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【Goさん解説まとめ】株式投資で知っておくべきこと

今回は、投資総合スクール The Gavelで、再現性の高い短期・中期スイング系の株式投資を教えてくれる講師Goさんの株式投資の手法を理解する上で、知っておきたいことをご紹介したいと思います。
Goさんの解説を意識しつつ、自分でも調べた内容を加味したものになっています。あと、なるべく分かりやすいようにGavelの解説Youtube動画もリンクしてみたりもして私の備忘録的なものでもあります。
Gavelを知らなくても、興味がなくても、まず投資リテラシーを上げるためにも知っておくと良いことばかりです!ただ長いので、上から順に読むもよし、目次から気になる処だけ読むもよし。ご自由にお読み下さい。


r > g

資産家と労働者の富の格差は広がり続けることを示した不等式です。

r > g
r:資本収益率
g:経済成長率

『21世紀の資本』トマ・ピケティ著

『21世紀の資本』でトマ・ピケティが指摘していることになりますが、18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率(資産運用で得る利益)が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」の経済成長率(労働から得る利益)は1~2%程度しかなかったということです。つまり、この不等式が意味することは、資産運用から得られる富は、労働で得られる富より成長が早いということです。もう少しイメージを掴みやすく言うと、お金でお金を生み出す資産運用をする裕福な人はより裕福になり、労働でしか富を得られない人はいつまで経っても裕福になれず、格差は広がると言うことです。

労働で対価を得る世界には時間的(24時間365日は働けない)にも体力的(年齢が上がると体力が衰える)にも限界があり、人口減少、少子高齢、経済成長鈍化、さらにインフレも始まっている日本においては、貯金だけでは、資産を守れないより厳しい世界が待っている!ということです。悲しい現実ですが、これらのことを理解するとお金を守るために資産運用しない理由がないな〜と理解できました。

インデックス投資

インデックス投資とは、「インデックス(市場の動きを示す指数)」と同じ値動きをすることを目指して運用する投資手法のことです。

インデックスの代表例としては以下のようなものが挙げられます。
・S&P500
 アメリカの代表的な500銘柄の時価総額をもとに算出
・日経平均株価(日経225)
 日本の代表的な225社の平均株価
・TOPIX
 東証一部上場全銘柄の時価総額をもとに算出

過去のデータから見ても、長期的には経済は成長し続けるため、その指標となるインデックスも上昇し続けます。特に、経済成長著しい素敵な国に乗っかり、コツコツ長期で積み立ててその複利効果(※)を得る資産運用の方法です。(残念ながら人口ボーナスのない日本の成長は鈍化中)もちろん、今回のコロナのように経済が落ち込むこともありますが、経済は成長し続けるので長期的には回復しそれを上回ることになります。実際、コロナで下落したインデックスですが、今ではコロナ前の水準以上に戻っています。つまり、経済の落ち込みは、長期積立的には安値でいつもより多く購入できるチャンスだということです。ということが、理解できればインデックス投資は、投資リテラシーが初心者レベルの方がまず最初にはじめやすい長期の資産運用になります。
もっと詳しく知りたい方はコチラ👇をご覧下さい。初心者にも分かりやすく解説してくれています。

※1:複利効果を資産運用シミレーションできるサイトが金融庁のWebサイト(コチラ)にあります。ご自身が毎月積み立てられる金額と想定利回り(年率)、運用期間を設定してその効果を検証してみるのも面白いですよ〜

ドルコスト平均法

ドル・コスト平均法とは、価格が変動する商品に対して「常に一定金額を、定期的」に購入する方法です。投資金額を一定にすることで、価格が低いときには購入量(口数)が多く、価格が高いときには購入量(口数)が少なくなり、結果、平均購入単価を抑えることが期待できるというものです。定期積立すると自動的にこの効果が得られます。

NISA/iDeCo

NISA(少額投資非課税制度)

  • 株式や投資信託、ETFなどでの運用益が非課税になる制度のこと

  • NISAには、一般NISAとつみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があります。2024年からは一般NISAに代わり、新NISAが始まります。

  • 金融庁のサイトはコチラ

iDeCo(個人型確定拠出年金)

  • 個人型確定拠出年金のことで、将来に向けて毎月掛け金を掛け、自分で年金を作る制度

  • 厚生労働省のサイトはコチラ

NISAとiDeCoの違いについて、下の表にまとめてみたのでコチラもクリックしてご覧下さい。

NISA/iDeCoの違いのまとめ

投資信託/ETF

投資信託

  • 投資信託とは、「複数の投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」のことです。

ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)

  • ETFも投資信託の一部です。証券取引所に上場され、株式と同様に売買されている投資信託のことです。

投資信託とETFの違いについては、下の表にまとめてみたのでコチラもクリックしてご覧下さい。

投資信託とETFの違い

企業価値

個人投資家が大切にすべき根拠の一つ
企業がどんな事業をしていて、どんなビジネスモデルで、それにより企業がこれからも成長、発展し続けていくかどうか?を根拠を持って伝えらるようになることが大事ということです。
企業価値の大事さの解説はコチラ👇をご覧ください。

割安判断

個人投資家が大切にすべき根拠の一つ
株価の割高・割安がどういうことか?!それは、結局、企業価値、ファンダメンタルズで判断することで、それを判断できることが個別銘柄投資には大事ということです。

一般的な株価が割安か割高かを判断するための指標として、PERという、株価が「1株当たりの当期純利益(EPS)」の何倍になっているかを示す指標がありますが、これには注意して下さい。

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)
PER = 株価 ÷ EPS

EPS(Earnings Per Share:一株当たり当期純利益)
EPS = 当期純利益 ÷ 発行株式数

予想PERは、企業が出している予定の当期純利益をベースに算出されたEPSで割るため、下方修正や上方修正が出たタイミングで大きく変化する不確実性の高い指標でもあり、これだけを信じるのは危険です。そのあたりも詳しく解説した動画がコチラ👇になります。


マーケット > テクニカル > ファンダメンタルズ

Goさん手法の用語の一つ

  • ファンダメンタルズ:企業価値・業績の分析

  • テクニカル:チャート分析

  • マーケット:株式市場、世界経済

短期的にいうと、どんなに業績がよくて素敵な企業でも、テクニカルが崩れている場合は下落する可能性が高いので、ファンダメンタルズだけを根拠にするのではなく、テクニカルも確認して、みんなが今この企業をどう思っているのかを確認することが必要だということです。

  • ファンダメンタルズは、どちらかというと個人の主観によりがちな企業価値判断

  • テクニカルは、株式市場参加者の意志を反映した客観的な判断軸

さらに、どんなにファンダメンタルズもテクニカルも良くても、マーケット次第では売られるので、マーケットの状況も理解することが大事ということです。
直近で、ちょうどその状態になったのが、今年2022年1月です。通常、株式市場は、1月効果という、1月は他の月に比べて株価が上がるというアノマリーがありますが、コロナ対策によるこれまでの金融緩和の結果、アメリカで行き過ぎたインフレが発生しました。それを解消するため、FRBが金利引き上げやバランスシートの縮小などの対策を実施することによる不安材料から、株式市場の先行きが不透明なため株式市場から資金が流出し、多くの株価の下落が続き、日本市場も大いにこの影響を受け、1月効果の恩恵はありませんでした。このことからも、マーケット > テクニカル > ファンダメンタルズの大事さがわかります。

2022年2月現在の相場状況、また、金利と相場の関係を詳しく説明された動画はコチラ👇をご覧ください。どうしてインフレが発生したのかがよく分かります。


雨が降ったら傘をさす

Goさん手法の用語の一つ
株式市場では当たり前のことを当たり前にできない人が負けるそうです。
明日の降水確率は100%だとしても、今の時点では傘はさしませんよね?明日になって、本当に雨が降っている事を確認してから傘をさすことが当たり前です。それと同じ事で、銘柄購入する時も、焦らず、明らかに株価が上がるサインが見えてから、銘柄購入しましょう!という優しさ溢れたルールのことです。

株式市場では、この銘柄の株価上がるかも?と根拠のない予想で買ってしまう人が多く、買うタイミングを間違えているため負けてしまうそうです。
詳しくはコチラ👇をご覧下さい。


テクニカル7

Goさん手法の用語の一つ
堅実に、銘柄の買い時を複合的に見極める為のテクニカル分析の7項目の事です。

トレンド

上昇トレンド、下降トレンドなど、ダウ理論で定義されている相場の流れや値動きの方向感を表す指標のこと。
より詳しく理解したい人はコチラ👇をご覧下さい。


レジサポ

ある一定の価格が抵抗帯になって、値動きが反発しやすくなる「相場の節目」になるラインのこと。下の2つの単語をくっつけた用語が「レジサポ」となります。

  • レジスタンスライン:現在価格より上値で反発する可能性が高い価格帯

  • サポートライン:現在価格より下値で反発する可能性が高い価格帯


MA(Moving Average:移動平均線)

一定期間のレート(終値)の平均をグラフで表したもの。
Goさん手法では、基本5日・25日の短期・中期線で、ゴールデンクロスやMAの向きで短期での上昇の強さを確認します。

出典:マネックス証券 初めてのテクニカル分析


出来高

株式市場の期間中に成立した売買の総数量のこと。
沢山の人が注目して、買いたい、売りたいと思っている銘柄かどうかを判断する指標です。
より詳しく理解したい人はコチラ👇をご覧下さい。


ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)

移動平均線とその上下2本ずつの標準偏差で構成される5本線のグラフで、高い確率で、価格はバンドの中に収まるという統計学を応用した指標。

Goさん手法では

  • 移動平均線と2σと-2σの標準偏差からなる計3本の線を使って、スクイーズ&エクスパンション(バンドが収縮してからの拡散)で銘柄の強さを確認することが多いです

  • スイングで波を形成している時は、バンドの中に戻ってくる性質を考慮して、売り時を確認する時にも使われています

出典:マネックス証券 初めてのテクニカル分析


RSI

買われすぎ、売られすぎを判断するための指標。
Goさん手法では、上の5項目を見た上での、プラスの判断材料として、参考程度に、買われすぎを確認するのに使われています。


MACD

2つの移動平均線を応用して、買いと売りのタイミングを判断するための指標。MAよりも早くサインが出始めるのが特徴。
Goさん手法では、こちらもRSIを除いた上の5項目を見た上での、プラスの判断材料として、参考程度に、買われすぎを確認するのに使われています。

テクニカル7について端的に知りたい方はコチラ👇をご覧下さい。


損小利大

Goさん手法の用語の一つ
どんな凄い投資家でも、株式運用で全戦全勝することはできず、負けることもあります。なので、株式運用では、最終的にトータルで勝ち、相場に居続けることが大事で、そのためには以下が大切だということです。

①損小:
自分が自信のあるポイントでエントリーしても、自分の予測がズレて逆行したら、潔く損切りを行い、損失を最小限にすること

②利大:
自分が自信のあるポイントでエントリーして自分の予測が当たり上昇したら、利益は、根拠が崩れるまで最大限狙うこと
利大について詳しく解説している動画はコチラ👇をご覧下さい。


この①のルールは、理解するまで守ることがとても難しいので、逆に本当に大事なルールだと実感しています。

ノーポジ最強

Goさん手法の用語の一つ
「ノーポジ」は、ノーポジションの略語です。
意味は、マーケットの調子が悪い時は、保有銘柄を全て手放し、株価の下げの影響を資産的にもメンタル的にも受けないようにすること。そして、手放した後は、心安らかに株価が上昇し始めるのを見極めてまた買いに行く方が利益も取りやすいので、利益幅が増えるというものです。
相場が不安定な時は思い切ってノーポジにすることができるのも短期・中期運用のメリットです。

終わりに

長々とここまでお読みくださりありがとうございました。上手くまとまっていれば良いのですが、いかがだったでしょうか?自分でも動画を見直したり、調べ直したりすると、やはり分かったつもりになっていたことに気付けたので、理解を深める良い機会となって良かったです。同様に、読んでくださった方の何かのお役に立てたら、嬉しいです。

そして、最後に、この記事を書くきっかけになったGoさんのtweetをご紹介したいと思います。気になった方はGoさんをフォローしてみてはいかがでしょうか?

改訂履歴

2022年02月06日

  • 嬉しいことに、Goさん直々にコメントいただいて利大についての動画を追加しました

  • 誤植を修正しました

2022年02月07日

  • マーケット > テクニカル > ファンダメンタルズに動画を追加しました

  • 上記に合わせて、説明文も少し見直しました。


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