行って「大丈夫だよ、君は悪くない、傷ついて当たり前だよ」って抱きしめてます。先日信頼している友人に話したら思いっきり寄り添ってくれて、心底ホッとしました。一つ何かが成仏した感じがありました。そういう友人がいること、つるちゃんがいることはほんっとうに幸せなことだなとかみしめています。
劇的に変わる何か特別な言葉を求めているんじゃなくて(そんなものはない気がする)、ただ一緒にいて話を聞いてもらえるのの積み重ねなんだと思います。傷によっては何度も何度も寄り添ってもらう必要があると思います。
これが私は様々な問題を減らすために私たちができることのとっても大切なことだと思うのです。
私は心理学を熟知しているわけでもなく(多少本を読んだ程度です)、カウンセラーでもありません、あくまでも素人の意見です。
でも、寄り添いあえるようになったら。
自分が傷ついていると認めても大丈夫な社会になったら。
自分が傷ついていることを言ってもバッシングされない社会になったなら。
誰かの傷がとてつもなく深いものになってしまって爆発する前に、よくしていけるんじゃないのかなと思うんです。
私は今友達にめっちゃ甘えるようになりました。
自分語りもめっちゃさせてもらっています。
そうしてもらった分私も私なりに大切な人に寄り添っていくつもり。
だから、ちょっとでも「あれ?自分今傷ついてる?」って思ったら誰かに話して甘えてみてください。
そして誰かから傷ついたという話を持ちかけられたら突き放さないで、上から説教しないで、気持ちを聞いて頑張ったねって伝えるようになりたいと思うのです。
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