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続々・奇跡の体/アイスマンと奇跡のリンゴ/木村秋則の共通点

記事の結論を言います。
「体調不良が起こったら、病院へ行って薬で治そう」。

この思考は、「作物栽培で農薬を使って病気を防ごう」と同じように思います。
その思考パターンが不自然な病気を永遠に作りだしている?

本質的に病気が悪いのではなく、不自然な価値観がひ弱な栽培植物や人間を生み出していることに気づきました。

肥料が充分与えられた作物は病気にかかりやすい
自然界の植物は、農薬をまかなくても病気による大きな被害を受けないのに、作物栽培ではなぜ大量の農薬をまかないと病気による大きな被害を受けるのでしょうか。
 それは、農業の近代化により化学肥料を大量に使うようになったことが
関係しています。肥料が充分与えられた作物は病気にかかりやすい体質になります。 多くの肥料を吸収した作物は葉が柔らかくなり、病原菌が侵入しやすくなるのです。

(著者)杉山修一 すごい畑のすごい土 120~121ページ


飽食社会で病気が増える原因が、この文章からわかる気がします。

上記は植物のメカニズムについて語っていますが、人間にも当てはまるような気がします。

余計な食料を食べ過ぎて、体のバランスを崩して病気が増え続ける人間社会は、現代の作物栽培に通じるものがあります。

一日一食が良いとは限りませんが、一日三食が正しいかどうかは誰にもわからないと思います。

一日三食が常識であり、一日一食や一日二食では可哀そう、貧乏、子供の成育に悪いなどネガティブな印象を持つのは、植物に人間が肥料を与えないと絶対にうまく育たないという常識と同じように思えてきました。

ただ「一日一食」や「二日で一食」が仮に健康に良いとか、人間は食料が無くても生きられる(不食は可能)と周知されても、食欲を抑えるのは人間にとって大きな苦しみなので社会を変えるほど普及しないと思います。

ヴィム・メソッド(アイスマン)も、真冬に冷水シャワーを浴びたい人は少数派なので、こちらも普及しないと思います。

木村氏の奇跡のリンゴ栽培が大きく普及しないのは、無農薬や無肥料では機械化が難しく重労働や熟練した経験が必要になるからです。

アイスマンや奇跡のリンゴなどは今後もマイナーな(少数派の)健康療法や栽培方法であり続けると思っています。

人間が科学技術(テクノロジー)を捨てて2000年前の原始的な生活に戻れないように、飢えや寒さで健康を取り戻す選択は社会全体ではできないはずです。


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