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お盆って、なんだ?

こんばんわ。

東京のお盆は旧暦では7月の15日あたりから...

今年は盆提灯なるものを用意して、亡き父に、そして私の愛鳥たち、

に思いを馳せながら気持ちの赴くままに、お迎えをしました。

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※なんか、ちょっと怖い感じになっちゃった💦ごめんね💦お父さん(;´∀`) 8月のお盆はもうちょっと可愛くするねm(_ _;)mしかも、ペットロスのマガジンに記載するのもなんだかなあ💦って感じで、再びごめんなさい、父様。

コロナ禍が長引き、近年、天災による被害も多数発生したり....心無い犯罪は古の時代から変わらず起こっていたのも事実ですが、昨今の現代社会ではまた、様相も新たに新種の心無い殺傷事件なども発生しています。

日本という国が発展しながら世代の交代が進み、もう、着地点を出し切ってしまってこの先どうなってゆくのか...豊かになった反面、ある意味混沌とした時代に突入しています。

それと同時に世代間の価値観のズレも最大級になっている気がして。

お盆となんの関係があるの?と言われてしまうと、なんといっていいのか解らなくなってしまうのですが、コロナ禍以前にも、既に世代間の無理解というかコミュニケーションエラーというか相容れない感情達による、この国のどん詰まりを感じていました。

時代は巡る...といいますが、全てを過去に学ぶ必要はないとしても

今夜は先人が営んできた行事のひとつ、日本人ならではの風習、「お盆」について、再認識をしてゆきたいと思います。

目次

.お盆について

.お盆の期間

.迎え火、送り火

.盆棚

.お盆の習わし

.新盆

.盆提灯

.お盆が終わった盆提灯

.きゅうりとナスの馬と牛

.精霊流し

.盆踊り


お盆について

幼い時、「お盆」とは、気づくと暑い季節がやってくれば自然と訪れる...なんとなくホッとする年に一回の夏の行事という感じでした。

夏休み、ラジオ体操、すいか、花火大会、プール、肝試し、そしてお盆、

......みたいな。

祖母や父が毎年、胡瓜と茄子に割り箸を刺して迎え火を焚き、仏壇の前には盆提灯...すだれがかかった部屋には蚊取り線香と仏壇のお線香の混ざったなんとも風情のある良い香りが立ち込め、暑いねー!と言いながら縁側で母が切ってくれた冷えたスイカにかぶりついていたものです。

子供心には、なんかわからないけど、なんか好き♡

そんな気分にさせてくれる習わしでした。

そんなお盆ですが、そもそもどんなものなのか、改めて記載します。

お盆とは正式には「盂蘭盆会」という名称があり、これはインドのサンスクリット語の「ウラバンナ」=逆さ吊りを漢字で記した言葉。読みを略して「お盆」と呼ばれるようになりました。

お盆のはじまりについては、「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」の親孝行の大切さを説いた教えが、昔から知られています。

それはお釈迦様の一番弟子、目連尊者が、その力ゆえ、亡き母が餓鬼道に落ち、逆さ吊りにされ苦しんでいると知るところとなりました。そこで、どうしたら母親を救えるのか、お釈迦様に相談に行ったのです。

するとお釈迦様は、あなたが多くの人に施しをすれば、母親は救われると言われたのです。そこで目連尊者はお釈迦様の教えに従い、夏の修行期間のあける7月15日に、多くの僧たちに飲食物をささげて供養しました。

その功徳によって、母親は極楽往生がとげられました。
それ以来(旧暦)7月15日は、今は亡きご先祖の為に供養をする大切な日となったのだそうです。

お盆の期間

明治時代以前の旧暦の頃は、7月15日を中心に行っていました。ところが農耕民族多数ゆえ新暦になると農作業の繁忙期と重なり、生産過程に支障が出る為、時期をずらして8月15日を中心に行う地域が多くなりました。
このことから現在でも、東京都内は7月13日〜7月16日、その他の地方は8月13日〜8月16日に行われ、8月のお盆のことを旧盆などと呼ぶように。

迎え火、送り火

13日の夕方に家の前で、焙烙(ほうろく)という素焼きの皿の上でおがらを焚いて、ご先祖や故人の霊をお迎えする「精霊(しょうりょう)迎え」をします。その霊が迷わず帰って来る目印にするのが「迎え火」です。精霊(しょうりょう)とは亡くなった方々の霊のことです。
お盆提灯にも同じ様な役割があるため、火を焚けない環境の場合は、盆提灯で代用します。また、お墓参りの時に墓地で盆提灯に明かりを灯し、その提灯を持って帰り、霊を自宅まで導くという風習の地域もあります。
お盆の間一緒に過ごしたご先祖の霊を送り帰す「精霊(しょうりょう)送り」のために、16日に再び、焙烙でおがらを焚くのが「送り火」です。
京都の有名な大文字焼きも、送り火のひとつです。

盆棚(精霊棚)

お盆を始める作法として、13日前後に亡くなった方の魂を招き、帰還されている間、滞在していただく盆棚を作ります。その台の上には真菰(まこも)の筵(むしろ)を敷き、基本的にはお位牌を中心に安置し、仏具、生花、茄子や胡瓜、季節の野菜や果物、精進料理を供えた仏膳(霊供膳)などを供えます。ほおずきなどは漢字で鬼灯と記すことからわかるように、明かりを灯した提灯のような形から、お盆に出番の多い夏の植物となったのでしょう。今では昔のように盆棚を設置することも減ったのかもしれませんがその分、現代らしいモダンで省スペース、おしゃれなお仏壇も多くなりました。盆提灯などの小物を置くだけでも、ご先祖様には目印になりますから、何かしらの明かりを灯すのは良いと思います。

お盆の習わし

先にも記したように、近年では、住宅事情などから敢えて盆棚を設けずに、お仏壇にお供えをするやり方も増えています。
一般的には、盆提灯を飾り、故人の好きだったお花や好物、いずれもこれらを普段より少し多めにお供えしたり、さらに精進料理を供えた仏膳(霊供膳)などを供えられると良いでしょう。
お盆の習わしは、地域や宗派によって、あるいは時代によって、さまざまに形を変えながら伝えられてきました。
それゆえ、決して細かく定義づけられた正しいやり方というのは現代ではなく簡素化している部分もあるとは思いますが、詳しくは菩提寺のご住職にお聞きになるとよいでしょう。
地域によってはこの時期に、菩提寺のご住職が檀家を回ってお経をあげる、棚経(たなきょう)も行われます。
何よりもお盆で大切なことは、家族や親戚が集まり、ご先祖や故人を偲び、今日ある自分をかえりみて、感謝供養することではないでしょうか。核家族の進んだ現代では、せめて故人の家族だけでも年に一度のお帰りを迎えてさしあげて、故人も含めた家族の語らいの時として過ごしていただきたいものです。

新盆

故人が亡くなって四十九日の後初めて迎えるお盆新盆といい、「にいぼん・しんぼん・はつぼん」などと呼びます。四十九日の忌明けより前にお盆を迎えた時は、その年でなく、翌年のお盆が新盆となります。
新盆は故人の霊が初めて帰って来るという考えから、自宅で、家族や親戚のほか、故人と親しかった方々を招いて、普段のお盆より特に丁寧に供養を営みます。菩提寺のご住職に来ていただき、お経をあげてもらう場合も多いです。新盆には、普通の絵柄の入った盆提灯のほかに、白い新盆用の提灯を飾ります。この白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら燃やして処分します。

※私の場合は鳥の家族も多いものですから、経年とともに送る命も増えてまいりました。今年から新盆用に白い盆提灯を用意しましたが、毎年見送る子が存在してきているため、万年新盆であることに変わりはございません。

新盆用の白提灯は、ひとつあればよいとのことですので、不謹慎になるかもしれませんが、供養する気持ち、迎えたい気持ちはおなじです。処分せずにそのまま使用していきます。

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盆提灯

お盆には、ご先祖や故人の霊(私の場合は父や愛鳥たち)が、迷わず帰って来てくれる為の目印として、盆提灯を飾ります。
また盆提灯は、その家の中に霊が滞在しているしるしであるとされ、鎌倉時代からこの盆提灯の習慣は行われていました。
また、盆提灯はお供え物としては最高のものとされています。

新盆の楚々とした白いちょうちん以外にも様々な盆提灯がありますが
本来、絵柄の入った盆提灯は、精霊棚(盆棚)やお仏壇の両脇に一対、二対と飾ります。飾るスペースがないときは、片側に一つだけ飾る場合もあります。新盆用の白提灯は、玄関や縁側の軒先や、仏壇の前に吊るします。白提灯はローソクの火を灯せるようになっていますが、危ないので火を入れないで、ただお飾りするだけで迎え火とする場合も多いです。現代では電池式のろうそくを灯すことができるものが主流となっていますので、意識的に行うならば変な言い方かもしれませんが昔よりも手軽にお盆の用意をして差し上げることができるはずです。

お盆が終わった盆提灯

新盆用の白提灯は、むかしは送り火で燃やしたり、自宅の庭でお焚き上げしたり、菩提寺に持って行き供養処分してもらいました。
しかし最近では、火袋に少しだけ火を入れて燃やし(形だけお焚き上げをして)、鎮火を確認してから新聞紙などに包んで処分する場合が多くなっています。(※先に記述通り私の愛鳥さんたちの御霊はみな同じ明かりを目指して帰ってきてほしいのでお焚き上げは敢えていたしません。)
普通の絵柄の入った盆提灯は、毎年飾るものですから、お盆が終わったら、火袋をよくはたき、部品をきれいに拭いて箱に入れて保管します。
防虫対策に、防虫剤を一つ入れると安心です。

胡瓜と茄子の馬と牛

お盆の時に、御霊の乗り物として、胡瓜の馬と、茄子の牛を供えますが
これは霊が馬に乗って少しでも早くこの世に帰り、牛に乗ってゆっくりあの世へ戻って行くように、との願いを込めたものといわれています。
※私の愛鳥さんたちはお盆だけではなくしょっちゅう帰宅していると信じておりますが(;´∀`)...天使になってパワーアップした羽もあるかもなのでお馬さんも牛さんは実父だけの為でしょうか。

精霊流し

精霊流しは、お盆のお供え物をのせた精霊舟に火を灯して海や川に流す行事で、8月16日に行われる場合が多いようです。また灯籠を流す、灯籠流しをする地域もあり、これらは「精霊送り」と「送り火」を一緒にしたものです。各地で独自の固有名詞により執り行われている場合も多いようですね。

夏のニュースで趣のあるお盆の様子が日本各地で中継されたり、しみじみと日本の夏の風物詩と感じられる方も多いのではないでしょうか。

また、近年、悲しい天災、災害、事件、事故などにより大勢の方の命が奪われ、その背景の元に執り行われる精霊流しは胸に迫るものがあります。今年も謹んで手をあわせ、祈り寄り添う気持ちを大切にしてゆきます。

盆踊り

近年では宗教的な色合いは薄れてきましたが、本来の盆踊りは、お盆に帰宅されたの霊を慰め、無事に送り帰すための宗教的な行事でした。
また、帰宅中の霊が供養のおかげで成仏できた喜びを、踊りで表現しているともいわれています。

コロナ禍長引く現在、昨年もそして今年も、盆踊りのような夏季行事はおそらく執り行うことができないでしょう。不安定なこの時期に、国民の気持ちは若干置いてけぼりだと感じなくもないほど、やや強引にオリンピックの開催が迫っておりますね。

先人たちの魂は今の日本をどのように眺めているのだろう...と、やけに考えてしまった2021年、7月のお盆でした。来年の夏こそ、また、全くの元通りとまでは行かないとしても、日本人らしい夏を過ごしたいものですね。

終わりに

混沌とした現在だからこそ、今いちど昔の習慣を見つめ直し、過去の様々なことを先人はどう乗り越えてこられたのか、そしてやはり古の時代から歴史と人はすべて関連付けられているので、先祖を偲び感謝し供養することは現代の様々な思わしくない事柄の問題を打開するきっかけとなる...そんな力が「お盆」という習わしには宿っているような気がいたします。

7月なのか?8月なのか?ということよりも、日本の夏は終戦記念日も存在するためか先祖や先立たれた方々に思いを馳せる機会が多いと思います。

その個々の思いの流れの経過元に今の日本があるとも思うのです。

コロナとオリンピックと世の混乱。こんなときだからでしょうか...

都合がよいようで勝手ではありますが

なぜか、今年は「お盆」がとても気になります。

8月も、もういちど、もちろん父と。

そして私が関わらせていただいた

小鳥たちの御霊と向き合いたいと思います。

どうか、世界が良い方向へ向かってゆきますように。




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