かめ

個人が投資する際に参考になると思うことを書きます。 別の場所でブログを書いていましたが…

かめ

個人が投資する際に参考になると思うことを書きます。 別の場所でブログを書いていましたが、時間が経っても再度確認したくなるような記事はNoteに書くようにしました。自分の子供にも伝えたいと思うようなことを書きます。 銘柄推奨や投資勧誘ではありません。

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株式ポートフォリオの考え方

ポートフォリオ ポートフォリオとは、簡単に言うと持っている資産のリストである。株式投資においては、投資している(買っている)株のリストと思っていい。今回は、どういうポートフォリオを組めばいいかについて、である。 基本的な考え方 ポートフォリオを組む際には一つの銘柄に大きく偏りすぎないなど、いろいろ言われていることはあるが、はっきり言ってどのようなポートフォリオを組むかは目的による。20代のサラリーマンが60歳以降に使う老後資金として毎月積み立て投資をしている人の理想的な

    • Letter to shareholders的な報告

      年始からこれまでの四か月 まず日本では、能登半島沖地震と羽田空港の滑走路での航空機事故という二つの衝撃的な出来事から2024年が始まった。日本でも2%前後のインフレ状態が長引き、また春闘での賃金上昇も確認されたことで、3月19日に日銀がマイナス金利を解除することを発表。 米国は4月16日発表の三月米CPIが予想より高く、6月利下げ期待が後退。一方でユーロ圏でのインフレは米国よりも沈静化が早く、またドイツが景気後退入りしている可能性も高いためか、ECBは6月利下げ姿勢を維持

      • マネーリテラシーよりも重要なこと

        はじめに マネーは手段である。何かを手に入れる手段、面倒ごとを避けるための手段、楽しむための手段、快適になるための手段。そう、そもそもマネーは手段的。ただ、手段としてのマネーが、ほぼワイルドカード的な(ほぼ、である)性格を持つので、マネー絶対論的な考え方になるのもわかる。しかしマネーは手段的である。 マネーより大事なこと で、結論を言おう。手段であるマネーより大事なことは、目的である。お金でゲームを買いたい、本を買いたい、旅行に行きたい、快適な移動をしたい、面倒なことを

        • なぜマネーリテラシーが重要か

          はじめに 学校では教えてくれない大事なこと。学校と一口に言えど、小学校・中学校・高校・大学・大学院、専門学校など学校と呼ばれるものは沢山あるのだけれども、少なくとも義務教育では教えてくれない大切なこと。もちろん義務教育で教えてくれない大切なことなんて、これも沢山あるのだけれど、その一つとしてマネーリテラシーがある。 マネーリテラシーとは 「経済的に自立しより良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力のこと」と言えると思うが、要は論理的に考えて経済的に正しい(また

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        株式ポートフォリオの考え方

          お勧めの書籍:現実とは?

          本のタイトルは、「現実とは?: 脳と意識とテクノロジーの未来」です。ハヤカワ新書から出ています。VR、ARなど総称してXRを軸にして、現実とは何なのかを多数の対談者と議論しています。XRテクノロジーの向かう先、将来的なXRの発展形を想像するのに適した本だと思います。 私はテクノロジー好きです。Apple Vision Proの日本発売はまだですが、日本で買えるようになったらすぐに買うと思います。そんな私ですが、この技術の向かう先を想像するのはなかなか難しいです。そこで、今後

          お勧めの書籍:現実とは?

          お勧めの書籍:行動経済学

          ほぼ結論から言います。行動経済学の本は沢山あるけど、これがいいと思う。 もちろん下巻もあるのだけど、お勧めなのは上巻と下巻の真ん中くらいまで。下巻の後半は少し話題がそれて行動経済学そのものの話ではないので、このパートは好みは分かれると思います。 行動経済学の本はおそらくどの本も(この分野の特徴として)、伝統的な経済学のモデルが人間の行動を十分に説明できないという視点を持っています。分りやすく言うと、ヒトは経済学のモデルで仮定するほど合理的ではないという視点です(多くの伝統

          お勧めの書籍:行動経済学

          予備戦力を持つという考え方

          上昇相場の際、(結果論として)全資金を入れておけばよかった、と思うこともあるでしょう。特に上昇相場では全力で買い向かう方が、結果は良い場合が多いです。しかしあえて、予備戦力として買い付け余力をいくらか持っておくのは悪い考え方ではないと思います(買い付け余力を残しておく話であって、生活費として残しておく話ではありません)。 買い付け余力を残すかどうかは、一時のパフォーマンスの高さを追い求めるか、将来の選択肢に幅を持たせたいかのスタンスの差であると考えています。下がり始めた時に

          予備戦力を持つという考え方

          お勧めの書籍:経済学

          はじめに 私は長期投資スタイルで、基本は日米の個別株メイン(インデックスではなく)。数値的な目標はインデックスをアウトパフォームすること。CAGRで10%あれば満足。そういう私にとって有益だった本たちをボチボチ紹介しようと思います。なお、書籍は全て自腹で買って読んでいます。 おすすめの経済学の本 今日は、経済学の本としてお勧めできる一冊を。割とマジメ系の本で、大学の教養で使うレベルの入門経済学の本。入門と言いつつ、それでも読むのに結構時間がかかるのは確か(だが、読んでて

          お勧めの書籍:経済学

          投資に関する本の選び方

          はじめに 投資に関する書籍は色々あるけれど、いきなり一冊手に取る前に、まずカテゴリというか少しマクロな視点でとらえることが大切だろう。 カテゴリ分け 書籍の話の前に、投資行動やそのパフォーマンスを支える知識や技について少し俯瞰してみよう。 これは氷山と思ってください。海に浮かんでいる氷山です。表から見える部分(1)と、表からは見えない部分(2)や(3)があります。例えて言うならば、(1)の部分にあたるのが、投資の方法論や日々の資金管理の話。水面下の(2)や(3)は、表から

          投資に関する本の選び方

          経済学の入門書

          経済学はとっつきにくいと思っている人も多いかもしれない。が、もちろん投資をするうえで知っておくほうがいい。かといって大学の教科書のようなものを突然読んでもなかなか先に進まないだろうし、ざっと概要を理解する目的で漫画の入門書でもいいと思う。そこで私がおすすめするのはこれだ。 マクロとミクロ、どっちをはじめに読むかは断然ミクロである。ミクロ経済学の話をある程度分かっておかないと、マクロ経済学の説明が分からない。ミクロ経済学の本は正直どの入門書でもいいと思う(文字の本でも)。しか

          経済学の入門書

          貨幣の仕組み

          お金、もう少し具体的に言うと、貨幣発行や中央銀行の仕組みをざっくり知っておくと良いと思う。ただ、ここで長々と説明しても伝えきれる自信はないし、自分にその文章力があるとは思えないので、お勧めの書籍を一つだけ紹介する。 私が読んだ本の中で一番わかりやすかったのが「MMT現代貨幣理論入門」である。2019年に邦訳された本である。 タイトルの通りMMT(modern money theory:現代貨幣理論)に関する書籍であるが、MMTを説明するためには貨幣発行や中銀の説明をせねば

          貨幣の仕組み