ワンコインで楽しめる娯楽銭湯について。
1人でママチャリを飛ばして行ってきました。
夏の暑さは少し和らいで夜の風が当たって気持ちいい。いつも常に時間に追われてる自分と、殻を破ったみたいな爽快感。
子供の寝かしつけはもう夫にお願いしてきて、ただただ自分のために自転車を漕いだ。
銭湯は空いていて、ゆっくりお風呂に体を伸ばすと、いつも携帯の小さい画面ばっかり見てる自分、小さなことのイライラが積み重なってる気持ちの嫌な部分、子供かわいいのについ怒っちゃう嫌な感じ、そういうものが炭酸泉に使ってると泡のぱちぱちと溶けていく感じがした。体の血が巡ってて、あー生きてるって思う感じ、少しずつ気持ちが元気になる感じ、自分を取り戻してる感じがすごくした。
いつからあるのかわかんない歴史ある銭湯、実家感のある雑然とした感じ、ドライヤーおらないで、と手書きの貼り紙にしっかり折られずにいるドライヤーみて、ああここの清潔さとか空間の居心地の良さは、お店の人だけじゃなくて通ってくるであろう常連さんたちの気遣いやらで成り立ってるんだと思う感じ。
タオルをうっかり忘れたので買おうとフロントに行くと、１枚なら無料で貸してます、バスタオルも借りるなら一枚100円でと言われてな儲けるぞ、って野心のない感じになぜかすごく癒された。そう言えば前に来た時にここのお店の人が乾燥機でタオルを丁寧に畳んでいたなとふと思い出した。そういう紡がれてきたあったかさみたいなものも相まってなぜかノスタルジックな気持ちになって銭湯を出た。銭湯っていいな。またこよう。