見出し画像

なぜマネーリテラシーが重要か

はじめに

学校では教えてくれない大事なこと。学校と一口に言えど、小学校・中学校・高校・大学・大学院、専門学校など学校と呼ばれるものは沢山あるのだけれども、少なくとも義務教育では教えてくれない大切なこと。もちろん義務教育で教えてくれない大切なことなんて、これも沢山あるのだけれど、その一つとしてマネーリテラシーがある。

マネーリテラシーとは

「経済的に自立しより良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力のこと」と言えると思うが、要は論理的に考えて経済的に正しい(またはそれに近い)判断と行動ができる能力である。私が思うところを具体的に挙げると、

  • 家計簿をつけて自分の生活費(収入・支出)を月単位で管理する。

  • 年単位の大雑把な予算の見通しを持ち、収入に見合った支出のコントロールをする。

  • 向こう数十年単位の大まかな予算の見通しを持つ。そして収入に見合った長期的な支出計画を持つ、または希望する支出(ライフスタイル)に見合った収入が得られるようにする。

ということだろうと思う。技術的にはExcelの基本的な使い方が分かれば、何も難しいことはない。金融詐欺に騙されないようにするとか、金利の高い借金はしないとか、身の丈に合わない買い物はしないとか、そういうことを指してマネリテが有るとか無いとか議論されることもあるが、そのあたりは細かな話だと思う。それにこれらはマネーリテラシーというか、論理的思考と分別というものに分類される類のもののように思う。

タイミング

上記の三点目はある程度の規模の企業ではよくある、定年退職が見えてきた社員(50歳程度が多いと思う)に対する研修で実施することも多い。しかしこういうことを定年が見えて実施するのでは遅すぎる。新卒就職時にやるのも実感がないと思うが、おおよそ結婚したら、または子が生まれたら自分でやると良いと思う。または独身でも、管理職昇進などの節目で収入が大幅に上がるタイミングも良いと思う。

ではなぜやらない人が多いのか?

自分の長期的な経済プランを策定している人は少ない、少なくとも30代くらいまでは。なぜか?一つは、こんな面倒なことをやらなくても生きてこれたからだろう。または長期的なことを考えると不安になるからかもしれない(信じられないがそういう人は一定数存在するようだ)。私は長期的な見通しがあった方が心配事は少なくなるし、何より経済的な長期計画があると遊びに(自由に)使えるお金がどの程度あるか分かるので、逆にワクワクする。この二点目は結構重要で、長期的計画もなしに闇雲に節約してお金を貯めることがマネリテが高い行動ではないと私は思っている(お金は効用を得るために使ったとき役に立つモノだと思う、基本的には)。

最後に

ぜひ、できることなら自分の長期的な経済的見通しを立ててほしい。そのためには年単位の収入と支出の把握から始めないといけないので、まずは家計簿からということにはなる。そして、自分が自由に使えるお金の量を認識して、その範囲内で欲しいものを買うも良いし、旅行するも良い。もちろんそれを貯めるのもあなたの自由だ。逆を言うと、この考え方なしには闇雲に貯金に走り、楽しみを先延ばしにしすぎる恐れがあるばかりか、人生における様々な機会を掴むチャンスも逃す恐れすらある。マネリテとは、お金を有効に使う能力も、含まれる概念だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?