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『青と白と緑、それから黄色』


網膜を染めあげ、まぶたを透過する、空の青


輪郭が際立ち、えんぴつの濃淡が残る、雲の白


風は葉が反射する光にリズムをもたらし、
五感を手筈に従って刺激する、生の緑


君がおもむろに取りだしたアメスピ
紫煙がぼくの目を曇らせる、耽溺の黄

それらはたちどころにぼくの感情を洗い流すのに過不足なく、不自然でもない

次第に現れては溶ける煙
感情も煙になって消える

ぼくも君も、生きているから感情を吐き出し、風に身を任せ、煙か雲になる

『青と白と緑、それから黄色』
#詩

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